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Respect(相手への尊敬の念)を忘れずに

この年度末におったまげたことが起こった。個人情報でもあるので詳しくは書けないが、一緒にICTを担当してきた相方(事務職)が3月末に急きょ入院した。年度末から年度初めのICT更新作業に大きな影響が出た。こういったことは当然、想定できることなのだが、甘く見ていた。おそらく読んでいただいている方にも同じ経験があったり、それはあるかもね、などと同じ気持ちで読んでいただくとありがたい。

学校でICTを担当していると、様々な年度更新作業を担当することになる。機器の年度更新はベンダーさんが入っていることが多いだろうからここでは省略。これもやっている先生がいたらもうびっくりなんですけどね。本校では主にロイロノートとGoogle Workspace for Educationについて中高の新入生にアカウントを作成し、設定を行い、生徒配布用のプリントを作成するという作業がある。これまでやってきた他校の先生からは、それくらいなんだよぉ〜と言われそうであるが、これまで全て相方に丸投げしてきた私としては初めてやらなければいけなくなったのである。相方が入院した直後に「しばらく入院します。年度末処理、新年度の設定等よろしくお願いします」というメールが来て大慌ての日々が始まるのでした。

大したことやってないでしょと言われそうですが、自分は授業での活用を考えたり、先生方に助言や指導をすることが仕事だと思っていたので、いきなり降ってきたこういう仕事は全くの素人。改めて手順を調べる所から始めました。もちろんわからないことはYouTubeで調べてね。ほぼ全てYouTubeに出ているのね、改めてすごいと思いました。

データをExcelに流し込んでそれをインポートしたり、当たり前の事なんだが、なぜかドキドキした。うまく入ってくれよなと心で祈ったりして。そして慣れた人なら数時間の作業は2日間を要してようやく一応終わった。一応とはどういうことか?在校生についてはクラスの設定とか大丈夫だろう。自分らで(=教員)やってくれよと勝手に思いながら。でもきっと誰もやらないんだよね。いやできないと言って良いのかも。

今回いろんな事経験してわかったことがある。一つは、必ず2人以上が対応できる職場の体制が重要だという事。一人がこけたら何もできないではお話にならない。深く反省した。二つ目はこういった作業的な仕事は絶対に必要なことだし無くては成り立たないことなんだが、そのありがたさに誰も気づかないという事。実は今回noteを書こうと思ったきっかけは、このこと。

ICTを導入する段階の設計や作業、教員研修、その後にやってくる年度更新作業や日常のメンテナンス等々。とても大きな時間が必要。それを誰かがやってくれていると気づいてくれる職場であってほしいと思う。できあがったもの、用意された機器が渡されて、当たり前に使っている皆さん。本当に感謝の気持ちを忘れないで。視点を変えれば教員への研修や生徒への講話なども、誰かがやってくれるという他人事にしていないか?
「○○先生、今度の何曜日に教員研修やって」などと簡単に言ってはいけない。そのためには時間を割いて資料(多くはスライドだ)を作成し、先生方に伝えるのだ。感謝されても文句を言われる筋合いは無い。(時にこれもあるあるですね)担当者は自動販売機じゃ無い。言われてすぐに「はいできました」などとできる事では無い。

今回のような経験をお持ちの先生がどれくらいいるだろう。そんな職場じゃ無いよ、と言い切れる先生方は素晴らしい職場だと思います。いろいろなことに裏方で頑張っている教職員に感謝の気持ちを持ちましょう。できれば言葉で「ありがとうございます」と伝えてRespectしようじゃないか。

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