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柿渋の可能性
タイトル画像は 柿渋染め和紙を貼った壁掛けです。
色が バラエティに富んでるでしょ。
柿渋染めといえば 基本的に茶色。(そのまま染めたら茶色です)
古い文献を見てみると 柿渋に 松煙(しょうえん)を混ぜて黒っぽくしたり、弁柄を混ぜて 赤っぽくしたり があります。
あとは化学反応で 鉄焙煎(錆釘を柿渋に入れる)で 紫~黒色に変色します。
これは柿渋に松煙を混ぜて黒っぽい色を出したもの。
白抜きは ドウサ液。染める前にドウサ液を和紙に施しておきます。
ドウサ液の塗り方で 模様の出方が変わってきます。
これは技術的なことで 十人十色の表現ができると思います。
紫や少し赤っぽいのは 固形墨(摺り墨・書道用や絵手紙用)を混ぜて使ってます。
色の墨を使うことによって 多彩な色が 楽しめるようになりました。
また 和紙の種類によって 光沢が出たり、コンクリート壁みたいな感じになったり、石みたいに見えたり とても奥深いです。
紙の厚さによっても 染まり具合が違ってくるので いろいろ実験中です。
いろんな産地の紙があるので 試してみて 実験結果を同じく染めに興味ある人にお伝えし、情報をシェアできたら楽しいなと思ってます。
若き女性表具師とも知り合いになり書家でもある彼女が柿渋染めに興味を示してくれていろいろやってくれそうなので楽しみです。
絵描きの人とか 違う分野の人と交流すると、新しい発見や自分の仕事のヒントになることも多々あります。
柿渋染めが 和紙が 世界にどんどん広がっていくといいなと思ってます。
〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
わがみやうめだ
電話 086-231-3371
梅田剛嗣
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