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教員をしています。経験してきたことをまとめ共有することで、新たな発見を積み重ねていきた…

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教員をしています。経験してきたことをまとめ共有することで、新たな発見を積み重ねていきたいと考えています!

最近の記事

働き方改革研修を実施する!

働き方改革を推進するべく、研修を企画した。 校長と研究主任に提案。 夏休みでの実施を考えていたが、短縮されてしまったため中止も覚悟した。 だが校長と教頭が夏休み外でも実施しようとおっしゃってくれたため、6月か7月の実施に向けて準備している。 今考えている研修の内容を写真とともにまとめでみる。 まずは現状把握。 変形労働時間制についても伝える予定。 変形労働時間制とは、表のように繁忙期の定時を延ばし、延ばした分は夏季休暇として休みをまとめ取りするというもの。 国

    • 学校改革案〜できることからできる人が〜

      前回書いた内容と重複する部分もあります。 コロナの影響で、我々教員は否が応でもこれまでの教育活動を見直し、今後のことについて考える時間ができた。 今が大きなチャンスである。 一律にやる必要なし。できることをできる人から始める。まずはやってみる。改革案を潰さない。 文科省からのICT化に関する説明会であった通知だ。 この間、別の学校に勤めている先輩教員から「オンライン自習室」という案を教えてもらった。 一定時間、zoomのオンライン上でつながり、自習を行う。希望制で

      • 異動人数にみる学校の状況

        以前、とある方と話題になったことがあったので、書いてみます。学校あるあるです。 私が現在勤めている学校は、学力が高く、生徒全体が落ち着いて生活している。 前任校のような反社会的な行動は皆無。保護者も教育熱心で、授業参観には平日であってもほとんどの保護者が訪れる。 こういう学校で起こること。いつまでもその学校にいたいという人が増えるということだ。 要は問題がほとんど起こらないため、余裕を持って仕事できる。生徒も理解力が高いので、自分の言うことを聞いて行動してくれる。居心

        • 甲子園中止報道から考えるこれからの組織論

          甲子園と地方大会が中止になった。 ここまで頑張ってきた3年生やその保護者の方々の気持ちを考えると、何とも言えない気持ちになる。 この前代未聞の事態に際し、何も経験していない自分が話すのも無責任だと思うが、いくつか考えたことを述べたい。 まず、高校野球だけでなく、高体連の競技や中学生も同じ気持ちになっているということ。 過熱報道と意見している人もいるが、やはり野球の報道のされ方は際立っている。 野球以外でここまで取り上げられている競技は見たことがない。 勝利至上主義

        働き方改革研修を実施する!

        • 学校改革案〜できることからできる人が〜

        • 異動人数にみる学校の状況

        • 甲子園中止報道から考えるこれからの組織論

          監督さんの野球に対応したチームの飛躍

          前回の記事通り、2年目までチームは結果を出せずに苦しんでいた。 監督さんに代わった3年目のシーズンも、前期は最下位で終わった。 監督さんは試合中かなり細かく指示を出す。 事前にミーティングで確認はするのだが、試合中に狙い球の指示や守備位置に関する話などを野手陣によくしていた。 私はピッチャーだったので、ベンチから見たり聞いたりしていただけだったが、前期は選手が半信半疑だった。 これは当時のキャプテンの方から聞いた話でもあるのだが、本当にこの指示で合っているのか信じき

          監督さんの野球に対応したチームの飛躍

          正しい努力とプライドを捨てた変化

          ここもかなりコアな野球の話になります。 苦しんだ2年間1年目と2年目は個人としてもそうだが、チームとしても苦しいシーズンだった。 独立リーグは前期と後期に分かれてそれぞれで優勝チームを決める。優勝チーム同士の地区チャンピオンシップがあり、リーグチャンピオンを決める。 そこで勝ち残ったチームが日本独立リーグチャンピオンシップに進出することができる。 私の所属チームはリーグ2位が最高で、2年目まで優勝を経験したことはない。 大事なところで勝ちきれないことが多かった。チー

          正しい努力とプライドを捨てた変化

          「主体的」に「やらされる」ことを選んだ独立リーグ時代

          大学時代、野球をまだ続けていきたいと考えていた私は、社会人野球の門を叩いたが、採用までには至らず。 大学のトレーナーのツテもあって、独立リーグでプレーする道を選んだ。 独立リーグとは、NPB(日本プロ野球機構。いわゆる巨人やソフトバンクなど)に選手を送り込むことを目的としたプロ野球リーグである。 NPBと違って、給料はシーズン中しか出ず、その金額も生活ギリギリ。 歩合制で、活躍の度合いによって給料は変わる。試合に出なければ、給料はどんどん下がっていく。 オフシーズン

          「主体的」に「やらされる」ことを選んだ独立リーグ時代

          真の学生野球を貫いた大学時代

          「真の学生野球」 後輩が、私たちの大学野球生活を一言でこう表現したのを使わせてもらった。 大学は東京の国立大学に進学した。野球部は連盟の1部リーグに所属し、強豪私立大学としのぎを削っていた。 甲子園で活躍したような、いわゆる野球エリートは1人もいない。ほとんどの部員がセンター試験を受験する一般入試で入ってくる。 浪人を経験した選手も多く在籍していた。(2学年下に、私より年上の後輩がいた。接し方が難しかった。) 高校時代のような理不尽な上下関係はなく、先輩と後輩同士が

          真の学生野球を貫いた大学時代

          最後の夏、ダントツ優勝候補を破った話

          最後の夏の大会で、自分でいうのも変ですが金星をあげた試合があり、その詳細についてまとめてみます。 かなりコアでマニアックな内容になるので興味ない方はご遠慮ください笑 1年秋、2年夏、2年秋と甲子園のチャンスがある大会ではことごとく1回戦で負け続けた。 自分も含め、精神的な弱さがあり、劣勢に立たされると焦りから自分を見失い、ミスを連発した。 甲子園に行くと掲げながらも、全く結果がついてこず、理想と現実のギャップに相当苦しんでいた。 冬の練習から少しずつチームの意識が変

          最後の夏、ダントツ優勝候補を破った話

          上下関係に衝撃を受けた高校時代

          高校時代は2つに分けてお伝えしたいと思います。 高校は地元の県立高校に野球推薦のような形で合格した。 過去に何度も甲子園に出場しており、進学校としても知られ、文武両道を掲げた古豪である。 中3の時、夏の県予選でベスト4に入ったのをテレビで見て、このユニホームを着て甲子園に出たいと強く憧れた。 市の選抜チームに選ばれていたのもあって、1年生からベンチ入りしてやると意気込んで入部した。 その伸びた鼻を思い切りへし折られる。 最初の3ヶ月間は生きた心地がしなかった。先輩

          上下関係に衝撃を受けた高校時代

          野球好きにさせてもらった中学時代

          野球部に所属していた中高大。 そこでどのように過ごしてきたかをまとめていきます。まずは中学時代から。 中学生だったのは今から20年も前になる。 当時の中学野球部といえば、暴言、体罰は当たり前で指導者が絶対的な権力を握っていたような時代だろう。 私の中学校では全く違った。 全校生徒は90名。小学校とメンバーが全く変わらない。同学年の男子は18名しかおらず、そのうち12名が野球部だった。 坊主の強制はなく、体罰、暴言など皆無。厳しいトレーニングを課された記憶もない。

          野球好きにさせてもらった中学時代

          学校再開は教育虐待?

          休校になってもうすぐ3ヶ月。ほとんどの自治体で緊急事態宣言が解除され、教育活動も再開し始まっている。 各自治体では、土曜授業、長期休暇短縮、7時間授業などで対応しようとしているところが多い。 私の自治体でもそのような通知が出された。 そして、その具体的な活動内容も賛否両論だ。 ・極力席を離す ・グループ活動禁止 ・体育での接触禁止 ・音楽での歌唱禁止 ・家庭科での調理実習禁止 ・給食での対面と会話禁止 それでいて「各学校で工夫して、主体的で対話的な授業の実現に努めよ

          学校再開は教育虐待?

          番外編②「先生って不良に優しいよね」

          この言葉を言われたら皆さんどうするだろう? 前回まで主に書いてきた生徒は本当に一部。全校生徒550人ほどいるうち、多くても10人から15人ほどだった。全体の2%ほどだ。 だが、彼らがくると教員の数を増やして対応することになる。エスケープや器物損壊などが起これば、授業している教員以外は現場に駆けつけることになる。 気をつけていたことはバランスだ。その一部の子たちばかり注視して、他の生徒への気配りや関わりが薄くなってしまっては本末転倒。 特に休み時間や昼休みは、彼らの動き

          番外編②「先生って不良に優しいよね」

          卒業と学校の変容

          彼らの卒業これまで書いてきた事件を起こし続けてきた生徒たち。 花火を飛ばしたAくんは、その後も数々の問題を起こし続け、何度も警察や児相のお世話になった。 これまでの行動歴、家庭での保護能力などを鑑み、2年の途中で別の施設(あまり詳しくは話せない)で学ぶことになった。 それでも、完全に転校したわけではないので、定期的に会いにいった。 丸刈りで、ジャージを着て寮に入って生活をする。規則正しい生活を送り、外出は禁止。 授業が終わったらクラブ活動をし、夕飯の支度を自分で行い、

          卒業と学校の変容

          職場体験での出来事

          この学校では毎年11月に職場体験がある。 ほとんどの学校で実施されていると思うが、生徒を小グループに分け、それぞれ行きたい事業所に割り振る。 希望が全て通るわけではないが、原則第一希望を通すようにしている。 前回の記事で、花火を職員室めがけて飛ばした話を紹介したが、その張本人Aくんと、いつもそのAくんと仲良くしていたBくん。その2人はガソリンスタンドにお世話になることに。 職場体験当日までに生徒から手紙を送ったり、事前訪問をさせてもらったりするのだか、その2人はできなか

          職場体験での出来事

          何が起こったかをまとめる

          この学校で起こったことをいくつかにまとめて書いていきます。 器物損壊 エスケープと同じように問題になっていたのが器物損壊。 窓ガラスは、教室内や個別で話をしているときに興奮すると叩き割っていた。夜中に外から石を投げ込んでガラスを割り、朝教員で後片付けをすることもあった。 トイレの壁や扉には穴が開く。 体育の授業中、使用する器具が壊された。 多種多様なものが次々と破壊されていった。 その被害は学校内にとどまらず、公共施設やスーパー、自動販売機などにも及んだ。 ここ

          何が起こったかをまとめる