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事業再生

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事業再生に関する話題をまとめています。私が事業再生19年のキャリアで現場から学んだノウハウです。
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2020年10月の記事一覧

経営者のリアル

経営者のリアル

1.経営者と従業員の絶望的な差異

それは経営のリアルさがわかるかどうかです。リアルとは?なにか。それは資金繰りにヒリつく感覚を真に味わあったことがあるかです。

自分の会社を失うだけでなく、自分の生活の基盤を失う絶望感を感じるか?
かといっても過言ではありません。

経営側の
取締役になればわかるか?
家業を継げばわかるか?
いえ、わかりません。

連帯保証人となり、すべてを失いかねないリアルを

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事業再生に関わる士業としての心構え

事業再生に関わる士業としての心構え

1.破産時のセカンドオピニオンのご依頼

破産事案の経営者の方からセカンドオピニオンのご依頼。

既に法的整理の道を決断して進んでおられるのですが、鳥倉に相談したいとのご指名でした。 この経営者の方は、弁護士に依頼された内容が理解できていませんでした。

弁護士の質問の意味を理解して、依頼された書類を用意して、当時の記憶を社長に思い出してもらって、その書類の説明を書き記してアドバイスしました。経営

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事業再生における最も大切な経営の三要素とは

事業再生における最も大切な経営の三要素とは

1.経営の三要素を事業再生で考える

経営の三要素が「ヒト・モノ・カネ」だとします。どれがもっとも大事かという議論は様々にする事ができますが、事業再生の観点から言うと、間違いなく「カネ」が最重要です。

事業再生におけるカネとはすなわち時間を意味します。事業再生に取り組む会社は、「残された時間が少ない」ということを自覚する必要があります。

2.事業再生における「カネがない」のレベル

事業再生に

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事業再生と粉飾決算の話

事業再生と粉飾決算の話

1.日本の多くの中小企業が粉飾決算をしている!?

裏付けデータは不明ですが、よく中小企業の四割とか六割は粉飾決算をしているなんて言われ方をします。

事業承継をしたら父親の会社が、粉飾をしていたなんて状況の社長には
挑戦のための勇気になるかもしれません。

私の実感ですと粉飾というよりは、会計の適正化というか、自社で社長の意図のもと決算できてない会社は四割とか六割とか、かなり高い割合であると思い

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第三者連帯保証人問題をスピード解決

第三者連帯保証人問題をスピード解決

事業再生の主な課題として連帯保証人問題があります。
ここに配慮ができない人間は事業再生のプロではないと断言できます。
経営者の意思決定ができない原因の一つになっている場合が多いのです。

その中でも、更に辛い第三者保証人問題に関連したお話しです。

私は連帯保証が大嫌いです。
事業再生の世界で悲惨な例をたくさん見ました。

誰のためにもならない(金融機関の為にもならない)と信じています。第三者保証

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