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母は強し。なのか。
最近、ほぼ毎日ドラマを見るように心がけています。
それを「楽しみ」と捉えて、毎日を生きるのが、1つの目標です。
そしてハマっているドラマの一つが「ファイトソング」です♪
もうとっても面白い🍊🎸🎵💈
そのドラマの先日の回で、主人公の抱える秘密
「腫瘍を取るための手術があること」
「その手術によって、耳が聞こえなくなる場合があること」
を、家族同様の人物達に涙ながらに、カミングアウトするシーンがありました。
そして、母親代わりである、施設長が泣いているシーンを見て、ふと思い返しました。
「うちの母親は、私が不安障害、鬱であることを聞いて泣いたか」
答えは、「私の知る限りでは泣いていない」
です。
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そもそも、どう伝えたのか。
私は当時、一人暮らしをしていて、最初に異変を伝えたのは、姉でした。
その後、病院に行き、「パニック障害」と診断されたのですが、まあ、細かいところはコチラからどうぞ笑
姉には即座にLINEで報告。
そして、母に言ったのは、診断されてから約1ヶ月後でした。
LINEで言うか、電話で言うか、でも、顔を合わせないと無駄に心配させてしまいそう…
てか、言えね〜どんな顔で言うんだ〜!!笑
と思っていたら、約1ヶ月経っちゃいました笑
たった1ヶ月。でも、とっても長く感じた1ヶ月。
その間、母と電話する機会があったのですが、めちゃくちゃ緊張しました笑
いつもどうやって話してたっけ…やばい、隠し事向いてない…でもまだ、言う勇気も準備もしていないし、今はそういう電話じゃないし…
とまあ、テンパり、用事だけ済ませて即切りました。
母からは、何かを察したかのように「ご飯食べてる〜?」とLINEが来ることもあって、
その一言に、一人泣いたこともありました笑
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そしていよいよ、決戦の日!(ただ帰省する日)
今まで言っていなかったという罪悪感、ショックを与えてしまうという不安感、
でも、家族の中での私は、「いつもバカやってる、お調子者、ただのお喋り」という感じで、
母の前で、泣くことはほとんどありませんでした。
(その後、めちゃくちゃ泣きまくる夏が来る笑)
そのせいか、しんみりするのはどうしても嫌で、いつものようにおちゃらけて、でも、ド緊張しながら、あくまでも、あっさりと、
「お〜!ただいま〜!私、パニック障害だってよ〜!笑笑」
「こんな症状があってさ〜こうでさ〜おかしいな〜と思って〜」
と、いつものようにヘラヘラと報告したのでした。
母の顔は一瞬、ほんの一瞬、歪んだように見えました。
涙目のようにも見えました。
きっと、泣きたかったのだと思います。
私も、泣きそうでした。情けなくて、申し訳なくて。
目を合わせられなかった。
いつも通りヘラヘラしている私を見て、母はどう思ったのか。
きっと、そのおちゃらけだって、無理をしているのは見え見えだったと思います。
ただ私は、いつだってヘラヘラしている私でいたかった。
母は、その一瞬で全てを汲んで、いつも通り、私の馬鹿な話を聞くように、たまに、呆れたり、笑ったりしながら聞いてくれました。
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「母は強し」なんてよく言われますが、女は母になった瞬間から強いのでしょうか。
私は、そんなことないと思います。
「母は強くならざるを得ない」といったところじゃないでしょうか。
私は、母が泣いているところを、ほとんど見たことがありません。(ドラマで感動して泣くなどは除外した場合。)
いつもヘラヘラした娘だからこそ、私の報告には、ショックも大きかったのではないかと思います。
ただ、母は私の、「母の前ではヘラヘラしていたい」という気持ちを一瞬で察し、尊重してくれました。
そんな、子どものワガママを受け入れ続けた、1つの結果として、「母は強くならざるを得なかった」のだと感じました。
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そんな母は、冒頭で話したドラマのあのシーンで泣いていました。
きっと、あの時泣かなかったのは、私が泣けない雰囲気にしてしまったからだよね。ごめんね。
私の無言のワガママを、察して聞いてくれて、ありがとう。
最後に、母がこのnoteを見ないことを祈ります笑
そして、あとから聞いた話ですが、「病院通ってるらしいから、来た時は話聞いてやってよ」と、なんとなくワンクッション置いてくれていた姉に、感謝します。
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