初期の真顔日記

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記事

真顔の男と真顔の女

京都にて、三十一歳独身女性の家に居候している。

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夏の終わりに自分はまた痩せた

ひさしぶりに銭湯に行き、湯につかってリフレッシュしたあと、脱衣場で体重を計って驚いた。以前より3kgほど減っている。

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私から森永さんへ

三十一歳女性が仕事帰りにコンビニに寄ったようで、レジ袋をさげてきまして、取り出したのはチョコボール。愛らしいキョロちゃんの顔が描いてある。これはすばらしいということで、ものほしげな顔で見ていたら、「あんたの分も買ってあるよ」と太っ腹なことを言われたものだから、本当にこの家に転がりこんで良かった、この女はすばらしい、住まわせてくれる上にチョコボールまで買ってくれる、きっと女神にちがいないと心底感動し

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点在するバカのしるし

家ではパンツ一枚で元気に活動している私だが、どうも最近三十一歳女性の機嫌が悪い。眉間にしわが寄っている。この女の機嫌を損ねることが衣食住にもろに影響を与える現在の状況において、これは由々しき事態だと言える。

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家にカマキリがいた

目覚めると、畳にカマキリがいた。三十一歳女性がカマキリになったのかと思ったが、彼女はとっくに会社に行っていた。正真正銘、本物のカマキリである。夜のうちに入ってきたんだろう。これだから田舎はやめられない。

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前歯を出したギャング

「1000円出せ」

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謝罪文

三十一歳女性から日記の内容にクレームがつきました。

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イブの夜にふるわせて

クリスマスイブだというのにシャックリが止まらなくなったから大変だ。浮かれて肉を食ったのがまずかったのか、店を出た途端、ヒャッヒャと馬鹿みたいな声が出る。イルミネーションに彩られ、恋人たちが腕を組んで歩く街角を、場違いなシャックリ男が前歯を出した三十一歳女性と歩く。聖なる夜にタールをまいているようなものだ。

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押入に眠るジャガー

『ピューと吹くジャガー』をひさびさに読みたいという話になって、マンガ喫茶に行こうと提案したら、三十一歳女性が「うちにあるよ」と言う。それはもう当然のように、前歯をキラリと光らせて言う。聞くと、天井近くの小さな押入れに漫画がたくさん入っているらしい。そんなことまったく知らなかった。

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でてこいとびきり全開パワー

家の前で子供たちが遊んでいて、声がきこえてくる。たぶん小学生だろう。基本的にずっとテンションが高い。こちらはまだ布団の中だというのに、ギャアギャア騒いでいる。冬の朝は寒いだろうに、常夏のようなハイテンションである。元気でけっこうなことだと布団のなかでモゾモゾしていたら、子供のひとりが、

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