フクダモトコ

『債鬼転生ー討債鬼故事に見る中国の親と子ー』(知泉書館)ひっそり発売中。→http:/…

フクダモトコ

『債鬼転生ー討債鬼故事に見る中国の親と子ー』(知泉書館)ひっそり発売中。→http://www.chisen.co.jp/book/b471502.html アマゾンでは買えませぬ。

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本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

 私が『債鬼転生―討債鬼故事に見る中国の親と子―』(知泉書館 2019年)を出版したとき、一番ストレスに感じていたのは、タイムスケジュールが分からないことであった。…

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学外者が京都大学図書館で貴重書を閲覧してみた。(覚書)

先日京都大学で貴重書を閲覧してみました。京都大学附属図書館での貴重書閲覧の規則は、京都大学付属図書館のHPによると、こうなっています。 閲覧希望日の2週間前までに…

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無料ダウンロードサイトが出来ました。

『債鬼転生』の無料ダウンロードサイトが出来ました。 こっちには無断で。見つけてしまいました。 同じサイトでは文庫本やら新書やら、資格をとる勉強用やら色々な本がダ…

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書評・私の場合(謎は解けませんでした)そして追記

小松謙先生と本井牧子先生による拙著『債鬼転生』の書評が『未名』第38号に掲載となりました。 追記:東方書店で発売となりました。『未名』第38号のお求めはこちらから。…

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科研・研究成果公開促進費(学術図書)二度目はありなのか(入れ知恵募集中)

ご無沙汰しております。 気の早い話ですが、表題の件調査中(噂を集めるだけですが)です。 単著出版、一冊目で死ぬ思いをしても、二冊目を出したくなる、という話があり…

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『債鬼転生』出版より1年

『債鬼転生』出版より1年が経ちました。出版社に問い合わせたところ、223部売れた、とのことです。これが売れている方なのか、そうでないのかは分かりません。 223部のう…

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博士論文全文公開の取り下げ方(うちの学校の場合)

博士論文のインターネット上全文公開の取り下げ方については、それぞれの学校でやり方が違うだろうから、と、本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請す…

単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中)

単著の宣伝のためにやったことを記録します。ただし、どれも上手くいっているとはいえません。これについては、むしろ教えて頂きたい側です。何しろ600部も出してしまった…

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博論単著謝辞に関する統計

 そろそろ科研学術図書で出版する人の入稿時期のせいか、謝辞について訊かれることが増えてきました。曰く、書いてみたらものすごい人数になってしまいました、と。そこで…

お金の話~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

※出版に当たって、各所に払ったお金を支払った順番に。 1、 一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)提供・研究倫理教育eラーニング  平成31年度公募要領の中で、受講を…

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Hさんのこと(随時加筆)

「Hさんのこと」は、2020年の春に私が始めてnoteに投稿した文章で、『債鬼転生』の謝辞に出てくるHさんのことを書いた文章です。その後折々、投稿時には忘れていた面白エピ…

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本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

 私が『債鬼転生―討債鬼故事に見る中国の親と子―』(知泉書館 2019年)を出版したとき、一番ストレスに感じていたのは、タイムスケジュールが分からないことであった。申請の締め切りが分かっているとはいえ、そこに到る通過ポイントはいくつあって、それを何時までに越えなければならないのか、ほとんど情報がなかった。
 博士論文を出す時には、同じ研究室同じ締め切りで頑張っている仲間がいたので「~っていつごろや

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学外者が京都大学図書館で貴重書を閲覧してみた。(覚書)

学外者が京都大学図書館で貴重書を閲覧してみた。(覚書)

先日京都大学で貴重書を閲覧してみました。京都大学附属図書館での貴重書閲覧の規則は、京都大学付属図書館のHPによると、こうなっています。

閲覧希望日の2週間前までに郵送で申し込み、閲覧希望日は複数用意、という部分を読むと、軽いめまいがしましたが、閲覧しないことにはどうしようもありません。しかし、所属先の図書館に相談したところ、京大との交渉は代わりにやってくださる、とのことで、「貴重図書閲覧願」と「

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無料ダウンロードサイトが出来ました。

無料ダウンロードサイトが出来ました。

『債鬼転生』の無料ダウンロードサイトが出来ました。

こっちには無断で。見つけてしまいました。

同じサイトでは文庫本やら新書やら、資格をとる勉強用やら色々な本がダウンロードできます、とならんでいました。それにしてもいかにも怪しい(日本語がもう怪しい)し、違法ダウンロードそのものも犯罪だと、確か映画泥棒の人々も言っていたはずなので、

ダウンロードのボタンは押さずにそのまま出版社に連絡しました。

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書評・私の場合(謎は解けませんでした)そして追記

書評・私の場合(謎は解けませんでした)そして追記

小松謙先生と本井牧子先生による拙著『債鬼転生』の書評が『未名』第38号に掲載となりました。

追記:東方書店で発売となりました。『未名』第38号のお求めはこちらから。

思えば去年、

単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中)

を公開した後、それをきっかけに「執筆者が決まったら書評を掲載しましょう」→「掲載誌が決まっているようなら執筆者を紹介しましょう」というお話を、それぞれ頂くことができまして、

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科研・研究成果公開促進費(学術図書)二度目はありなのか(入れ知恵募集中)

科研・研究成果公開促進費(学術図書)二度目はありなのか(入れ知恵募集中)

ご無沙汰しております。

気の早い話ですが、表題の件調査中(噂を集めるだけですが)です。

単著出版、一冊目で死ぬ思いをしても、二冊目を出したくなる、という話があります。出版社さんにまだいっぱい在庫抱えていただいてるのに、二冊目の時はああしよう、こうしよう、と考えている私がいます。

しかし返さなければならない奨学金や家のローンがないとはいえ、老後のためには二千万円貯めなくてはいけないし、『債鬼転

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『債鬼転生』出版より1年

『債鬼転生』出版より1年

『債鬼転生』出版より1年が経ちました。出版社に問い合わせたところ、223部売れた、とのことです。これが売れている方なのか、そうでないのかは分かりません。

223部のうち85部は私からの献本や、公募に出すために手元に持っている本。またサイニーブックスによると、32館の図書館に置いて頂いているようです。本を読んでくださった皆様には、本当に感謝いたします。とりわけ全く見ず知らずの方々が本を読んでくださ

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博士論文全文公開の取り下げ方(うちの学校の場合)

博士論文全文公開の取り下げ方(うちの学校の場合)

博士論文のインターネット上全文公開の取り下げ方については、それぞれの学校でやり方が違うだろうから、と、本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)ではさらっとしか触れなかった。しかし質問されることが多かったので、ちょっとまとめて置こうと思う。あくまでも「うちの学校の話」なので、実際にはそれぞれの大学院教務課に問い合わせてほしい。

このnote

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単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中)

単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中)

単著の宣伝のためにやったことを記録します。ただし、どれも上手くいっているとはいえません。これについては、むしろ教えて頂きたい側です。何しろ600部も出してしまったので。600部が決まってから出版社から「うちアマゾンで売れないんです」と言われてしまったので。

鍵付きでないツイッターアカウントを開設して、中国文学・歴史関係のアカウントを片っ端からフォロー。『債鬼転生』「討債鬼」に関するツイートを見つ

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博論単著謝辞に関する統計

博論単著謝辞に関する統計

 そろそろ科研学術図書で出版する人の入稿時期のせいか、謝辞について訊かれることが増えてきました。曰く、書いてみたらものすごい人数になってしまいました、と。そこでとりあえず家にある博論出版本(博論そのまま本もあればウルトラ魔改造版もあると思われますが)を集めて、謝辞にどういう関係の人が何人出てくるか数えて見よう、と思いつきました。手元にあったのは以下の本です。著者と書名は、自分のもの以外は伏せます。

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お金の話~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

お金の話~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

※出版に当たって、各所に払ったお金を支払った順番に。

1、 一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)提供・研究倫理教育eラーニング

 平成31年度公募要領の中で、受講を促されたもの。義務なのか否か、何時までにうければ良いのか、どこかの段階で受講したかどうかチェックされるのか、すべてが謎であった。どうも昔から有るものではないらしく、この点を科研費応募経験者複数に訊いても全く要領を得なかった。ま

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Hさんのこと(随時加筆)

Hさんのこと(随時加筆)

「Hさんのこと」は、2020年の春に私が始めてnoteに投稿した文章で、『債鬼転生』の謝辞に出てくるHさんのことを書いた文章です。その後折々、投稿時には忘れていた面白エピソードを思い出すことがあったので、時々書き足して行くことにしました。2021/04/10

 Hさんは、私が食品会社で働いていた時の先輩である。Hさんと過ごした日々は考えてみると短く、二年間ほどに過ぎないが、その間何か怒られたとい

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