都村つむぐ

旅と読書と酒が生きがいのOL兼ちょっぴりライター。あー今日も仕事行くの面倒だな、とか、寝たら明日が来ちゃうのか、とか、そんな憂鬱なひとときを少しだけ楽しくできるかもしれないエッセイと小説。

読書メーターに本気でレビューを投稿し続けた8年間のこと

読書メーターに投稿した本の感想が400冊を超えた。 2012年から始めて約8年。 「うわ、書くことない!」と途方に暮れた日も、「こんなの言葉にならん!」とさじを投げそう…

僕が先生になった日(短編連作『今日も今日とて私を生きる』)

「ちょっと、間宮先生」  職員用の下駄箱で革靴に履き替えていると、栗原先生に背中を叩かれた。  「明日卒業式ですよ」  「あ、そうですね」  何気なく返してから…

春風のマーチ(短編連作『今日も今日とて私を生きる』)

1枠足りない。  この中で1人、高校最後の美術展に出展できない。  「で、どうすんの、次期部長」  綾瀬が面倒くさそうに絵里子を促す。西日が差し込む放課後の美術室…

今こそ挑もう!文豪と原稿の青空文庫【おすすめ随筆4選】

今まさに、この文章をパソコンに打ち込んでいる。 ブラインドタイピングで高速入力、デリートキーで大量削除、カーソルを合わせれば挿入なんてなんのその、入れ替えだって…

絶望の11番(短編連作『今日も今日とて私を生きる』 )

茉紀の手からひったくった5センチ四方の紙片をぐしゃっと握りつぶす。目を見開き口をあんぐりさせた親友を前に、萌は頭の中でつぶやいた。  あー、もう人生終わった。 …

クリームチーズのみそ漬けに恋をして

28歳の酒豪ともなれば、行きつけの店のひとつやふたつ持っているものである。それぞれに必ず頼む「お決まりメニュー」があって、その味はしっかりと舌に染みついている。 …