マガジンのカバー画像

積読人たち

955
「積読」と検索したらひっかかってしまった幸運の記事を収集します。きっと、お家が積読であふれている徳の高い方が執筆された記事ばかりでしょう。
運営しているクリエイター

#本棚

(10)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~

 お手紙、つづきです。 「家にある本で、デジタル漬けになる前に『読む』習慣を」 ・・・というお話をしています。 ・お手紙(9)はこちらからどうぞ。 (9)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~|涼原永美 (note.com)    今日は 「〝読む子〟覚醒中、熱いうちに〝次の本〟を渡せたら、そのままどんどん〝読む子〟になっていく・・・」 というお話です。   さて、「ミルキー杉山のあなたも名探偵」シリーズをひ

本の街 神保町の歩き方

神保町でつかまえて まーちん:なってぃのアテンドで、神保町ツアーが開催されたんですよね? なってぃ:そうですね。本・本屋さんが好きということで、日本の本屋の聖地といえば神保町だということで、みんなで集まりました。 まーちん:神保町の本屋さんを巡ったことがなくて・・・。神保町には行ったことがあるんですけど、飛び込みな感じになるじゃないですか? めちゃくちゃいっぱいあるし。 なってぃ:そうですね。当時、中学生のわたしは、宝塚のおっかけをしていて、好きな宝塚のスターさんの昔の

多汗症で治すAmazon爆買い

昔から、時間が足りないと思うにはそれなりの正当事由が必要だと思っていた。 仕事が忙しくて、勉学に勤しんでいて、家族のために動いて、とか。 で、それに値する営みからは離隔していた私が、ついに胸を張って「最近忙しくて」「時間がなくて」と思える生活を前にしている。 それで、Amazonで爆買いしてしまうのである。 は?とお思いだろうが、私も全くの同意見である。 私のこうした行動は理路整然の対極にある。 余裕のない日々が私に衝動的な購買欲をもたらした、とでもいえば少し誤魔化し

増える本、どうする?――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は小説家にはつきものの悩みについてです。 ※当記事は連載の第25回です。最初から読む方はこちらです。 #25 ときめきでは決められない 新型コロナウイルスが発生してから三年。ものすごく本が増えてしまったのだ。物書きの家に本が多いのは当たり前だし、物書きに限らず自粛の間にネットで本を買いまくった人は多いだろうと思う。しかし、我が家のそれは、生活に支障が出るくら

【読書】『積読こそが完全な読書術である』を読了しました。

「読了しました」と言ってしまって良いのかどうか、迷っています。 ちょっと不安になって、「読了」という言葉を、国語辞典で調べてみました。 少し、安心しました。 一応、最初から最後まで読み終えました。 しかし、全ての内容が記憶に残っている訳ではありません。 それでも読み終えた本は、本棚に挿しておきます。 これで、物理的には「積読」ではなくなります。 そして、今現在覚えている内容も、日を追う毎に記憶から消えていきます。 もしかしたら本棚から取り出して、もう一度読むことがあるかもし

マキシマリストの逆襲

 断捨離とは無縁の私の生活はモノで溢れている。  最小限必要なものだけで生活出来ないのかと言えばきっとそんなことは無い。日々使用しているものなんて数知れていて、その他のモノは無くても困らないものだ。きっと。  例えば、壊れて映らないPCモニター。  こいつが厄介なのは、時々映るようになるからだ。きっと内部のどこかの接触が悪いだけなのだろう、暖かくなると普通に使える。しかし寒くなると画面に何も表示されなくなる。一度は分解して修理を試みたが、見たところどこも悪いところは無く断念

パンとスープとネコ日和

昨日の午後は本を少し読み、夕方からアマプラで「パンとスープとネコ日和」を観た。数年前に全て見終わっていたから観るのはこれで2回目。ゆったりと流れるやわらかな空気感がとても心地良いドラマ。なかなかの秀作だと思う。もたいまさこさんや光石研さんもかなりいい味出してて、見てると気持ちがほっこりする。小林聡美さんは年を重ねても可愛らしさは昔と変わらず。あんな年の取り方ができたら素敵だと思う。 パンとスープとネコ日和 -Amazon prime video- 夕方になってお腹が減って

本に囲まれる日々を妄想してみた

本に囲まれると、ときめきが2周分くらい駆け抜ける感覚がある。 本のジャンルが大事なわけではない。 でもこだわりのある選書だといい。 いつでも手に取れる距離感がいい。 どこでも腰掛けて読書を始められる気安さがあるといい。 そして何より、選びきれないほどたくさんあるのが大切。 そういう場所にいると、時間を溶かすように本棚を物色し始める。だからなるべく放って置いて欲しい。体の中には心地よいエネルギーのたぎりが起こる。前へ前へと進もうとする高揚感と、落ち着けと言い聞かせながらじっ

わたしの本棚と本の部屋。

うちには、"本の部屋"と呼んでいる和室がある。 本棚の左側が私、 右側と出窓部分が夫のスペース。 私の積読本はこの他にリビングにもあるけれど、理想はこの棚に入る分しか持たない暮らし。 だけど、手元に置いておきたい本は増えるばかり。 上段は目に付きやすいので、 視覚的に気分があがるものを置くように心がけ。 パラパラと何度でも見返せるように、 大好きな作家さん・寺地はるなさんの本や、 エッセイを中心に置いている。 寺地さんの本は、自信をなくしたり、 もやもやしている時に

紙の本。

会社の仕事としてやっているVoicyの配信。2023年1月からは、社外の方とのゲスト対談も始めた。 リモートでも収録はできるのだけれど、今のところ、対面で録っている。二人の間にスマホを置いて。 ご指定の場所に伺うのだけれど、たまたまこれまでは個人事業主の方ばかりだったので、すべてご自宅を訪問している。 そして、どちらにお邪魔しても圧倒されるのがお仕事関連の道具や書籍である。 特に書籍。ずらーっと本が並んでいる。おお、これだけの本を読んで勉強していらっしゃるのか、すごい

積読? ああ、彼とは長い付き合いです。——積読に関するエッセイ

 大掃除のため、黙々と本の山を片付けていた時のこと。  何年もかけてせっせと集めた積読の山。あっちの山は数年もの。  本棚から溢れた本はそれが最善の方法かはわからないけれど、一様に床へと積まれていく。歩くのに不便だし、地震は怖いし、もっといい空間の活用法がある気がしてならないのだが、今日も買いすぎた本を山の上へと積む。ツムツム。  苦手な掃除から現実逃避するように、手を止めて「積読」について考える。  読んではいなけれど本棚にしっかりと収まっている本は積読と呼べるのか? いや

1ヶ月50冊読書 【4日目】

『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』(菅野仁、ちくまプリマー文庫)  少し前に流行った覚えがある。ひねくれ者なのですぐには読まない。おかげで積読として眠っていた。  「友だち」だけでなく人と人との関係とはどうしてこうも難しいのだろう?  どんな人も生きていて他者と関わる以上、一度も摩擦が生じないことなどないのだから過度に恐れる必要などないはずなのに。自分がどう思われているか不安に思う。  この本はそんな不安で強張った肩の力をふっと抜いてくれる。 「人はどんなに親しく

本を集中して読むことと、今ココの関係について

今日は溜め込んでた本を読むぞー、と意気込んで着席。 ……したところ、積読の物理的な壁に日照権の侵害を受けて、本の整理を余儀なくされた一日でした。 大掃除あるあるで「うっわ、懐かしー。そういえばこんな本持ってたわ」といちいち取り上げて読み始めるものだから、なかなか進みません。 特に予定のない日だったので、気にせず広げまくってたのもあるんですけどね。 それでも、ブックオフ行きと本棚の整理はほぼ終えることができたのでヨシとします。 驚いたのが、本棚にはスキマがあったにもかか

積読本を増やして、幸せに暮らす作戦

積読本のことを考えていて、とてもいい作戦を思いついたので、ご紹介をしたいと思います。 私は先日、積読本が溜まりまくっているのにも関わらず、吉祥寺で古本屋さん巡りをして、一気に7冊も本を買ってしまいました。 (古い月刊誌を入れると、正式には9冊です。) 読書好きの人の部屋に行ったら、本棚いっぱいに本を並べられていることがあります。 基本的に、その人が読んだ本ばかりです。 「この本、全部読んだんですか?」と聞くと、「当然です。」というようなリアクションが返ってきます。 私も