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【SLAM DUNK Gl】102話 「異国での出会い」 

仙道彰の旅は続いた。

高校の時から好きだった釣りはもちろん、言語の習得、ヒッチハイク、村おこし、登山、船旅、酒造り、とにかくいろいろなことを見て回って、体験していたのだ。


さらにとある国で仙道は釣りをしていた。


「おっ 釣れたなー。デカい! デカい!」仙道

おーー! デカい デカい 俺の方がデカいぞ! ジャポネーゼ!」

「!?!?」


大柄な青年が仙道に話かけてきた。
その魚は仙道の釣った魚より確かに大きかった。


「いーや 釣ってやる! 今日中にもっと デカい の釣ってやるさ!」仙道

よーし! 勝負だ! ジャポネーゼ!」


おい!!これはデカいぞ! ちょっとヘルプだ! 一緒に釣るぞ!」 

「!?!? これは、、、 いこーか!」仙道


二人で協力して大きな獲物に挑んだ。


「よーし!いくぞ! ワン! ツー! スリー!」


二人は声と息を合わせて釣り上げた。はずだった。二人は後ろに体重をかけてそのまま倒れこんだ。


「Oh! No! 逃した―」

「いてて、、、。」仙道


二人は笑顔で顔を合わせた。


これが異国の地で
      「ハリー・テーヒル」
          という男との出会いだった。



俺はハリー・テ―ヒル。ハリーって呼んでくれ! ユーは?」ハリー

「マイ ネーム イズ アキラ・センドウ。」仙道

アキラか!」ハリー

「ハリー よろしく。」仙道


ハリー・テ―ヒルはオーストラリアから仙道と同じくバックパッカーとして旅をする青年だった。
奇遇にも仙道と同い年の若者だった。
身長は仙道よりも少し高かったが、大柄な筋肉質でいかにもパワーを持っていそうな体格、風貌だった。

同じ島国出身の二人は妙に馬が合った。
このころから二人で旅をすることが増えた。


「アキラ、 オーストラリアも島国で日本より大きいけど、世界を見れば 狭い世界だ。それでもオーストラリアは俺にとって大きいものだった。そこで勝負するとなれば、オーストラリアをもっと小さく錯覚させるには世界に出ることだと思ってな! アキラ も そうなのか?」ハリー

・・そんな 大そうな こと じゃないよ。」仙道

「そうか。でもこうして世界を旅することで自分や自国のことが小さく感じるな! でも 強くなっている! そんな 感覚は あるよなー!」ハリー

「ははは(笑) 小さく感じる一方で大きくもなっている感じか?」仙道

「そーだろ!? もっと チャレンジしていこうぜ!」ハリー


仙道は、あまり多くは語らなかったが、ハリーが自分の考えや感覚を代弁してくれているようで、心地良い関係を築いていった。

「アキラ! アマゾンに行かないか? そこで幻の怪物魚にチャレンジしないか?」ハリー

「オーケー ハリー。」仙道


ブラジルへ旅立った二人、ブラジルのスラム街では危険な体験もした。

日本人は狙われた。



「アキラ ( 逃げるぞ ) GO!!」ハリー

「オーライ!」仙道


ハリーは危険を顧みず、タックルし仙道を誘導し逃げた。


「はぁ はぁ アキラ 大丈夫か?」ハリー

「ハリー こそ 相手をあんな刺激して(笑)」仙道

「なーに 俺は アメフトをやっていたんだ! タックルはお手の物だ! はっはー(笑)」ハリー

「どーりで こんなデカい体でもスピードがあるわけだな(笑)」仙道

「アキラ お前も なかなかのスピードだ! 何かやっていたのか?」ハリー

・・・いや 世界を 回ってるんだ 少々 強くないと 回れないぜ。」仙道

「それもそうだな!」ハリー



二人は危険を顧みずアマゾンで幻の怪物魚にチャレンジし死にかけた。
ブラジルではスラム街で襲われ、死にかけた。
2度死にかけた。
それでもさらなる高みを求めて、二人の旅は終わらなかった。

ハリー。俺達のこの時間にどんな意味があるんだろうな?」仙道

「いろんなチャレンジして行く中できっとわかるさ。」ハリー

「贅沢な時間だな。」仙道


「神様のくれた ロングバケーション ってところじゃないか?」ハリー


「見かけに寄らず、ロマンチストなんだな(笑)」仙道


こうして語り合う夜もあった。




「アキラ アジア圏の俺達が見て叱るべきはヒマラヤだろ?」ハリー

「俺も そこは 通る道だと思っている。」仙道

「よーし 決まりだな!」ハリー


二人はヒマラヤ山脈の登山を決めた。
そこから見える景色、光景は見てみるものだと本能が求めていた。



「アキラ さすがにタフだな。ヒマラヤは。」ハリー

「ハリー おじげついたか!?」仙道


山の天候は変化しやすい。


「雪? 吹雪くか?」ハリー

ハリー 急ごう。 嫌な 空気だ」仙道

「OK!」ハリー


不運なことに吹雪になり視界を確保するのも難しくなってしまう。


「アキラ! 大丈夫か!?」ハリー

「大丈夫! とにかく急ごう! 休憩所まで あと少しだ。」仙道


仙道彰は広い視野を持っていた。
仙道の嫌な予感はあたってしまう。


「ドドドー ギギギー ドン! ドン!」


雪崩が二人を襲った。



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