見出し画像

悔いのないように、生きてみよう。

『後悔先に立たず』とは良く言ったものだ。

でも後悔が目の先に立ってたら、目印になってありがたいなぁって気持ちにもなります。笑
その時は普段しない、"後悔"に感謝するかも。

そうだね、一度しかないからこそどうやって生きてやろうかって思うんだよ。
誰のものでもない。

ぼくのため、あなたのため。

僕はある人に出会って、その人の言葉で後悔のない生き方をしようって決めた。

今年に入って通いだした猫スポットで、猫のお世話をしてるおじさんと知り合った。
猫好き同士すぐに仲良くなれた。

でも知り合ってすぐおじさんは肝臓ガンなんだと、教えてくれた。
近々手術のために入院するんだと。

運良く他へは転移してなかったそうだけど、でも肝臓ガンの治療は物凄く苦しくて大変みたいなんだと。

おじさんは僕に言った。

「おじさんはね、もし治療が終わってこの先肝臓ガンが再発するようならもう死んでも良いと思ってる。手術や治療は一度だけでいい。苦しいのは嫌だしもう決めてるんだ」って、僕に笑顔で話した。

僕はそれに対して何の言葉も返せなかった。
おじさんに寄り添ってあげられるような、励ましてあげられるような言葉が浮かばず。
ただただ、情け無かった。

同時になんでこの人は、こんな笑顔で自分の死を受け入れられるんだろうって。
僕は死ぬのが怖かったから、おじさんの言葉には3つ入りの猫缶で強く頭を叩かれるくらいの衝撃を受けた。

僕はその時に思った。僕もおじさんみたいに自分の死を受け入れられるような人生を歩んでみようと。
後悔のないように自分の思った道を歩んでみようと。
その翌日には会社に電話をして、退職の意を伝えた。

僕は夢だった日本中の猫に逢いに行く。
カメラを持って日本を周る。

そして、おじさんみたいに猫が好きでやまない人達と交流してみようって決めた。

もちろん、コロナの事があるので色々とケアしなければならない事もあるが。

でも後悔だけはしたくない。
僕には後悔が先に立ってるのが見えたから。
見えてしまったから。
キミは僕の後ろで休んでいればいい。
茶くらいは出してやるからな。

そんなわけで5月くらいから、日本を周ります。

おじさんは先月無事退院して、無理しない程度に猫のお世話をしてくれている。

自慢げに手術の後も見せてくれた笑
「鍋のフタみたいだろ?」って、言われても痛々しくて見てられないよ。笑
「旅に出る前に寄って行ってくれ。」
っておじさんから言われて、
「わかりました、もちろんです。」って僕は約束した。

おじさん無茶はしたらいかんよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?