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#228 《娘は私ではない》娘の涙にイライラする母と子供の成長。

幼稚園の記憶は
朝、幼稚園まで送ってくれる お父さんに

『一番に迎えに来てね』『一番だよ!!』と
泣くものの車から降りて登園してたようで

乾いたハンカチはすでに涙でぐっしょり。

私だけいつも園長先生の部屋にいるか
園庭にいるアヒルとおしゃべりしていた。
小さな噴水の横で気持ち良さそうに泳いでいる
アヒルはいつも私の話を聞いてくれた。

私が暮らす土地では幼稚園から中学校まで
ほぼ皆んな一緒の学校なので私が泣き虫なのは
皆んな知っている。
それが原因でいじめられた事もあった。

そう!!私は泣き虫なんです。

なぜ泣くのか??
まだ幼い時は本当に悲しくて、
本当に切なくて泣いてたけど

成長するにつれて

私が泣く理由は…

・自分の望みを叶えて欲しい。
・私の思い通りにいかない時。
・人の気を引きたくてかまってほしい時。
・泣けば誰かが優しくしてくれる。

要は…

泣けばとりあえずどうにかなる!!

と言う事を覚えてしまったようです。

でも、本当に悲しくて、本当に嬉しくて
泣く時もあるけど、周りからしたら

また泣いてるわ!!くらいにしか思われず

イソップ童話『オオカミと羊飼い』状態でした。

そんな私が母親になり

これまた上の子が
私のイライラ!ポイントを突っついてくる子で

良く泣くんです。私は自分が泣き虫のくせに

私は娘が泣く事をとても不快に感じた。
そう、娘は私にそっくりない性格なんです。

はじめは自分でも気づかなかったけど

ふと…なぜ私は娘が泣くとイライラするのか?
沸々と疑問が湧いてきた。

この子も私と同じで何かを思い通りにしたくてなくのか??

そんな嫌な事まで思っていた。

そんなタイミングで小学一年生の時に

学校から配られたプリントの中に
夏休み企画『ぽんたやま学校』という
3日間!はじめましての子供達と一緒に過ごすキャンプに送り出した。

帰り際に突然、泣き出して後ろ髪を引かれる思いだったけど3日後に迎えにいくとそこには
娘の笑顔があった。

キャンプをサポートしてくださったスタッフから

『〇〇ちゃんは嬉しくても悲しくても何でもなくても涙が溢れる感情が豊かな子ですね』と

気持ち良い笑顔で褒めてくれた。

その言葉に私はビックリした。

泣くことは悪いこと。
泣くことは良くないこと。

私は心の中で
そう思っていた事に気づいた瞬間でした。

そこから《私と娘は違う!!》
《娘の涙は娘なりの理由がある!!》

という とても大切なことにも気づいて

娘の涙を見た時は先ずはこの言葉を心の中で
呟く事にした。

すると、娘の涙の理由を
優しく丁寧に聞く事ができるようになり

私と思春期の娘との関係はより良い方に

相変わらず涙は溢れますが

娘の笑顔は増えるのでした。

そんな娘は中学2年生。
先日、初めての麻酔を打っての歯の治療でした。

病院に着くなり涙がポロポロ。

でも私はもう娘の涙は不快に思いません。

《頑張ろうね!!》と声はかけたものの

大人でも歯の麻酔は嫌なもの。

怖くて逃げ出さないか?
泣きすぎて治療できないんじゃないか?と
心の中では心配でしたが

涙はこぼれても、もう観念したのか
頑張って治療が終わりました。

ひとつ、ひとつ、経験しながら

大人になっていく娘が可愛くて仕方ありません。

いつまで一緒に居られるのか。

子育てはあっという間!!という

周りからよく言われた言葉の意味が

今になってようやく分かった気がします。

泣いてもいい!!そのままを受け止めたい。

それでは今日も心穏やかに

ポジティブでありますように。

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