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なにも起こらない日常を、どうエンタメにするか


書くのが目的だと、内容がつまらなくなるヤスです。今日もありがとうございます。


日記を書けないのは、「私の日常なんておもしろくないだろう」と思っているからです。ちょっと見方を変える必要があるんだよね。おもしろいとわかっていないから、おもしろくないんだ。


日々、なにかしらは考えています。毎日更新を続けているから、思考習慣はついています。私の記事は「その日に考えたこと」なので、日記といえばそうかもしれません。つまりなにかしらは伝えたいことがあるんですよね。


じゃあ、日記もそういう軸があれば書けるんじゃないか。
伝えたいことを含める。いや、そうじゃないかもしれない。



昨日、映画を観に行っていました。『14歳の栞』です。2021年に公開され、今年で3回目の上演だそう。限られた映画館でしかやっていません。大阪も1か所、上演回は1日1度だけ。そのせいかほぼ満席でした。ひさびさにぎゅうぎゅうの劇場で映画を見たよ。


たまたまカミさんがこの映画を見つけてね。予告を見たらおもしろそうで。


中学2年生35人の50日に密着する映画です。全員、本物の学生です。役者じゃないんだ。実在の中学校に、教室に、カメラが入り彼ら彼女らの日常を写しているんです。


なにか事件が起きるわけでもない。日常を見せてくれるだけのドキュメンタリー映画なんです。有名人やスーパースターはいない。主役は全員。リアルな青春。


14歳という大人か子どもかわからない、言動と思考に表裏がある微妙な時期。クラブ活動に打ち込んでいる人。家にすぐ帰る人。休み時間は男同士でふざける。机で寝ている人。


「このクラス最高!」って人もいれば、「全員ゴミだし」と言っちゃう人もいる。

怪我でバスケができない人。「あいつホントすごいんで」とその怪我した人を褒める人。「部活がオンで、教室ではオフです」とさらっと言っちゃう人。もっと明るくなりたいとコミュニケーションに悩む人。「人をイジるのは僕なりのコミュニケーションなんです」とか言う人。学校ではおとなしいのに、家に帰ると笑顔でケラケラ笑う人。


こんな感じで35人全員にインタビューしてるんです。それぞれの日常を追うんです。35人全員。これを120分見せられます。


ほんとになにも起きません。ふつうの14歳の日常です。


なのに見入ってしまった。
経験したことないはずなのに、懐かしくなった。あの頃の自分が、あの教室にいた気がした。


この映画のメッセージはなんだ?
伝えたい思いはなんだったんだ?


見終わったあとは言葉が出てこず、あとからじわじわきました。思い出すとなぜか涙があふれそうです。


あの頃、なんでもない日常だったはずなのに今思い出すと、とても大事な時間だった。尖った思考や人付き合いで悩んでいた、今考えると「そんなことで」と思うのは、今だからこそだ。


今日も読みにきてくれてありがとうございます。お近くの映画館で上映しているなら、観てほしいです。そして観たあなたと語りたい。


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