上田啓太

著書『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』(河出書房新社)|連絡先:pelicanmatch@gmail.com

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    人は2000連休を与えられるとどうなるのか?

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最近の記事

「アルティメット」というスポーツがあるらしい

大学時代、知り合いが「アルティメット」という競技をやっていた。どんな競技かは知らない。詳しく聞いたわけでもない。 「おまえ、何のサークル?」 「俺、アルティメット」 それ以上の記憶がない。「そういう競技があるんだ」と言われて、「へえ」と答えて、会話は終わった。しかし、ずっと記憶に残っている。たまに寝る前に思い出してしまう。ちゃんと内容を聞いておけばよかった。アルティメットとは何なのか。一体、どんなスポーツなのか。 とにかく名前だけでものすごそうである。私のイメージだと、

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    • なぜ十代の頃はあんなに徹夜していたのか?

      なんだかんだで徹夜をしなくなった。年をとると徹夜がキツくなるなんて話を、むかしは他人事のように聞いていた。十代後半から二十代にかけて。しかし三十歳をすぎた今、たしかに徹夜はつらい。意味もなく夜更かしなどしたくない。夜は寝るための時間だ。 そもそも最近は徹夜などする意味もない。徹夜する場合、それは単純にスケジューリングの失敗を意味する。当時はなぜ、あんなに意味もなく徹夜していたのか。大学のテストがあるから徹夜、友達とカラオケに行けば徹夜、酒を飲むときもだれかの家で徹夜。眠くな

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      • 初恋の記憶はパピプペポ

        成人式に出席したとき、「未来の自分に宛てた手紙」を読む機会があった。完全に忘れていたのだが、小学生のころ、「二十歳になった自分に手紙を書こう」という企画があったらしい。 担任の教師がしっかりと保管していたらしく、その場で生徒のひとりひとりに渡していった。みんな興奮していた。喜びによる興奮ではなく、うぎゃあやめろ的な興奮である。大人になってから小学生の自分が書いた手紙を読まされるなど罰ゲームに等しい。私も絶対に読みたくないと考えた。 覚悟を決めて封筒を見た。「はたちマンのぼ

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        • ゾンビとタフグミ

          深夜のコンビニは人の思考を停止させるのか。それとも、たんに私の問題なのか。 真夜中にコンビニに行くときの自分は非常にぼんやりしている。感情が茫漠としている。ほとんど死んでいるも同然である。そのありようはゾンビの近似値だ。そのため、予想外のことがあれば途端に破綻する。アドリブで修正することはできない。ゾンビに即興性はないのである。 今日がそれだった。当初の予定では、グミを買うはずだった。品名も決めていた。タフグミである。現在の私はこれにハマッている。だからタフグミのことを考

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        • 人気

          • 5本
          • ¥250

          『真顔日記』に掲載した文章のうち、SNSで広く読まれた5本をまとめたマガジン

        • aiko

          • 19本
          • ¥500

          『真顔日記』に掲載した文章のうち、ミュージシャンaikoに関する思索と熱狂をまとめたマガジン

        • 細長い二文字

          • 44本
          • ¥650

          居候生活の記録その1。『真顔日記』に掲載した文章のうち、同居人(杉松)が登場する回をまとめたマガジン

        • 日常 2016-2018

          • 50本
          • ¥750

          2016年から2018年の『真顔日記』通常回をまとめたマガジン

        • 日常 2014-2016

          • 50本
          • ¥750

          2014年から2016年の『真顔日記』通常回をまとめたマガジン

        • 日常 2010-2012

          • 47本
          • ¥750

          『真顔日記』の最初期、杉松の家の物置に住みはじめてすぐの頃の文章をまとめたマガジン

        • 大学時代の日記

          • 10本
          • ¥1,500

          大学時代に書いていたウェブ日記の編集版。約10万字収録。

        • ネコのはなし

          • 42本
          • ¥650

          居候生活の記録その2。『真顔日記』に掲載した文章のうち、ネコたち(と杉松)が登場する回をまとめたマガジン

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          • パーフェクトな酔っぱらい

            先日、大阪の十三に行ったときのこと。 十三というのは、いわゆる飲み屋街なんだが、駅前を歩いていたとき、典型的な酔っぱらいサラリーマンを見かけて、それが良かった。私は典型的なものを見るとテンションが上がってしまうたちだから、典型的な酔っぱらいなんかも大好物なのである。 二人組の中年サラリーマンだった。なかよく肩を組んで、歌を歌いながら、千鳥足で歩いている。これは思わず年号を確認したくなる事態でしょう。昭和か? 歌っている曲は、アリスの『遠くで汽笛を聞きながら』。サビの「な

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            • マンガ喫茶バイトの記憶

              マンガ喫茶でバイトしていたことがある。あの仕事はよかった。すばらしく暇だった。何をするでもなく一人でカウンターに立っていることが多かった。「労働」と「ぼんやり」の境界線が溶けてゆくのを感じた。 想像がつくと思うが、マンガ喫茶では、客は受付をすますと、みんな勝手にマンガを読みはじめる。もはや店員は必要ない。食事を頼むときくらいだ。それに食事といっても、私の働いていた店は冷凍ピラフや冷凍チャーハン、それに冷凍のタコ焼きを出すだけだった。どれもレンジでチンするだけである。 店の

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              • 野生の勘よりグーグルマップ

                最近はまったく道に迷わなくなった。日常的にネットを使う環境にあるからだろう。スマホを出せばその場で道を調べられるから迷いようがない。これは地味にすばらしいことかもしれない。というのも、私はいわゆる方向音痴というやつで、以前はひんぱんに道に迷っていたからである。 十代の頃、はじめて遊びに行った友人の家から帰るとき、「10分ほど歩けば駅につくよ」と教えられて出発し、ひたすら歩き続けて1時間、深い森にいたことがあった。あれが人生で一番ひどい迷いかただった。何をどう間違えれば、駅の

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                • ヤセ型の男を見ると人は予言者になるのか?

                  私はヤセ型の男である。十代で体型が定まって以降、ほとんど体重に変化がない。骨格も華奢。肩幅のせまさと手首のほそさがポイント。あちこちで「細いねえ」と言われて生きてきた。 そんな私の経験で言うと、人は、ヤセ型の男を見ると予言者になる。私は十代のころからずっと言われてきた。 「25すぎたら太るよ」 これは、本当にひんぱんに言われた。年上が多かったが同い年の人間にも言われた。年下に言われることまであった。とにかく「25すぎたら太るよ」と連呼されてきた。体型の話題になると、シメ

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                  • サンタのしっぽをつかめ

                    誰の人生にも、サンタクロースが嘘だと気づいた瞬間があるはずだ。しかし私は思い出せない。いつのまにか、「サンタなんていないでしょ」という冷めた態度になっていた。「サンタいるでしょ!」から「サンタいないでしょ」への転換、この瞬間が絶対にあったはずなのに、記憶がない。 子供の頃から、サンタのしっぽをつかんでやろうと頑張っていた記憶はある。現行犯で取り押さえてやろうと思っていた。だからクリスマスの夜はがんばって眠らないようにしていたのだが、結局は未熟なお子さんであるから、一時間もが

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                    • ハンガーにかけられたコートは、なぜあんなに偉そうなのか?

                      はじめて意識したのは十八歳の時だった。一人暮らしをはじめた冬である。自分のコートをハンガーにかけて思った。なぜ、コートという衣類はこんなにも偉そうなのか? 衣類がここまで偉そうな態度を取ることがあるか? 正面から見たときの話である。ものすごく偉そうに感じる。両腕の張りかたが尋常じゃない。直立不動である。非常に堂々としている。二文字であらわすならば「凱旋」である。あきらかに何かを成し遂げている。 それは、ハンガーにかけられたことの誇りなのか? すなわち、他の衣服はたいてい畳

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                      • 「アイプチで白目をむく」という現象について

                        高校時代のクラスメイトに、やたらと白目をむく女がいた。背の低い女子で、目が小さく、それをコンプレックスにしており、毎朝がんばって二重にするべくアイプチをするんだが、その影響で、喋っていると唐突に白目をむいてしまう。本人も自覚していた。 あの現象は何だったんだろう。アイプチで白目になるというのは、当時有名な話だった。いまいち仕組みが分からないが、アイプチの糊のせいで、まばたきのとき完全にまぶたが閉じなくなる? 中途半端に開いたままになる? それで、すこしだけ白目が見えてしまう

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                        • 渋谷でトークイベントをやる

                          8月1日の夜に渋谷のロフト9でトークイベントをすることになった。『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』の出版記念イベントという名目だが、それほど厳密に話題をしぼるわけじゃなく、色々としゃべる予定。19時半にはじまって、21時半に終わる。その後に本の販売とサイン会をする。 ただ、最後に人前に出てからもう13年も経っているため、ロフトの説明文にも「謎に包まれた上田」みたいに書かれちゃった。そりゃ謎になるよな、という話なのだが、謎が椅子に座っているのをわざわざ観に来てく

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                          • 久しぶりに日記

                            本を出して一ヶ月と少しが過ぎた。発売直後は落ち着かず、そわそわしていた。近くの本屋を何軒かまわり、実際に出ていることを確認した。大きめの書店ならば、とりあえず入荷しているようだった。 しかし置かれているコーナーは謎だった。新刊コーナーに置かれているのは納得がいくが、エッセイ、サブカルチャー、哲学・思想など、本屋によってまちまちのようだった。知人の送ってくれた写真では、文学の棚で村上春樹訳フィッツジェラルドと佐藤泰志の評伝のあいだに置かれていて、なんだか嬉しかったが、そこでい

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                            • 『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』目次

                              1〜300連休 至福、怠惰、不安、そして決意仕事のない解放感を味わう だらだらと日々を過ごす 将来への不安を感じはじめる 昔を思い出して鬱になる 300〜1000連休 心と体の問題に向き合う図書館に通って本を読む 生活リズムを整える 運動しながら苦悩できるか? 行動を分単位で記録する ネットがあると集中できない? 文字を読むことをやめてみる 記憶のデータベースを作る 人間のデータベースを作る 封印していた感情を書き出す 1000日目 「自分」が薄れる

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                              • 俺はaikoで、aikoはかわいい

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                                • フィクションを見る時だけ女になる男

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