当時の音声データから読み解く江戸時代
「やったり」という妖怪をご存知でしょうか。
昔話や娯楽作品にもあまり登場することがないので、広く知られた存在ではないでしょう。
子供の姿をしており、宿屋の宿帳を濡らすだとか、家の障子を破るだとか、根も葉もない噂話を流すだとか、しようもないいたずらをするような妖怪として識者の間では知られた存在です。
「してやったり」だとか、「はったり」の語源となっている妖怪です。
大概の妖怪や怪談が何かしらの誤解や話の尾ひれから生まれるように、この「やったり」にも由来となる人物がいました