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吹奏楽コンクール直前になって部活指導を依頼するのは遅いと言われる理由

「吹奏楽コンクール直前になって指導に呼ばれてもできることが限られている」という言葉を毎年界隈から大変多く耳にします。自治体ごとに部活指導員を募集するようになったのである程度は変化があるとは思いますが、主催側(部活の顧問の先生など)は、コンクール直前になってから指導者を探す、という構造が完全に変わることはしばらくはないでしょう。

なぜ直前に呼ばれてもできることが限られているか。それは、方向性はどうであれ、個々が習慣的に体が覚えてしまった状態で演奏しているからです。
いわゆる「クセ」のかたまり。

例えばスラーの付け方ひとつとっても、楽譜通りに練習を重ねていれば問題ありませんが、吹きやすさを追求したり、あまり譜面を見ないで感覚的に吹いていて、それを初期段階で修正しないとクセになってしまい、直すことが容易ではなくなります。それをコンクール直前になって指摘しても、当人が困惑し、かえって演奏に支障が出てしまうことが多いです。

ではいつから指導をスタートさせるのが良いかと言いますと、遅くても年度初めでしょう。できれば年間通して定期的に顔を出せるのが最も良いと思います。レッスンも指導も「課題→研究・練習→披露(実演)→フィードバック→課題…」の繰り返しが最も効果的です。

課題を与えられて、それを解決するまでには研究や練習をする時間が必要で、個人差はあれど時間がかかる行為です。また、この時間はできるだけ教わることなく自分自身で試行錯誤することが最も成長するので、指導者が正解を教えてしまったり、あまりに手取り足取り指導するのは受け身や甘え(自己研究しなくなる)に繋がってしまい、良くありません。
したがって指導者が毎日もしくは短期間に連続して顔を出すことはあまり良いことではありません。かえって情報過多になり生徒さんが処理しきれなくなる場合も考えられます。

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僕は年間通して個人レッスンが圧倒的に多いのですが、2022年8月に開始したツキイチレッスンだけでもこれまでに50名ほどの方が受講されております(25年前からスタートした音楽教室では100名近くになり、多くの方が長期間継続してレッスンにいらっしゃいます)。単発参加型のツキイチレッスンであるにも関わらず継続してご参加くださる方も増えました。また、受講された方がご友人にオススメしてくださって繋がりが広がってきていることに感謝しております。

奏者それぞれが何に悩んでいるのか、何が原因で、具体的に何をどうすれば解決するのか、どんな課題を持ち、どんな練習をすることで伸びるのか、そうした洞察力やアドバイス力に関しては鋭いほうだと思っています。

ですので、パートレッスン、金管セクションレッスン、合奏指導、それぞれの奏法や基礎的な指導、呼吸に関するレクチャーと実践、音楽的な曲作りに至るまで荻原にお任せください。

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荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。