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(4)国大横浜小を志望するならまず眼科へ行こう

モニター出題のワナ

受験と眼科?と思われるかもしれませんが、
横浜小の試験はモニター出題です。
教室の前方にある小さなテレビモニターに出てくる画像を見ながら、手元の解答用紙に答えを書きます。
つまり視力が悪くてモニターが見えづらいと非常に不利なのです。

毎年夏過ぎに大慌てするご家庭が続出

夏に本番形式の模試が一斉に始まります。
その段階になって初めて「ママ、よく見えなかった…」と言う子どもが毎年一定数います。当然ペーパーの結果はボロボロ。
慌てて直前期の忙しい合間に眼科へ連れて行くと視力が出ていないと言われ、検査検査のあとは眼鏡の作成と調整、かけたがらない子どもに掛けさせるが違和感のあるまま本番へ…というパターンです。

横浜市の検診の落とし穴

前提として、横浜市の3歳児検診およびその後の検診には、
医師による眼科検診は原則ありません。(下図参照)

まず保護者による検査を行い、その結果次第で二次スクリーニングが行われます。
見えているから大丈夫だろうと丸を付けて提出してしまうと、医療機関及び療育センターに自動的につながることができません。

見逃しがちな子どもの視力

まず生まれつき視力が低い子どもは、それが当たり前だと思っているため自己申告することはありません
ぼんやりしている世界しかしらないからです。

つぎに、子どもは物にピントを合わせる力(調節力)が非常に強いため
意識をすると見えてしまいます。
大人が目を細めると見えやすくするのと同じです。その力が非常に強いです。ただしその調整は無意識で行われていることが多いため、実はとても疲れやすいのです。
そのため、疲れやすく頭が痛くなったり、読書やお絵かきなどの細かい作業が長つづきしない、集中力に欠けるなどの症状がでます。
お子さんが勉強を嫌がるときはもしかしたら目が原因なのかもしれません。

医療機関でしか本当の視力は分からない

そこで自宅で検査をしようと思っても6歳以下の子どもですから、正確さには疑問が残ります。
また、子どもは調節を休ませることがうまくできないので、通常の視力検査では正確な屈折度がわからないのです。正確な屈折度を把握するためや視力がでにくい場合、調節を休ませる目薬(アトロピンやサイプレジン)を点眼して調節力を取り除き、精密な検査を行う必要があります。

もしも遠視や近視が分かったら

遠視は特にすぐに眼鏡を作りましょう。
年齢が低いほど回復が早く、また9歳程度までしか最大視力は育ちません。
受験本番で眼鏡をかけるのであれば早くから装着に慣れ、その状態で受験当日にベストが出るようにトレーニングしなくてはいけません。
ちなみに眼鏡をかけたら即Max視力ができるわけではなく徐々に目が良くなっていくイメージです。慣れるまではむしろ見えづらいという子が殆どです。また左右差が大きい場合アイパッチで片目を塞ぐ治療が必要なことも。これをやりながらの受験勉強はとても大変です。
何もなかったらそれでいいのです。すぐに小児眼科受診をおすすめします。

眼鏡の助成について

小児治療用眼鏡(治療用眼鏡)は保険が適用されるため、作製費用は、健保組合、社保、国保等、保険の適用となり、償還払い扱いで38,902円が給付されます。勤務先等でご確認ください。

上記の給付で補えない自己負担分について、自治体の「こども医療費助成」の対象になる場合があります。戻ってくるのは数千円~1万円くらいのイメージでしょうか。(年収900万~程度でいつも窓口で実費を支払っている人=医療費助成対象外の人はもらえません。)

また確定申告の医療費控除(医療費還付)の対象です。所得税が安くなります。これら全てのシステムを使えば8万くらいの眼鏡も3-4万程度で購入可能とのことです。

早くに検査するメリット

横浜小のモニター試験に有利ですし、勉強や運動研修においてもクリアではっきりした視界を確保できるのとできないのでは仕上がりに如実に差がでます。
なにより見えない子は落ち着きがなく、指示が入りづらく、不器用で、周りがよく見えていない、いわゆる受験に向いていない子という扱いをされ叱られがちなので、時間のあるうちにとりあえずまずは眼科、おすすめです。

よくある質問

(1)お受験の塾に行く必要はあるの?
(2)横浜小に興味があるけどなにから始めたらいいの?
(3)受験したらトータルでいくらぐらいかかるの?
(4)眼科へまず行かなきゃいけない理由
(5)お話の記憶が全然できない…
(6)2次の行動観察が難しすぎる…。
(7)模試を受けなきゃいけないの?
(8)1次の口頭試問って要するに面接なの?
(9)1次の待機活動はどうやって練習するの?
(10)願書は早い番号が有利なの?
(11)よくでる知識問題が知りたい
(12)本番の様子が知りたい!

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