学校再開は教育虐待?

休校になってもうすぐ3ヶ月。ほとんどの自治体で緊急事態宣言が解除され、教育活動も再開し始まっている。

各自治体では、土曜授業、長期休暇短縮、7時間授業などで対応しようとしているところが多い。

私の自治体でもそのような通知が出された。

そして、その具体的な活動内容も賛否両論だ。

・極力席を離す
・グループ活動禁止
・体育での接触禁止
・音楽での歌唱禁止
・家庭科での調理実習禁止
・給食での対面と会話禁止

それでいて「各学校で工夫して、主体的で対話的な授業の実現に努めよ」などと矛盾に満ちた発言をしてくる。

とにかく教育課程を終わらせる方向なのはわかるが、そこまで禁止する中で始めていいのか?と思ってしまう。

時間割は5教科に偏り、グループ活動禁止ということは、席に座って話をただ聴き続けることしかできない。

加えて土曜授業、7時間、8月の猛暑で授業。

ことあるごとに会話禁止と制限をかけられ、体育祭、合唱祭、修学旅行などの行事もほぼほぼ中止の方向。

こんな学校に来たいと思うのか?

そんな中でできる工夫を今考えているがなかなか難しい。

コロナの負担に加え、登校したことによる疲労で、さらに不登校やいじめが増えてもおかしくはない。教育虐待といっても過言ではないような気がする。

さらに教員の精神状態の懸念である。

5教科の教員への負担はもちろん、「会話禁止」と謳われることで、余計な指導が増える。

静かにしろ、しゃべるな、うるさい

このセリフがより飛び交うような気がする。

私自身も何度も使ってきた(きてしまった)が、理不尽なほどこの指導があふれてしまっては、生徒の不信感とストレスにつながる。

教員と生徒の関係が崩れる学校が出てくることもありえる。

怒鳴る前に、趣旨や意図を子供たちに理解してもらえるように努めることが大事だろう。

そもそもどんなに禁止しても休み時間や昼休みには友達と話すだろうし、それを禁止にはできない。

9月入学も議論されているが、どうなるのか。

一教員としてできるのは、最悪を想定した準備。

あらゆるものが禁止、中止の中での再開となったら子供にどう働きかけるか。

より楽しく、より幸せに過ごしてもらうために必要なことは何か。

第二波、第三波で再び休校となったときにどうするか。

少しずつ具体的なことはアイディアとして浮かんできている。

とにかくイメージすることだ。

次は自分の学生時代を振り返ってみます。ありがとうございました。




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