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子どもの宿題が出されなくなる『魔法の手紙』の書き方【例文あり】(4min)

宿題についての考え方

学校の宿題についての僕の考えはこれまで

・音読という宿題の危険性について

・音読よりも国語力を伸ばす方法

・小学生に宿題をさせても成績が上がらないただ1つの理由

などで発信してきました。全てをとても簡単に要約すると

「単純作業の反復になりやすい学校の宿題は、敏感で吸収力も高い子どもたちの脳にとってベストとは言えない場合が多い。
そんな作業に大切な時間を使うよりも、保護者の責任のもとで新しいことに触れたり、自分で遊びを考えたりする環境を与えるべきである。」

ということです。

ただ、いざ「子どもに宿題をさせないでおこう」と思っても、なかなかハードルが高いことだと思います。

実際に

「そのためにはこれからどう行動すれば良いのでしょうか?」

という保護者さんからの質問も多くあります。

そんなときに僕は必ず「担任の先生にお手紙を書いて下さい」と伝えています。そしてそこで僕が書いた手紙の「例文」も一緒にお渡しする。

今日はその例文と、手紙の書き方のポイントを公開させていただきます。
これまで20人以上の保護者さんに使っていただき、先生に問題なく理解してもらえる確率は約95%でした(お一人だけ「そんなことはできません」と言われた先生がいらっしゃいました…)。

参考にしていただけると幸いです。


先生への手紙(例文)

〇〇先生へ

いつも△△(子どもの名前)をご指導いただきまして、誠にありがとうございます。毎日楽しく学校に通えているのも、ひとえに〇〇先生のお陰です。
さて、本日はひとつご相談がありまして、お手紙を書かせていただきました。それは△△の宿題についてです。

先生もすでにご存知かもしれませんが、数年前から「学校の宿題は子どもの学力向上に必要なのか?」という議論があるようですね。私はつい最近知ったのですが、中には「宿題をすることで逆に『勉強に向かう気持ち』や『学ぶことを楽しむ気持ち』が減ってしまう子」もいるそうです。
実は△△も○○先生の授業はとても楽しいようで、学校自体にも喜んで通っているのですが、宿題はどうも苦手なようです。親として、このまま勉強嫌いにさせたくありません。

そこでご相談なのですが、△△の学校の宿題を免除していただけないでしょうか?
もちろん、〇〇先生も子どもたちのためを思って、日々宿題を出して下さっているのは重々承知しております。私もこんな不躾なお願いをして良いものかと大変悩んだのですが…親として、やはりこのまま△△が勉強嫌いになっていくのを見ているのがとても辛いのです。

これにより△△の学力が下がってしまった場合の責任は、全て保護者である私がとります。また他の保護者様方の目に「贔屓をされている」と映らないよう、もし宿題を免除していただいたとしても、そのことを決して口外しません。
免除していただけた場合は、そこで出来た時間を使って、読書をしたり、自分の好きなことについて知識を深めたりと、△△に合わせた家庭学習の時間として使わせていただこうと考えています。一度、ご検討いただけないでしょうか?

どうぞよろしくお願い申し上げます。

△△の母、□□ □□より


書き方のポイント

先生にお手紙を書くときのポイントは5つ。

1. 先生に日頃の感謝の気持ちを伝える

2. 宿題を無くして欲しい理由をわかりやすく伝える(先生に非があるわけではないので、そのこともしっかり伝える)

3. 世間での宿題に対する議論を持ち出して、自分のような考えの人が一定数いることを伝える

4. 成績が下がった場合の責任は全て保護者が持つ、と断言する

5. 宿題をしないことで、家庭学習自体を無くす訳ではなく、他の勉強をするということを伝える


基本的にはどの先生も日頃から「全ての子どもたちを伸ばしたい」と思って指導してくれています。
だからただ「宿題出さないで」と言われれば、そんな自分のやり方を否定されたようで、良い気持ちにはなりません。

ですので上記の5つを守って丁寧に手紙にすれば、きっと担任の先生も理解をしてくださるはずです。

このやり方を使っていただき上手くいった方がいらっしゃれば、コメントなどでご報告いただけると嬉しいです(その逆の方もまたコメントいただければ幸いです。その後のフォローの仕方などをお伝えいたします)。


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考えることが好きになれば、算数も国語もぜんぶ好きになる。すべての子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらうべく奮闘中。TRES代表。