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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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2020年7月の記事一覧

無意識と対話する

無意識と対話する

トップ画像、別注の染め和紙。
お客様より 以前求めた染め和紙が気に入ったので 同じような染めの和紙を大きなサイズで作ってくださいというオーダーが入った。
墨染めだし できるだろう と安易に受けてしまったけど・・・
百歩譲って 色目の濃さが 見本と違っちゃったのは目をつぶるとして、全体の出来上がりが よくない。納得いかない。
なんでだろう?

こちらの写真は昨夜の月。
一期一会だよね、自然の風景。

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それぞれの 手(しごと)

それぞれの 手(しごと)



今朝 書道家兼表具師 篆刻もするし、ナチュラリストの松下さんが
仕事場に 和紙染の体験に 来てくれました。
一枚目の写真は 柿渋に 紫墨 ベンガラ 松煙を混ぜて色の見本のために染めたもの。
模様は ドウサ液で あらかじめつけておきました。

こちらは 松下さんが ドウサ液で 模様を描いているところ。
これは乾かして自宅に持って帰って どんなふうに染め上がるのか後日が楽しみです。

とても楽しそ

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仕事は 遊び☆彡

仕事は 遊び☆彡

仕事は クオリティの高い遊びだ と 思ってます。
っていうか そういう風に思わないとやってらんないな…という感じかな。
人生で 眠っている時間を除くと ほとんどの時間が仕事に費やされることを考えたら 仕事が 苦役ってとてもやりきれないなと思います。

何かの本で(ドラッカーだったかな)、セカンドライフ 第二の仕事、第二の人生を 若いうちから考えてボランティア活動にしろ、仕事にしろ 若いうちから取り

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柿渋の可能性

柿渋の可能性

タイトル画像は 柿渋染め和紙を貼った壁掛けです。
色が バラエティに富んでるでしょ。

柿渋染めといえば 基本的に茶色。(そのまま染めたら茶色です)
古い文献を見てみると 柿渋に 松煙(しょうえん)を混ぜて黒っぽくしたり、弁柄を混ぜて 赤っぽくしたり があります。
あとは化学反応で 鉄焙煎(錆釘を柿渋に入れる)で 紫~黒色に変色します。

これは柿渋に松煙を混ぜて黒っぽい色を出したもの。
白抜きは

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柿渋染めの魅力 和紙の魅力

柿渋染めの魅力 和紙の魅力



壁掛け作りました。
9月の二人展に向け そろそろエンジン全開で作品作っていかなきゃいけない時期に入りました。

表面を流れているのは 柿渋。楮(こうぞ)の和紙にドウサ液(撥水液)を塗り 青墨で下地に色を付け、最後に柿渋を塗り、仕上げた染め和紙です。
ドウサ液を塗っているから 柿渋が和紙に吸い込まれず、いい感じに流れて自然の模様を作ってくれます。
日本画でいうところの たらしこみ という技法を参

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クラフトマン道場

クラフトマン道場

いま 店舗を構えて 和紙や和紙小物 自分の作品、それから一部友人のアクセサリー作家さんなどの作品を販売してます。
最近はモノ余りで モノ消費から コト消費 また エモ(エモーション・感情)消費の時代に と どんどん世の中が変化してると思います。
モノが簡単には売れない時代。
どうにかしていかないといけないね・・・ということは常々考えています。

ふっと、今朝思いついたのが クラフトマン道場。
せっ

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