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嫌われる勇気を持つまでの過程 勇気1.0→2.0→3.0を考えてみた

私は10数年前、社内にて、どうしても会社の方針が間違っていると思い、いろいろと調べて整理した上で、上司や部長に進言したことがあります。


当時の部長には、私の懸念を理解してもらえず、一時期、私は厳しい状態に置かれたことがあります。

辞表を書いていて、いつでも会社を辞める覚悟でおりました。


その後、会社でリスクマネジメントの専門部署が設立され、私はその部署を任されることになりましたので、勇気をもって進言したことが結果的には、会社に評価されたものと考えています。


結果オーライでしたが、会社の中で干されるというリスクがありました。


さて、皆さんはベストセラーになったアドラーの「嫌われる勇気」はご存じでしょうか?

・人生に意味や目的を見出し、精一杯生きることの大切さ
・嫌われることを恐れず、自分らしく生きる勇気

などが書かれています。


そこで今回は、真の意味での「嫌われる勇気」を持てるようになるまでの人間の成長プロセスを、勇気のバージョンアップとして、考えてみました。


【勇気1.0】 素朴な生きるための勇気
生存本能に基づき、危険やリスクを恐れない素朴な勇気。

人類が狩猟採集をしていた頃から、とても重要なものです。

でも自分の気持ちが優先で、他者への配慮がない場合あり。
また正義感が強く、自己主張する人や喧嘩ぱやい場合も。


【勇気2.0】 他人に配慮し優しくする勇気
農耕社会で集団生活を維持するため、価値観として育まれました。

しかし、相手に合わせることで無理をする部分もあり、本当の自分を出せずにいる場合が多い。


【勇気3.0】 本当の自分でいる勇気
個人の幸せのため、嫌われることを恐れず、本当の自分でいる勇気が必要になります。

自分自身を肯定的に受け入れ、周りの評価にとらわれない心の自由が大切です。


さてどうしたら【勇気3.0】を持ち、社会の中で生きていくことができるでしょうか?


話は少し変わりますが、【勇気3.0】はリスクマネジメントと密接に関係しています。

例えば、本当の自分になるために、新しいビジネスを始めるとしましょう。

未知の領域に踏み出すことへの不安や失敗への恐れから、一歩を踏み出せない人もいると思います。

しかし、入念な調査とリスク分析を行い、対策を立てることで、その恐れを軽減することができます。

つまり、勇気とリスクマネジメントのバランスを取ることが肝要です。


【勇気3.0】もそれと全く同様なのです。

自分の意見を主張する際も、反発を恐れるあまり沈黙してしまっては、良いアイデアも埋もれてしまいます。

しかし、相手の立場に立って考え、適切なタイミングと方法で伝えることで、そのリスクを最小限に抑えながら、自分の考えを示すことができます。

人生の岐路に立ったとき、安定を選ぶか、挑戦を選ぶかの選択を迫られることがあります。安定を選べばリスクは少ないかもしれませんが、自分の可能性を狭めてしまう危険性もあります。

一方、挑戦を選べば、失敗のリスクは高まりますが、成功した時の喜びや成長は計り知れません。


リスクを見極め、備えを十分にした上で、勇気を持って一歩を踏み出すことが重要です。

私が10数年前に上司や部長に進言したやり方は、相手の気持ちを配慮したり、戦略的に自分の意見が理解されるようにしたりと、上手にリスクを低減できていたかどうか。


振り返ると、進言にあたりリスクマネジメントを理解できておらず、未熟だったなと反省もしています。

あの頃の私は【勇気1.0】でした。

これからは、相手を配慮する【勇気2.0】を持ちつつ、本当の自分自身でいる【勇気3.0】を兼ね備えていきたいと考えています。

それには、根底にリスクマネジメントがとても大切だなと感じる今日この頃です。

皆さんは【勇気3.0】について、どう思われますか?


画像:生成AIに「SNSのオフ会を生成して」と言ってみた(笑)

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