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青いサヨナラ

青いサヨナラ

「大丈夫だよ」
彼はいつもそう言っていた。
「僕を信じて。きっとうまくいくから」

彼との出会いはありふれたものだった。
友人同士が知り合いで、それがきっかけで彼と出会った。
彼の育ちの良さは、つきあいはじめてすぐ気づいたけど、実際に彼がお金持ちの良い家柄の一人息子という事は後から知った。
お勉強も出来て、良い大学も出ていて、いろんな事を知っていた。
彼はもちろんそんなことをひけらかす人ではなかっ

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シンデレラナイト

シンデレラナイト

今日も彼がいる
奥のVIPカウンター

これまでも何度か目があったけど声はかけてこない。
でも私はあきらめない。
ちょっと年上だけど、見た目がまず好み!
もちろんお金持ちそうなのも高評価だけど、優しそうな目元が素敵だから。

私は今日も踊る
踊る私がどう見えてるか私は知ってる

踊らない私もけっこうイケてるって思ってるけど、踊る私はハンパない。
音が聞こえる

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赤い月

赤い月

Listen to their story 第3話

テーブルの上のスマホが震えている
浮かびあがるメッセージ
「ごめん、今日も遅くなるから・・・」
目をあげると、窓ごしに月が見えた。
赤い月・・・私の心もいまこんな色をしてるんだろうか?

いつからだろう
私は月を見るのが好きだった。
ウサギさんがいるよという大人の言葉に、あれはただの模様だよ、と答えるさめた子供だったが。
それでも

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哀しきBroken Heart

哀しきBroken Heart

Listen to their story 第2話 好きになる気持ちは押さえられない。
そしてそれは一つとは限らない・・・
オレは苦悩する気持ちを抱えたまま、今日も夜の街をバイクで飛ばす。
一つを選ぶ・・・それは自分の身を半分に切りさくようなものだ。
どちらへの思いも嘘ではない、真実だから。
それでもオレは決めなくてはいけない・・・次の交差点までに。

走りながらアリサのことを考えてい

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Love again

Love again

Listen to their story  第1話

油断していて、遅刻しそうだった。
披露バーティーの開始時間まであと5分もない。
久しぶりにきたこの街は地下鉄まわりからすっかり雰囲気がかわって、余裕こいていたのに遅刻しそうだ。
タイミング悪く、横断歩道の信号が赤に変わった。
まわりを見渡すと、見慣れない新しいビルばかり。
でも空はとても青く、きれいな白い雲が浮かんでいて

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