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2023年10月の記事一覧

小説 創世記 13章

小説 創世記 13章

13章

飢饉を乗り越えた村はどんどん豊かになった。
家畜も増え、一雄もイブキもそれぞれ牧場を持つようになった。
その牧場はどんどん大きくなっていった。

村に子どもが増えていった。
家族も大きくなっていき、村を広げなければいけないということになった。

そこで一雄はイブキに言った。
「ここで一度、僕ら、分かれていこう。
 村を広げるのに、君の牧場をそこに移動させてくれないか?
 みんながそこをも

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小説 詩篇 9篇

小説 詩篇 9篇

9

「心を尽くして、
 心を尽くして感謝します!
 あなたのことを語り伝えます!
 あなたを喜び、誇ります!
 いと高き方!あなたの名を誉め歌います!!」

そんな祈りと共にキャンプは終わった。
感動して感動して、そんな大胆な祈りを心からしたのだ。

そしてまた、元の生活に戻っていった。

一人の部屋に戻ると孤独が襲ってきた。
孤独は不安を呼んだ。
不安は恥を生み出した。
恥は虚しさとなった。

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『祈ってから一歩』(こどもさんび)

『祈ってから一歩』(こどもさんび)

こどものための(大人ももちろん!)賛美歌を作りました!
ワーシップソングとも言います。
辛い時、苦しい時、寂しい時、
勇気が出るような歌になってくれればいいなと思っています。
(演奏はLee先生、一緒に歌ってるのはENOSHアカデミーのみんなです!)

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『祈ってから一歩』

祈ってから一歩
祈ってから一歩
祈ってから一歩 踏み出す
心が闇に

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『ブランコのうた』(こどものうた)

『ブランコのうた』(こどものうた)

うちの娘が公園で
ふと歌っていた歌を
僕が膨らませてみました!
(アカペラですが、、、)

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『ブランコの歌』(こどものうた)
ブランコはむずかしい
ひとりではたかすぎるから
パパといっしょにしたほうがいいよ
そのほうがたのしいから

わすれられない おもいでばかり
こころにのこる
わかりあえないひとたちばかり
じゃないよせかい は

ゆうぐれがなつか

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『モーセ』(絵)

『モーセ』(絵)

世界は海から生まれた。
そして人々は海を抜けて救われた。
それも何度も。
ノア、モーセ、ヨシュア、、、

そして人は水をくぐって救われる。
そして黙示録では海はもはやないと語られる。
もう死はない。混沌はない。暴力はない。
この道の先には、、、

釣りに行った夜に1人描いた作品。

『疾走』(絵)

『疾走』(絵)

ペンが走る!!
粉塵を巻き上げて!!
ワクワクする!!!

行け、行け、
恥が追いつかないくらいに疾く。

小説箴言 6章

小説箴言 6章

6章

さらに最悪なことが俺(龍)には待っていた。
いや、最悪を止めるために必要な最悪だったのかもしれないが。

年上のその彼女を仲間との集まりに連れて行った時のことだった。
久しぶりに会えて浮かれていたのだ。
女に飢えた男どもの前で優越感に浸っていた。
「おい、こいつらとも遊んだってくれや。ははは!」
冗談のつもりだった。
「おい、龍!ほんとか!いいんか?」
「おう、おう!なぁ?」
笑いながら振

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小説箴言 5章

小説箴言 5章

5章

あの頃、じいちゃんは俺(龍)に言った。
「おい!よう聞けよ!!
 調子に乗るなよ!調子ええことばっか言ってんなよ!!」

あの女に会ったのは中1の夏だ。

年上の女に誘われついて行った。
初めは刺激的で、魅力的な、甘い言葉と匂いに、興奮した。
その気持ちよさに浸った。

しかし、しばらくして俺は、沼にハマっていっている心地がした。
俺はなんとか這い上がろうとしたけれど、あいつはどんどん闇に

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小説 創世記 12章b

12章b

その年、何日も雨が降らない日が続いた。
作物が実らず、家畜もバタバタと死んでいった。

そこで一雄は大阪の中心部、街の方へ行き、食料を買ってこようということにした。
村から送り出されて、何人かの若い衆とヒメ、イブキと共に街に向かった。

大阪の街は荒れていた。
暴力で支配している者たちがいた。

そのことを心配して一雄はヒメに言った。
「聞いてほしい。
 僕は君が本当に美しいと思う。そ

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小説 創世記 12章a

小説 創世記 12章a

12章a

一雄はまた声を聞いた。
「北へ行け。
 おまえはおまえの家族を離れて北へ行け」

大きく、腹の中で響く声。
一雄はすぐに「はい」と言ってヒメとイブキに伝えた。

ちょうどその頃、ヒメの両親たちは新たな産業のアイデアとノウハウを得ていた。
そこで一雄たちと両親たちは別の道を行くことにした。
一雄たちは北、大阪へ、両親たちは南、牧場のあるあの町へ行くこととなった。

ノアから与えられた様々

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小説 詩篇 8篇

小説 詩篇 8篇

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キャンプにきている。

キャンプと言っても焚き火したりテントをはったりのキャンプじゃなくて、
合宿みたいなやつだ。

聖書研究会みたいな部活は他の大学にもあって、
そのクリスチャンたちが集まってキャンプをする。
面白い文化である。
教会でも話はよく聞いていたけど、なんか苦手そうで行くことはなかった。

「わたしたちの神様」そんな祈りを、
前で自分と同い年の人がしていることが不思議だった。

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『雫』(絵)

『雫』(絵)

公園で絵を描く
→地域の子たちが集まってくる
→友達になれる
→「それいいじゃん!」ってその子たちの絵を褒めることができる
→みんなハッピー

小説 詩篇 7篇

小説 詩篇 7篇

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問題はカンニングがバレそうになった同級生たちだった。

急に緊張してきた。
すごく怒っていたらどうしよう。。。

教室に入る。
別の授業だが彼らはいる。
怖くて顔を上げられない。
彼らの顔も見れないが視線は感じる気がする。

席について聖書のアプリを開く
『わが神、主よ、わたしはあなたに寄り頼みます。
 どうかすべての追い迫る者からわたしを救い、
 わたしをお助けください。
 さもないと彼ら

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