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時間が生まれた瞬間(とき)を融(と)かして(19112024)

いつからか
君だけが観ている空と海は
地球(ほし)の喧騒を飲み込んで
生命(いのち)も生命(いのち)なきものも
光も光なきものも
初雪が儘(まま)に降り続き
初めて吐いた息が儘(まま)に止らない
 
いつからか
君だけが抱く意識と記憶は
沸点を超えてさらに閑かで
視界の中の誰よりも
相(かたち)を持たない何よりも
知らない儘(まま)に穏やかに
際(かぎ)りない儘(まま)膨らんで
 
時間の幽かな熱の中で
時間が生まれた瞬間(とき)を融(と)かして

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