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村の人々

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バルセロナ郊外の小さな村の家具修復工房に訪れる村人たち。おかしな人から最高に素敵なお客様、ベテラン同業者からアーティスト仲間まで いろんな人をご紹介
運営しているクリエイター

#家具工房

セネガル行くか?

セネガル行くか?

今週日曜日、
魂の友(笑)である近所の絵描きさん、マネルがコロンビアに長期旅行に出かけます。

マネルとのナレソメはこちら↓

毎日、孫の保育園送り迎えやその日のお昼に食べるお豆を買いに行く道すがら
工房に立ち寄って少しおしゃべりします。

しばらく会わなくなるのでここ数日は語りが深い。笑

彼とはアートのことも、
スピリチュアルなことも
社会的なことも
どんなことでも大体似たような価値観で話がで

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停電したシャッター

停電したシャッター

久しぶりに工房日記らしい話です。

クリスマス休暇が始まった初日。
工房へ行くと
仕事熱心な角の肉屋のおっちゃんが外でタバコ吸ってる。
手前のカフェもなんか変。
バイク屋のチャビィが
「電気ないよ」って

ええぇ!?

停電!?

工房の前まで行くと隣のカーテン屋のおじさんがトウセンボして
「通行料金いただきます」
とか、また古典芸能なギャグをかましてきた。
「停電してるの?」って聞くと
「停電、

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60個のボタンに込めた姉妹愛

60個のボタンに込めた姉妹愛

ウベコ工房が気に入ってるアイデアの中に、縮緬端切れで作ったくるみボタンがあります。

チェスター風に椅子を張ったりする時のボタンにしようと思いつき、デニム地にこの色華やかなくるみボタンを合わせてみたりしてます。

ちりめんくるみボタンでデニム張ったチェアのエピソードはこちら↓

その時に余った素材で小さな額を作り、サンプル感覚で店に飾ってあります。

ある日、それを見たお客様が飛び込んできて、

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自分にしかできない仕事・魔女の宅急便に教えてもらった見つけ方 ウベコ工房自己紹介

自分にしかできない仕事・魔女の宅急便に教えてもらった見つけ方 ウベコ工房自己紹介

私は現在、スペイン・バルセロナの郊外の小さな町でアンティーク家具の修復工房を運営しています。
工房をオープンして一年が経ち、少しずつ町にも馴染み、お客さんも増えてきました。
スペインで暮らすようになって今年で19年。
40歳でやっと「これが私の仕事」と心から言える仕事を得ました。
これまでにも様々な仕事を日本やスペインで経験してきましたが
今感じている、「これ!」という感覚は一度も感じたことはあり

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ベテランシリーズ:パート2時計を直したい木工師曰く

前回のペラに続いてベテランシリーズ続きます。

うちの工房がある建物はマンションで、その一階がうちの店舗なんですが
このマンションが建つ前、この店舗の場所は大工さんだったんです。

その大工屋さんの親方が、娘の同級生のお母さんのおじいちゃん。
その親方のお父さん(ひいおじいちゃん)は大工より凝った仕事をするエバニスタという家具専門の大工さんだったそうです。家具の装飾的な彫り物やカブリオレレッグのよ

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