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HSP特別外来担当が常に持参している本紹介。

こんにちは。HSPナビゲーターの宇賀神です。

今回は、本の紹介です。僕は、週2回HSP特別外来担当としてクリニック勤務をしています。そのセッション内において大いに活用しているものです。

HSPを深く理解するだけではなく、「自分の身体の内側を深く知る=心の安全基地を育む」につながってくるものでもあります。何かのご参考になれば嬉しいです。

HSP(Highly Sensitive Person)は、神経系の動きについて深く研究されたものです。身体の内側で起きている神経系の動きについて、明確化していくことを僕のセッションのコンセプトとしています。なので、紹介する本は、身体的・神経系的要素がメインとなります。

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①「安心のタネ」の育て方

自律神経の一つ副交感神経の中での、2つの迷走神経複合体に分けられる、という大まかな考え方である『ポリヴェーガル理論』についてとてもわかりやすく書いてあります。更に、迷走神経複合体を育む具体的なコツ47種も紹介されています。

実際に、初回からこのワークを瞑想ワークと掛け合わせています。イラストがとても可愛らしくほっこりします。

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②「今ここ」神経系エクササイズ

「はるちゃんのおにぎり」のお話から始まります。今を穏やかにゆるく過ごせるために大切なことを、『神経の下ごしらえ』5つの方法をご紹介いただいています。

「神経の昂りが起こっている=交感神経の高止まり」が起こりやすいHSPさん。僕自身もちょっとしたストレスで心身ともに疲弊しやすいです。過去鬱やパニック障害等も経験しています。その原因の一つに、神経が育まれていないことにあるとわかりました。

神経の仕組みについてわかりやすく解説してくださっています。また、「神経を育む=神経の下ごしらえ=自己調整力の向上」の簡単なワークについても紹介されています。

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③「いごこち」神経系アプローチ

②の続編となる本です。この本はより専門的な解説書となっており、実際にカウンセリングやセラピーにおいて、どう神経系へアプローチをしていくのか?を図式を用いながらご教示いただいています。

おはなし「癒やしの作業をするあなたへ」、1章:トラウマ、過去の名残〜あなたの苦しみの正体、2章:癒しのために〜4つのゾーンとTKS、3章:ゾーンごとの対応方法、4章:生きづらさから癒しへ

この章で構成されています。2021年4月に出たばかりの最新書で、僕のセッションスタンスを大きく構成する内容ともなっています。

過去経験したこと〜トラウマやビリーフ〜身体の内側に溜まっているもの〜その解消の仕方。これらの一連性が明確になり、自分の身に起きていることが自覚できると、その後の対処がしやすくなります。

①②③は全て、神経セラピストの浅井咲子先生の著書となります。HSPメッセンジャー for スペシャリスト講座にて講師もしていただいております。 浅井先生は、SE(ソマティック・エクスペリエンティング)™️療法の上級コンサルタントとしてもご活躍です。

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④敏感すぎる人の「いつものしんどい疲れ」がすーっとラクになる本

精神科医長沼睦雄先生の著書で、2021年3月の出版されています。

慢性的な疲労感やしんどさの原因として、「脳の慢性炎症」が挙げられる。そんな最新の研究結果をもとに、脳神経学の視点から書かれています。医療業界では、脳の慢性炎症についても知見が広がっているようです。僕が勤めている東京べスリクリニックでも、脳の慢性炎症について注目しています。

いつでも「疲労感」があって取れない、という方。ぜひお手に取ってみてください。

⑤世界一ゆる〜いイラスト解剖学 からだと筋肉のしくみ

主に神経学に焦点を当てていますが、「身体」の内側に意識を向けることも大切になってきます。僕は『みえるからだほぐし®︎』(整体メソッド)の認定講師としても活動しています。

身体を構成するのは、臓器・骨・筋肉・体液・神経・リンパが大まかな枠となります。解剖学を取り入れていくことで、身体の痛みやコリハリが何を示しているのかが読み解かれていきます。

セッションをする中ではよく、身体の症状でしんどい方もたくさん見られます。もちろん心理セラピーをする視点も大切ではあるのですが、物理的な身体の凝り固まりがしんどくさせていることもよくあります。(僕自身心理セラピーを受けて2年後にパニック障害となり、身体の症状が出るようになりました)

なので、身体ほぐしの視点も大切にしています。身体の構造と仕組みを理解するのに一番わかりやすい本となっていますので紹介です。

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⑥敏感すぎる私の活かし方

HSPを提唱したアメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が書いた著書の日本語訳版です。日本語翻訳初版は2000年ですが、2020年に改訂版が出ました。

この本は「HSPの教科書」的立ち位置として、常に持っています。脳神経学・生物学・身体生理学の詳細の研究の背景、実例から紐解けること、ライフスタイルや人間関係等からわかる敏感性・繊細性の特徴などなど、どのようにしてHSPが提唱されたかについて知ることができます。

僕がHSPであるか自己診断いただくときに、この本の内容に沿って説明しています。400ページ越えの大書となっていますので、本当に教科書として僕は持っています。

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⑦ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき

元々はアーロン博士が出している「The Highly Sensitive Person in Love」の日本語訳書となります。2020年10月に初めて日本語訳書が出ました。この本で初めてHSS(High Sensation Seeking:刺激追求型)についても言及されるようになりました。

※HSSは気質の第一人者である「マービン・ズッカーマン」さんが提唱している概念です。

アーロン博士ご夫婦の実際の視点も踏まえて書かれています。深層心理学や脳神経学の観点からの研究結果を踏まえて、「恋愛」を視点に深く書かれています。

僕のセッション内でも、HSSの要素があると対話の中で感じた場合、HSSチェックリストも行っていただく場合があります。(僕自身が、HSSも強く持っているHSPです)

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最後に

いかがだったでしょうか?以上7冊が、最近僕がセッションをする際にいつも持参している本たちです。僕自身の6年半の経験・体感・プロセスを経て、HSPの考え方に出会い、心身とものゆるみ、心地よく日々を過ごせるようになりました。

そんな方が一人でも増えますように☺️

今日もお読みくださり、ありがとうございました。

また書きます。

宇賀神

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