Tory 𓄿

'93生 / 読んだ本と旅の記録と、詩や小説の創作の場……の予定。。文章や思…

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'93生 / 読んだ本と旅の記録と、詩や小説の創作の場……の予定。。文章や思ったことの備忘録。 普段はTwitterメインで、読了記録や文章を残しています。ここは一種の保管庫。 → Twitter:@Tory42512

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    自分の読んだ本の感想、記録、読了文です。

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【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。タフに生きること 】

文章と備忘録。 【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。 】 年が明けて、寒さも深まる1月や2月。 電車の中で、Nの文字がデカデカとつけられた青い色バックを目にすると、ちょっと複雑な気持ちになる。 中学受験予備校・『日能研のNバック』。 日能研のNバックはその塾に通っている小学生に支給されている通塾カバンだ。 自分が小学校の高学年の頃、無駄に成績がそこそこ良くて、何かを勘違いして履き違えてる親に騙されて日能研という中学受

    • *超考察・村上春樹作品における"名前"の法則

      村上春樹作品を一通り全部読んで来て、見えてきた村上春樹作品の登場人物の名前に関する法則と考察です。 また、作品ごとに ・僕三部作や「世界の終り〜」までの名前を持たない小説の作品群 ・「ノルウェイの森」「国境の南・太陽の西」「色彩を持たない多崎つくる〜」など、だいたい名前が付いてる作品群(名前を持っていない人もいる) ・「ねじまき鳥クロニクル」「1Q84」の緻密にまでほぼ全ての人物に名前が付いてる作品 ・そして、「街とその不確かな壁」という、第一部、第三部に名前の付く人物がい

      • 村上春樹 / 『街とその不確かな壁』 感想*何度も何度も繰り返された物語の終止符と、"信じること"

        ***極力ネタバレは無い感じでの感想を書いたつもりですが一応ネタバレ注意⚠︎でお願いします*** 村上春樹 /『街とその不確かな壁』 #読了 ずっと唄が流れていた。 何度も、何度も、繰り返し続けられた物語と、 不確かで、不思議な壁の中の街と。 そして、40年の時を経た決着と。 懐かしくて、眩しくて、その憧憬に胸の奥から締め付けられるような、 真っ暗な影と闇の中に光る、獣たちの金色に輝く毛並みのような、 著者のこれまでの物語と文章の極地に達するような、 素晴らしい小説だった

        • 「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン いまを生きているこの世界のすべて、を感じられる人の持つ掛け値ない稀有な感性

          「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン上遠恵子 訳、川内倫子 写真 #読了 村上春樹作品の読書会経由で、お貸しして貰った本でした。 川内倫子さんの自然の写真や本の装丁も素敵な一冊だった。 「沈黙の春」の作者として知られるレイチェル・カーソンの遺作の本でもあって、未完となっていることが悔やまれる。 著者レイチェルがアメリカのメイン州のブースベイで、小さな子供の甥のロジャーと一緒に海辺や森の中を探検し、星空や夜の海を眺めた経験を元に書かれた作品であり、 おそらく

        【 中学受験生たちを見て思う事と、自分の真っ暗な学生時代の6年間と、自分の半生の長めの記録。タフに生きること 】

        • *超考察・村上春樹作品における"名前"の法則

        • 村上春樹 / 『街とその不確かな壁』 感想*何度も何度も繰り返された物語の終止符と、"信じること"

        • 「センス・オブ・ワンダー」/ レイチェル・カーソン いまを生きているこの世界のすべて、を感じられる人の持つ掛け値ない稀有な感性

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          4本

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          「ノルウェイの森」 / 村上春樹

          " I once had a girl Or should I say she once had me She showed me her room Isn’t it good Norwegian wood? " "僕は女の子を引っかけた それとも僕が引っかかったと言うべきか 彼女は僕を部屋に招いた 「素敵なノルウェー調のお部屋でしょ?」" The Beatles /「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」 *************

          「ノルウェイの森」 / 村上春樹

          『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 #読了 感想及び、色彩をめぐる考察・釈迦の四門出遊の巡礼と四方位の四聖獣の色について

          『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 白を欠いてしまった青と赤と黒との巡礼 「あなたはナイーブな傷つきやすい少年としてではなく、一人の自立したプロフェッショナルとして、過去と正面から向き合わなくてはいけない。自分が見たいものを見るのではなく、見なくてはならないものを見るのよ。」 そう言って彼女は彼を「巡礼の年」へといざなう。 ************** 自分がこの小説のテーマとして端的に示すのは『邂逅』です。 閉ざしていた過去の記憶との、邂逅。

          『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/ 村上春樹 #読了 感想及び、色彩をめぐる考察・釈迦の四門出遊の巡礼と四方位の四聖獣の色について

          自己紹介🐤🍁

          唐突ですが、自己紹介をさせて頂きます。 Tory(とりー)と言います。 酉年の秋生まれで、名前に"鳥"と"あき"が付きます。🐤🍁 *簡単な経歴 1993年、東京大森の病院で生まれ →横浜市緑区(〜5) →千葉県千葉市(〜18) →北海道網走・大学生(〜22) →北海道富良野・農業生産の仕事(〜25) →愛知県名古屋・産業ガスの仕事(〜27) →千葉市原市・化学工場内荷役の仕事(〜28・現在) 北海道に7年間住んでいました。今は地元に戻って来てしまいましたが、北海道のことが

          自己紹介🐤🍁

          詩 「変化」

          詩 「変化」 友達に「変わったね」って言われる 長い間、離れていた友達にそう言われると、あなたは嬉しいだろうか? 僕は、嬉しい 友達に「変わらないね」って言われる 長い間、会っていなかった友達にそう言われると、あなたはどう思うだろう? 僕は、嬉しい 人と人との出会いや別れ 時がたって、久し振りに会った友達に 「変わった」だの「変わらない」などと言われる 生きていくことは 変わっていくことだから、 そう言われるのは当たり前の事なのかも知れない そんな、変わっていく僕を

          詩 「変化」