Yoshiyuki_Tou

福岡市役所に勤務して36年、その間に携わった仕事で最も心に残っているのは、自治体初の自…

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福岡市役所に勤務して36年、その間に携わった仕事で最も心に残っているのは、自治体初の自律的業務改善運動である「DNA運動」 その記録を残しつつ、日々の思いを語っていきたいと思います。

最近の記事

福岡市役所「DNA運動」の記憶・その172

172)DNA運動・創生「記」(144) 今回は「仕事には『愛』が必要」との書き込みです。「どんな仕事にも愛をもって接しましょう!」ということのようです。 DNA運動の「D:できるから始めよう N:納得できる仕事をしよう」のあとの「A」が「愛をもって仕事をしよう」でも、良かったのではないかと思います。 ちなみに、私も公務員になる前に区役所の窓口を利用した際に、つっかけを履いたくわえタバコの職員に対応されてイラっとしたことがありますが、やはり民間では考えられないこと

    • 福岡市役所「DNA運動」の記憶・その171

      171)DNA運動・創生「記」(143) DNA運動は、「D:できるから始めよう N:納得できる仕事をしよう A:遊び心を大切に」の頭文字を取ったものですが、今回は「N:納得できる仕事をしよう」の考察した書き込みがありましたので、それを紹介します。 この中で、以前から私は「住民満足=職員満足」が特に大事だと思っています。つまり、「職員満足の先に住民満足が繋がる」ということです。 そのためには、いろいろな「ハラスメントの撲滅」と、「無駄な仕事の削減」が必要だと思って

      • 福岡市役所「DNA運動」の記憶・その170

        170)DNA運動・創生「記」(142) 「タウンミーティング」 主に地域住民の生活に関わるテーマを話し合う対話型集会、と言うことですが、これが大々的に進められたのが小泉政権の時です。 今回は、実際にその集会に参加された方が感想を記されていましたので、それを紹介します。 私にとって「タウンミーティング」と言えば、福岡市長選で現職を破って当選された方が「聞きたかけん」(=博多弁で「聞きたいから」)という対話集会事業を始められた時、その事務局員として、たくさんの集会に

        • 福岡市役所「DNA運動」の記憶・その169

          169)DNA運動・創生「記」(141) 今回の書き込みを読んで、昨年10月に札幌市が「ギャルを研修講師に呼んで、職員研修を行った」ことを思い出しました。 札幌市の場合、周りからは賛否両論の嵐だったそうですが、もし、20数年前に福岡市が同じことをしても、「『遊び心』が大事だからね」で済ませられたような気もします(^^ゞ やはり研修を受ける時に一番大事なのは、「どんなことでも学ぼう」という貪欲な意識だと思っています、例え講師がギャルであってもホストであっても *

        福岡市役所「DNA運動」の記憶・その172

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その168

          168)DNA運動・創生「記」(140) このDNA改革が始まって「CS」(=カスタマー・サティスファクション)、いわゆる「お客様満足」という言葉が、福岡市役所内に認知されてきたような気がします。 それに伴って、実際に市民や利用者等からアンケートを取って、その結果を施策に生かそうとする動きも出てきました。 その中で、「市政だより」(=市の広報誌)に関するアンケートの結果をどう施策へ生かしたかの過程を、親愛なる馬場伸一さんが報告されていますので、それを紹介します。何

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その168

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その167

          167)DNA運動・創生「記」(139) 今回の書き込みを読んだとき、「キッザニア」が私の頭に浮かびました。 最近、投資をはじめとした「お金」への関心が高まり、それに伴って「投資詐欺」の被害額もうなぎ上りに増えています。 今はまさに、子どもの頃から正しいお金への理解を進めることが必要な時代になっていると思うのですが、これを20数年前に行政施策として取り組んでいたとは思いもしませんでした。 また、市職員も「お金の世の中のお金の流れの基本的ルールを学ぶべき」と書か

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その167

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その166

          166)DNA運動・創生「記」(138) 山﨑市長の「マニュアル化」の提案に対する書き込みが続きましたが、再度、山﨑市長からの書き込みがありましたので、これでこのテーマは最後にします。 山﨑市長はいくつかの書き込みの中で「共有価値」という言葉に琴線が触れたようで、そのことについて書き込んでおられますので、今回はそれをご紹介します。 ****************************************** ◆ ミッションあるいは共有価値について(山崎市長

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その166

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その165

          165)DNA運動・創生「記」(137) 山﨑市長の「マニュアル化」の提案について、「スピード感が大事!」という書き込みに対して「十分に時間をかけて検討することも必要」という意見が出されましたが、この2つは単純に相反するものではないと思っています。 つまり、「スピード感」と「十分な検討」のどちらの方が優先度が高いのか、それを見極めて対応を決める必要があると考えている訳です。 このあたりのことや、公と民の違い等を含めて当時の総務企画局長が書き込みをされましたので、今

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その165

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その164

          164)DNA運動・創生「記」(136) 今回は、当時、私が所属していたDNA運動の推進部署から、「DNA小咄」として書き込んだものを紹介します。 DNA運動の「D」は「できるから始める」ですが、これは「できない理由から探さず、「できる」という前向きな意識から入ろう」という意味です。 私は、これを「山崎市長の遺言」ととらえて、大切にするように心掛けています。 ****************************************** ◆ DNA小咄(

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その164

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その163

          163)DNA運動・創生「記」(135) 国や地方自治体予算において、社会保障費の占める割合は年々、増加しているようです。 特に、現在生活保護行政に携わっている身としては、いわゆる生活扶助費よりも医療扶助費の額が多いことに驚いています。 今回の書き込みの提案のように、高齢者の皆さんに楽しく元気になっていただき、医療費の支出を抑制できれば、まさに一石二鳥ですね。 ちなみに、温泉県の大分県では、高齢者医療費の支出は少ないでしょうか?(^^; *********

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その163

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その162

          162)DNA運動・創生「記」(134) 山﨑市長の「マニュアル化」の提案に対して、当時の総務企画局長が書き込みをされていますので、それを紹介します。 「行政がやることはとにかく時間がかかる」ということは、今でもよく言われることです。しかしながら、これだけ時代の変化が激しい時代、検討に時間をかけすぎては手遅れになることも予想されます。 手遅れにならないために、私は、「人命や財産の侵害に関わる施策」以外は、計画の7割くらいで走り出して、走りながら考え、修正を加えるこ

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その162

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その161

          161)DNA運動・創生「記」(133) いろいろと批判も多かった「DNA運動」掲示板ですが、時には事業施策についての素晴らしい書き込みがあり、それに対する「掲示板上の議論」もされていました。 今回はこれを紹介しまします。 前提として、この当時、福岡空港を福岡市と北九州市の中間にある玄界灘の新宮沖海上に移設して「新福岡空港」とする計画がありましたので、それを想定した内容になっています。 ***************************************

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その161

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その160

          160)DNA運動・創生「記」(132) 平成13(2001)年当時、「福岡市経営管理委員会」の石井幸孝委員長や上山信一委員を中心に、今回の一連の経緯をまとめた書籍「自治体DNA革命」が発売されましたが、それを当時の総務企画局長が紹介してくれました。 特に、「DNA2002計画」は市役所職員の「組織風土や発想、意思決定の仕組み」などの「仕事のやり方」の変革を目指すもの、という記述には本質を理解していただいたものとうれしく思います。 今では、この書籍はたぶんブックオ

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その160

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その159

          159)DNA運動・創生「記」(131) 前々回の山﨑市長の「マニュアル化」の提案に対するレスの第2弾です。 今回は、実際にマニュアルを作成した経験がある方が、的確な分析を行っておられます。 1.の「せっかく作っても更新されずに使い物にならなくなっている」とか、2.の「仕事が増えすぎてマニュアルを作り時間がない」という課題は今でも存在するでしょう。 また、3.の「がんばってマニュアルを作っても評価されない」ということは悲しいことです。なぜなら、マニュアルは事務

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その159

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その158

          158)DNA運動・創生「記」(130) 前回の山﨑市長の「マニュアル化」の提案に対して、さっそくレスがありました。 山﨑市長のおっしゃる「マニュアル化」とは単なる「事務工程表の作成」ではなく、その後ろにもっと深い意味があるのではないか、という内容です。 そして、「『できるから始める』仕組みづくり」を通じて、福岡市職員の「共有価値(Shared Value)」について考えていこう!ということのようです。 投稿者の「アツい思い」をぜひ感じていただきたいと思います

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その158

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その157

          157)DNA運動・創生「記」(129) 久しぶりに山崎市長から提案がありました。 最近、私も「マニュアル化」には関心を持っています。なぜなら、事務改善を進めていくための一丁目一番地として「マニュアル」が必要だと考えるからです。 人材不足が社会問題となり、行政も例外ではありません。人材を確保するためにも、本当に無駄な仕事は極力なくして必要な業務に集中していかなければなりませんが、そのためにはやはり「マニュアル」が必要ということです。 ちなみに、文中に出て来る「ス

          福岡市役所「DNA運動」の記憶・その157