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歩くという事について 一歩も歩け無かったから 思う事を徒然に

増水した堰堤を 
一歩一歩 歩いている

一年前は 自らの足で歩け無かったのに

ふと ある光景が 思い出された

急性期病院の2階を ペタンペンと
ドラえもんみたいに 歩いていた。

そう ロボットみたいな
“フラットペダル”って呼ばれた
スタンプを 押すような歩き方


全く同じ 歩き方で
激流の中を歩いている

ペタンペタンと
足裏で川底を探り
スタンプを押すように

怖く無いのか?
この歩き方なら 怖く無い
何故?

片足ずつ 全体重乗っているから
滑らない

数日前
増水の中
ふと 俗世間の事を思った瞬間
両足を激流に掬われて
転倒していた….

気の抜けた時に 普段の陸上での
歩き方を したのだろう
打ちどころ悪く
流心に 巻き込まれたら
海に 連れていかれる

もれなく 永遠の仙人に…,

絶望のカルテと共に転院 
回復期リハビリテーション病棟で
リハビリの時

貴方の歩き方をと 真似をされた。

“錆び付いた ぎこちないロボット
今に倒れそうなくらい….”

余りにも無様で 泣けて来た….

後に担当になった理学療法士のスパルタMに

“美しい歩き方を 教えて欲しい”と 
願い出た。

歩き方の 癖を解析し その時に出来る
事を 重ねて 歩けるように
仕上げて くれた。

基礎筋肉のバランスを いかに
調整するか….

暑い日も 寒い雪の舞う日も
散歩に出かけた 

今 氷のようにツルツルな玉石の
川の中を走る事が 出来るようになった。

激流の堰堤も 怖く無く 歩いている

川を歩く事は
究極のリハビリテーションだと
思っている。

一年前は 腰の曲がったおばあちゃんに
車椅子を 押されていたのに

ギランバレーに恋して
回復期リハビリテーション
歩くという事

急性期 回復期リハビリテーションに
居たことは 宝だと思っている
門前の小僧見習い期間だったなって…

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