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問診の実例 その2

骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを
一切やらない異色の整体師トリプルKです。

前回の問診の実例 その1は、いかがでしたか?
まだの方は、こちらから↓

激辛が好きな方もいらっしゃいますが、
自分の内臓器を痛めつけていることに気づいて欲しいですね。
激辛を続けていると、大病を患いますよ。

『問診の実例 その2』

20代男性Bさん。
主訴は腰の痛み。
一昨日の朝から痛みが出ているとのこと。
コースは、整体40分。

施術前に痛みの出る動きをチェック。
前屈と左に側屈した時に痛みが発生。

後屈時に痛みが発生しないので、
大腰筋の関与は無さそうという事が分かった。

うつ伏せで歪みを確認すると、
歪みはあまり見受けられない。

骨格の歪みが少ないのに症状が出る場合、
内臓が関与しているケースが多いです。

体の張りを確認すると、
左より右半身に張りが出ている。

そうすると、
疑いのある臓器は「肝臓」になります。

確認すると、
やはり肝臓のある背中の辺りは硬さが強くなっている。

足裏で確認しても、
肝臓の反射区が硬くなっていた。

そして特徴的なのが、
肝臓が疲弊している人に見受けられる、
筋肉を押した際に感じるブニッとした感触。

言葉でうまく表現出来ませんが、
筋肉プラス何か膜がある感じです。


肝臓というと、
お酒のイメージが強いと思いますが、
お酒以外にも薬や甘い物、冷えなどでも負担が掛かります。

Bさんは朝起きた時に痛みが出たので、
恐らく冷えが原因だろうと仮説が立ちました。

仮説が正しいかを判断する為に質問をしました。

僕「どういったお仕事をされていますか?」

Bさん「営業で、殆ど車の運転をしています」
(なるほど。殆ど動かない上に、夏場は間違いなく冷房をかけるはずなので、それで冷やされているのだろう)

これでほぼ確実でしたが、とどめの質問をしました。

僕「シャワーとお風呂、どっちが多いですか?」

Bさん「シャワーだけです」

想像通りでした。

これでBさんは、
体の冷えによって腰の痛みが発生している可能性が一番高くなりました。

因みに寝ている時、
エアコンをかけたままパンツ1枚で寝ていた事も判明。

整理すると、
シャワーばかりで体が温まる事がない。
運転で長時間じっと座っている事が多い。
暑い時期なのでずっと冷房が入ってる。
エアコンをつけて寝ている時はパンツ1枚。

これでは体が冷える事ばかりで、
肝臓に多大な負担が掛かり疲弊してしまうのは当然です。

《体の冷えが、肝臓に影響する理由》
肝臓は、体熱を産生する役割も担っています。
一番体熱を作り出すことができるのは「筋肉」。
「肝臓」は二番目に体熱を作り出すことが出来るのです。
だから体を動かさずじっとしている時は、
肝臓が体熱を作り出す必要があるのです。
エアコンなどで体が冷やされ続けると、
体温を維持しようと肝臓が疲弊するのです。

施術は肝臓へのアプローチや運動療法も取り入れながら、血流が良くなるように調整。

調整後は、
前屈と左に側屈した時に出ていた痛みが無くなりました。

Bさんの腰の痛みは、
やはり肝臓が疲弊した事によるものでした。


問診の実例 その2。
いかがでしたか?

原因を特定出来なければ、
効果的な施術は望めません。

技術も大切ですが、
原因を特定できる問診力を高めましょう。

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