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次の駅までのひとときに

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わたしのなんでもないエッセイ
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#note

2024年達成できなくても問題ないけどできたら嬉しい10個

2024年達成できなくても問題ないけどできたら嬉しい10個

祖父の七回忌法要の後、従妹弟家族と会食することになった。畳敷きの和室には明るい光が差し込み、卓に料理が美しく配膳されていく。

会うのは祖父の葬儀以来である。こちらの人見知りをものともせず、まるで毎日顔を合わせているかのように従妹弟家族は話しかけてくる。この人たちと血がつながっているのだなあと不思議な感慨にふけっていると、叔父が改まって音頭を取った。

「それではせっかく集まったことですし、一人ず

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リアルタイムを書く覚悟を決めたら、noteが少し豊かになった

リアルタイムを書く覚悟を決めたら、noteが少し豊かになった

思考はいつも感情の後にやって来る。私の場合、心動かされる出来事が起きてもすぐには言葉にならない。書くときも少し時間を空けて、結論までの道筋が経ってから机に向かう。

一度感情に専念している分、記憶には残りやすいらしい。その時の心情の変化や周囲の景色、ささいな物音まで思い出せる。長く抱えている間に、他の経験と組み合わせて思考を強化させたり、熟成させたりもできる。自分のこの習性に書き手として何度も救わ

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ファンづくりから仲間づくりへ、noteが少し楽になった

ファンづくりから仲間づくりへ、noteが少し楽になった

2021年5月5日から11月27日までの約半年間、私のnoteには大きなブランクがある。アクセスするのもままならない時期もあれば、書いては捨て書いては捨て、公開できない下書きだけを増やしていた時期もある。

2021年4月、面接での熱烈なアピールが身を結び、念願の出版社に転職した。大好きな文章に仕事として触れられる喜びと自分の言葉が社会を動かす使命感で、毎日はやりがいに満ちていた。

相手の話を瞬

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