見出し画像

開運はもういい。魂を開け。【魔法使いの哲学#9】【占い師】【私の仕事】

5年前の夜、突然「わたしは占い師だ」と確信し、その2日後に夜の繁華街に出て「わたしは占い師です」と色紙に書いて占い師デビューした。鑑定件数はもうすぐ3000件になる。スピリチュアルには興味がない。本屋でスピリチュアルコーナーの前を通るとだいたい具合が悪くなる。こうすればお金が入るだのどうすれば願いが叶うだの、スピリチュアルな力を使って三次元的にどう欲望を満たすかという話で溢れかえっている。Spirit=魂を生きるというのは、そういうことじゃない。

これまでスピ系にどっぷりハマってしまっている人を何人も占ってきた。彼らによく見られる傾向として、自分自身の本心に嘘をつくことに抵抗がない。本心では誰かに対する怒りや憎しみで腹の中が煮えくり返っているにも関わらず「感謝してます」「ありがたいと思ってます」みたいなことを平気で口にする。そういう嘘はすぐわかる。あなたの憎しみが、怒りが、悲しみが見えている。綺麗な言葉でコーティングしても無駄です。ちゃんとコアなところから言葉を掬い取ってあげてください。痛みから目を背けるのではなく、痛い思いをして心臓を抉り出してください。タンスに綺麗な布をかけて隠すのではなく、タンスをどかしてその下に溜まってるもの全部掃き出してください。汚い感情があってもいいから、恥ずかしい感情があってもいいから、魂の底から言葉を語ってほしいと思う。魂(Spirit)を生きるってのはそういうことなんだよ。こっちは本気だ。もしもあなたが本気なら、返す用意はあります。

夜の繁華街の路上では、本当にいろいろな人を占った。一生誰にも言えない罪を抱えて生きている人。異様な執着心で何十年も一人の人に片思いし続けている人。他の占い師に言われて自分がもうすぐ死ぬと思い込んで聞かない人。現在進行形で詐欺に騙されていることを信じたくない人。そういう人を食い物にしている側の人。世界は今、だいたいそんな感じだ。まるで自ら地獄に降りていくような気持ちで毎回夜の路上に出ていた。油断すると持っていかれそうになる。闇に飲まれるな。とにかく、光を見ろ。僕の前で涙を流す人を数え切れないほど見てきた。僕の手を握って離さない人も何人もいた。そういう生活を自ら望んで3年半続けた。気付けば占った人数は2000人を越えていた。

人の暗部や地獄に降りて行けない人たちが、次元上昇とか風の時代がどうとかふわふわしたことを言って盛り上がっている。悪いが見えている世界も仕事の次元も全然違う。己の心は決して地獄に堕ちず、地獄に降りて何かしろ。暗闇に火を灯して手を握れ。開運はもういい。魂を開け。「誰かの」じゃない。「わたしの」だ。人を助けたいとか気付かせてあげたい的なことを言う人もこの界隈には多い。違うだろ。自分自身の問題がまだ何も解決してないだろ。まずは自分を救え。人に何かしてあげるとか、助けるとか癒すとか一切考えなくていい。そんなものは余計だ。ただ無心に「わたしの魂」を開け。それだけに集中すればいい。そうすれば、あとはすべてが自動的に行われる。

住所不定になった時、ポケットの中には全財産の83円があり、目の前には沖縄の海、頭の上には天の川があった。83円しかないのに、こんな綺麗な景色が無料で見れるのかよ。人生にはこんな日があるのかよと思った。最高に気持ちがよかった。運勢がどうとか、そういうことじゃない。魂が光っていればいいんだよ。本気で生きれば、喪失や痛みは必ず伴う。喪失も痛みも知らない人生を、生きているとは言わない。自分の痛みと願いに本気で向き合うこと。いまあなたの目の前に見えている風景があなた自身の姿だ。開運はもういい。魂を開け。

好きに登録して、愛のメッセージを送ってください

次回、11/13㈰更新。
『己で決めた命の使い道に死ね』。

右下の♡を押して「スキ!」すると、おみくじが引けます!

内なる声に聴いた「家」を、本当に見つけてしまうまでのお話
▲全人類読んでね!

【8/22~】日向神話ゲストハウスVIVIDがオープンします!【ご予約制】
▲ゲストハウスに泊まりたい人は読んでね!

INSTAGRAM
▲毎日更新中!フォローしてね!


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?