Tory 𓄿

'93生 / 読んだ本と旅の記録と、詩や小説の創作の場……の予定。。文章や思…

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'93生 / 読んだ本と旅の記録と、詩や小説の創作の場……の予定。。文章や思ったことの備忘録。 普段はTwitterメインで、読了記録や文章を残しています。ここは一種の保管庫。 → Twitter:@Tory42512

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記事一覧

【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。タフに生きること 】

文章と備忘録。 【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。 】 年が明けて、寒さも深まる1月や2月。 電車の中で、Nの…

Tory 𓄿
5か月前
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*超考察・村上春樹作品における"名前"の法則

村上春樹作品を一通り全部読んで来て、見えてきた村上春樹作品の登場人物の名前に関する法則と考察です。 また、作品ごとに ・僕三部作や「世界の終り〜」までの名前を持…

Tory 𓄿
1年前
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村上春樹 / 『街とその不確かな壁』 感想*何度も何度も繰り返された物語の終止符と、"信じること"

***極力ネタバレは無い感じでの感想を書いたつもりですが一応ネタバレ注意⚠︎でお願いします*** 村上春樹 /『街とその不確かな壁』 #読了 ずっと唄が流れていた。…

Tory 𓄿
1年前
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「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン いまを生きているこの世界のすべて、を感じられる人の持つ掛け値ない稀有な…

「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン上遠恵子 訳、川内倫子 写真 #読了 村上春樹作品の読書会経由で、お貸しして貰った本でした。 川内倫子さんの自然の写…

Tory 𓄿
1年前
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「ノルウェイの森」 / 村上春樹

" I once had a girl Or should I say she once had me She showed me her room Isn’t it good Norwegian wood? " "僕は女の子を引っかけた それとも僕が引っかかったと…

Tory 𓄿
1年前
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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 #読了 感想及び、色彩をめぐる考察・釈迦の四門出遊の巡礼と四方位の…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 白を欠いてしまった青と赤と黒との巡礼 「あなたはナイーブな傷つきやすい少年としてではなく、一人の自立した…

Tory 𓄿
1年前
30

自己紹介🐤🍁

唐突ですが、自己紹介をさせて頂きます。 Tory(とりー)と言います。 酉年の秋生まれで、名前に"鳥"と"あき"が付きます。🐤🍁 *簡単な経歴 1993年、東京大森の病院で生…

Tory 𓄿
1年前
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詩 「変化」

詩 「変化」 友達に「変わったね」って言われる 長い間、離れていた友達にそう言われると、あなたは嬉しいだろうか? 僕は、嬉しい 友達に「変わらないね」って言われる…

Tory 𓄿
1年前
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【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。タフに生きること 】

【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。タフに生きること 】

文章と備忘録。
【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。 】

年が明けて、寒さも深まる1月や2月。
電車の中で、Nの文字がデカデカとつけられた青い色バックを目にすると、ちょっと複雑な気持ちになる。
中学受験予備校・『日能研のNバック』。
日能研のNバックはその塾に通っている小学生に支給されている通塾カバンだ。

自分が小学校の高学年の頃、無駄に

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*超考察・村上春樹作品における"名前"の法則

*超考察・村上春樹作品における"名前"の法則

村上春樹作品を一通り全部読んで来て、見えてきた村上春樹作品の登場人物の名前に関する法則と考察です。

また、作品ごとに
・僕三部作や「世界の終り〜」までの名前を持たない小説の作品群
・「ノルウェイの森」「国境の南・太陽の西」「色彩を持たない多崎つくる〜」など、だいたい名前が付いてる作品群(名前を持っていない人もいる)
・「ねじまき鳥クロニクル」「1Q84」の緻密にまでほぼ全ての人物に名前が付いてる

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村上春樹 / 『街とその不確かな壁』 感想*何度も何度も繰り返された物語の終止符と、"信じること"

村上春樹 / 『街とその不確かな壁』 感想*何度も何度も繰り返された物語の終止符と、"信じること"

***極力ネタバレは無い感じでの感想を書いたつもりですが一応ネタバレ注意⚠︎でお願いします***

村上春樹 /『街とその不確かな壁』 #読了

ずっと唄が流れていた。
何度も、何度も、繰り返し続けられた物語と、
不確かで、不思議な壁の中の街と。
そして、40年の時を経た決着と。
懐かしくて、眩しくて、その憧憬に胸の奥から締め付けられるような、
真っ暗な影と闇の中に光る、獣たちの金色に輝く毛並みの

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「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン いまを生きているこの世界のすべて、を感じられる人の持つ掛け値ない稀有な感性

「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン いまを生きているこの世界のすべて、を感じられる人の持つ掛け値ない稀有な感性

「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン上遠恵子 訳、川内倫子 写真 #読了

村上春樹作品の読書会経由で、お貸しして貰った本でした。
川内倫子さんの自然の写真や本の装丁も素敵な一冊だった。

「沈黙の春」の作者として知られるレイチェル・カーソンの遺作の本でもあって、未完となっていることが悔やまれる。

著者レイチェルがアメリカのメイン州のブースベイで、小さな子供の甥のロジャーと一緒に海

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「ノルウェイの森」 / 村上春樹

「ノルウェイの森」 / 村上春樹

" I once had a girl
Or should I say she once had me
She showed me her room
Isn’t it good Norwegian wood? "

"僕は女の子を引っかけた
それとも僕が引っかかったと言うべきか
彼女は僕を部屋に招いた
「素敵なノルウェー調のお部屋でしょ?」"

The Beatles /「Norwegian Wo

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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 #読了 感想及び、色彩をめぐる考察・釈迦の四門出遊の巡礼と四方位の四聖獣の色について

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 #読了 感想及び、色彩をめぐる考察・釈迦の四門出遊の巡礼と四方位の四聖獣の色について

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹

白を欠いてしまった青と赤と黒との巡礼

「あなたはナイーブな傷つきやすい少年としてではなく、一人の自立したプロフェッショナルとして、過去と正面から向き合わなくてはいけない。自分が見たいものを見るのではなく、見なくてはならないものを見るのよ。」
そう言って彼女は彼を「巡礼の年」へといざなう。

**************

自分がこの小説

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自己紹介🐤🍁

自己紹介🐤🍁

唐突ですが、自己紹介をさせて頂きます。
Tory(とりー)と言います。
酉年の秋生まれで、名前に"鳥"と"あき"が付きます。🐤🍁

*簡単な経歴
1993年、東京大森の病院で生まれ
→横浜市緑区(〜5) →千葉県千葉市(〜18)
→北海道網走・大学生(〜22)
→北海道富良野・農業生産の仕事(〜25)
→愛知県名古屋・産業ガスの仕事(〜27)
→千葉市原市・化学工場内荷役の仕事(〜28・現在)

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詩 「変化」

詩 「変化」

友達に「変わったね」って言われる
長い間、離れていた友達にそう言われると、あなたは嬉しいだろうか?
僕は、嬉しい

友達に「変わらないね」って言われる
長い間、会っていなかった友達にそう言われると、あなたはどう思うだろう?
僕は、嬉しい

人と人との出会いや別れ
時がたって、久し振りに会った友達に
「変わった」だの「変わらない」などと言われる

生きていくことは 変わっていくことだ

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