学校改革案〜できることからできる人が〜

前回書いた内容と重複する部分もあります。

コロナの影響で、我々教員は否が応でもこれまでの教育活動を見直し、今後のことについて考える時間ができた。

今が大きなチャンスである。

一律にやる必要なし。できることをできる人から始める。まずはやってみる。改革案を潰さない。

文科省からのICT化に関する説明会であった通知だ。

この間、別の学校に勤めている先輩教員から「オンライン自習室」という案を教えてもらった。

一定時間、zoomのオンライン上でつながり、自習を行う。希望制で保護者承諾が必要。基本的にミュートで自習を行い、質問やわからないことがあったときは音声をオンにして発言する。

その質問に対して答えられる人が答えていくというシステム。わからなければ、そのまま自習を進めていくというもの。教員も参加はするが、原則見守るだけ。

これを学校に提案したらしいのだが、即却下された。

理由は

①もうすぐ学校再開なので今やる必要はない。

②生徒同士でできるので教員はいらない

③他校との不要な繋がりができて危険

はっきり言って全てくだらない言い訳に聞こえる。この3つの理由に対する私の考えを述べる。

①学校始まるから不要論は本当に悪。第二波がきたときにこのオンライン自習室は有効な手立てだと思うし、収束した後、新たな学びのスタイルに発展していく可能性があるコンテンツをただ潰しているだけ。
もはやICT化は休校に対応するための応急措置ではないのだ。

②それを言うなら、学校なんていらないんじゃないの?自習を通して子供の気づきや発見を拾っていけるのは大きなメリット。教員も学べる。

③トラブルを避けて、自分の学校内に留めておこうという閉鎖的な考え。こういう学校で学んだ生徒は卒業した後苦しくなるだけ。SNSもそうだが、禁止するんじゃなくて、どう付き合っていくかを考えていかないといけない時代。それを教わらないから大人になって中学生のようなトラブルが起こる。

失敗を想定して対策を打つのはもちろん必要だが、失敗を恐れて却下していたら何も生み出せない。

その繰り返しでここまできた結果、コロナで休校になった際の対応が遅れたのだ。

まずはやってみればいい。

教員は見守っていればいいのだから、さほど大変な仕事ではない。

日番形式で職員が代わっていける。オンライン中は別の仕事もできる。

やりたい生徒が参加すればいいし、やりたくなければ参加しなくても良い。選択制になっているのも大きなポイントだ。

学校は強制的にやらせることが非常に多く、生徒が選択できる場面が少ない。

だから指示待ちになる。

言われたことをやればなんとかなる。困ったことがあったときは質問しなくても誰かが手を差し伸べてくれる。

その姿勢は大人になっても継続される。自分からは何も発信できない大人が生まれる。

このオンライン自習室に反対の人はきっとこう言う。

選択制にしたら、みんなやらないだろうと。

そう思うのは、普段から生徒に選択の機会を与えていない証拠だ。

自分で選んだことに責任を持って取り組む姿勢は、普段の学校生活で養われていくはず。

その点からも変わっていく必要があると思う。

私が変えたいこと

①働き方改革に関する研修を行う。
→夏休みを利用して、時短テクニックを全職員で共有する。すでに研究主任に提案済み。夏休みの短縮で実施できなくなるのが心配だったが、校長から夏休み外に時間取ってやろうと言っていただけた。

②最終下校時刻短縮
→MAX18:30を17:00から17:30に変える。教員の勤務時間は16:40まで。18:30まで部活やってそこから翌日の授業準備したら何時に帰れると思いますか?短い時間の中で効率的な練習を心がけることで生徒は成長する。

③通知表の所見を年度末だけに
→成績付けと通知表を作成する時期は残業がエグい。所見が減るだけでもかなり残業時間が減る。

④三年生送る会縮小
→現在の勤務校の三送会は出し物のレベルが高い。特に劇や動画の編集には相当力を入れている。昨年度担当したが、クオリティとハードルが高すぎて、毎日夜遅くまで残業していた。
生徒が考えるよりも教員が内容を考えてしまうところもあるので縮小すべき。

⑤体操服のシャツ出しOK
シャツインしている学校が多いだろう。8月の授業を乗り切るためにも、シャツ出しありにして通気性を良くするべき。安全性について言う人がいるが、必要な場面で指示すれば良い(例えばマット運動など)
これを機に、コロナ収束後の日常からシャツ出しOKに変えたい。

元々提案を考えていた事項もあるが、休校期間でより考えを具体化できた。

私には「生徒に幸せな学校生活を送ってほしい」という目標がある。

そのために、まず変わるべきなのは教員だ。

残業を減らすことでストレスが軽減され、子供への関わりにも余裕が生まれる。

不要な業務を減らさないと残業は減らない。

業務を減らす工夫を何もせずに、表向きだけノー残業デーを設定しても他の日にしわ寄せがくるだけ。

具体的に変えていこう。

ありがとうございました。







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