安達知子

グレーゾーンの子育てを経験し、社会人の長男を持つ2児の母親。14年間、小学校で支援員と…

安達知子

グレーゾーンの子育てを経験し、社会人の長男を持つ2児の母親。14年間、小学校で支援員として活動中。教員でも保護者でもない立場から見えること、気づくこと、子育てや発達凸凹ちゃんがわかりやすくなる、やりやすくなる情報を発信。

最近の記事

七夕に見る凸凹ちゃんの成長

支援員のともです。 七夕が近づき、クラスで願い事を書きました。 先生が「できるようになりたいこと を書こう」と言うと子どもたちは 思い思いに書き始めました。 凸凹ちゃんとのやりとりその時、凸凹ちゃんが私のところに来て 「これ治したい」と虫に刺されて 腫れた太ももを見せました。 太ももは赤く腫れ、見るからに痛そうでした。 私は「そうだね、早く治るといいね」と声をかけ 「げんきにすごせますように」と 書いたメモを渡しました。 字を書くのが苦手な凸凹ちゃんですが 私のメモを

    • もうなくさない!「お手紙ファイル」で親も子も安心

      支援員のともです。 整理・整頓が苦手でいつも 「あれがない」と探していたり 机の中にプリントや手紙が丸まっている子。 手紙やプリントの整理が苦手な凸凹ちゃんには 適切なサポートが必要です。 今回は、私が行っているサポート方法を紹介します。 子どもの現状手紙やプリントを机の中に入れることはできても 親に渡すことができない子もいます。 そんな子ども達はランドセルや机の中がゴチャゴチャになり 必要なものが見つからずに困っています。なので 「手紙をおうちの人に渡さないと大切な

      • プールのお着替えスッキリのコツ

        支援員のともです。 学校ではプールの授業がスタートしました。 プールの時間は約1時間ですが 休み時間のお着替えの 時間も含まれています。 最初は、みんなが一人で着替えられるものの 時間がかかってしまい、10分しか プールに入れない日もありました。 でも、子どもたちはどんどん早く 着替えられるようになってきました。 凸凹ちゃんのつぶやき今年の凸凹ちゃんからは 「お着替えできるもん~ 全部脱げばいいんだもんね~」と いう声が聞こえてきました。 水着で隠れるところは「見せな

        • クラスの小さなヒーロー「凸凹ちゃんの影響」

          支援員のともです。 今日は、私のクラスでの取り組みと 「凸凹ちゃん」についてお話しします。 クラスの現状 今のクラスの子どもたちは、これまで 関わってきた中で 「一番手のかからない子どもたち」です。 約束を守り、指示されたことを きちんとこなします。 例えば、先生が少し席を外した時も 「ちょっと待っててね」と言われれば じっと待っています。 普通なら友達とおしゃべりをするところですが 静かに待つことができます。 しかし、困ったときに「何も言えない」子が多い 自分たち

        七夕に見る凸凹ちゃんの成長

          プールの安全ルールを視覚的にサポート

          支援員のともです。 学校では子どもたちが楽しみにしている プール学習が始まりました。 私にとってはいつも以上に気が抜けない時間です。 なぜなら、少しふざけただけでも 命にかかわる危険があるからです。 子ども達の安全をまもるために先生と交代で子ども達の着替えを 廊下から見守ったり、具体的な役割分担に 従いながらプールサイドでは凸凹ちゃんだけ ではなく他の子ども達にも注意を向けています。 また、楽しくてテンションが上がり プールに座って話を聞くのに 勝手に泳ごうとしたり、

          プールの安全ルールを視覚的にサポート

          これなら書ける!A3サイズでやる気UP

          凸凹ちゃんとの学習の取り組み支援員のともです。 算数の数字は自分で書くのに、国語やひらがなを 書くことを嫌がる凸凹ちゃんのエピソードです。 ひらがなは一応読める、なんとか書けるのですが 「むずかしい」と言って書くことを嫌がります。 プリントに名前を書くときも苗字は書かず 名前だけを書いていました。 ひらがなを嫌がる本当の理由 国語の時間のワークシート。 まず読ませてから答えさせ、答えを書いて なぞらせていました。 ある日「これ、小さいから書きづらい!」 と訴えてきま

          これなら書ける!A3サイズでやる気UP

          支援員の心の声「なぜそこまでがんばるのか?」

          なぜ、そこまで頑張るのか? 先日、校長先生と教頭先生との面談がありました。 4月から担当している子どもたちの様子や 先生達と連携しながら支援していることを話しました。 校長先生から「よく見てくれている」と 言われたときはとても嬉しかったです。 さらに、「こんなに細かく寄り添ってくれるのかと驚いた」 「求めている以上の仕事をしている」 とお褒めの言葉もいただきました。 でも、特別頑張っているという感覚はありません。 もちろん先生が全部準備してくれ それを使ってサポートで

          支援員の心の声「なぜそこまでがんばるのか?」

          絵カードでストレスフリーな指示

          支援員のともです。 凸凹ちゃんと関わる際に 危険を避ける、静かにするように促すなど 注意が必要な場面が多々あります。 声かけの仕方の工夫 声かけの仕方も重要です。 例えば、廊下を走っている凸凹ちゃんに 「走らないで!」と注意するのではなく、 「歩くよ!」と声をかけます。 しかし、凸凹ちゃんは元気いっぱい。 常に「~するよ!」と言われると 時には「うるさいな!」と感じることもあるでしょう。 また、授業中に何度も「静かにするよ!」 と声をかけるのは 小さい声で注意しても

          絵カードでストレスフリーな指示

          子どもの気持ちを可視化する「きもちのおんどけい」

          支援員のともです。 すぐ「カッ」となり、怒りを 爆発させてしまう凸凹ちゃん。 物に当たったり、暴言が止まらない こともあります。 本当は「どうすればいいか」わかっているのに コントロールができないもどかしさを 抱えています。 そこで、今の自分の気持ちを視覚化し 感情をコントロールできるようにするために 「きもちのおんどけい」を作りました! きもちのおんどけいとは? 「きもちのおんどけい」は、感情を温度計の ように視覚的に表現したものです。 怒りや悲しみ、疲れなどの

          子どもの気持ちを可視化する「きもちのおんどけい」

          廊下が静かに!ポスターで変わる子どもたちの行動

          支援員のともです。 「いってきます!」と元気にクラスの先生に挨拶してから 支援の教室へ向かう凸凹ちゃん。 いつも挨拶が終わると、猛ダッシュ! 私よりも先に飛び出していきます。 ものすごい足音を立てながら。 猛ダッシユのわけ 今まで見てきた子どもたちのほとんどが 支援の教室へ移動するとき走っていきます。 その理由を考えてみました。 単純に走ってしまう⇒元気が有り余ってます クラスで頑張っていた反動⇒じっとしていた分、体を動かしたいのかも 遅れる、遅くなったという焦

          廊下が静かに!ポスターで変わる子どもたちの行動

          黒板を写すのが苦手な子どもたちに簡単な支援ツールで学習をサポート

          黒板が写せない子どもが抱える悩み 授業中に前列に座る一人の子。 その子は、先生の書いた内容を 黒板からノートに写すのがとても遅く 誤字や脱字が多くありました。 字の読み書きはできます。 読み上げてあげれば書くことはできます。 どうして黒板を写すのがこんなに 苦手なんだろう? 黒板を写すことが困難な原因 黒板を写すという行動は、4つのステップ に分けられます。 黒板を見る 文字を覚える ノートに目線を移す 覚えた文字を書く この子は、1の「黒板を見ること」

          黒板を写すのが苦手な子どもたちに簡単な支援ツールで学習をサポート

          気が散る子の片付けが楽しくなるマグネット式チェックリスト

          支援員のともです。 気が散るタイプの子の 学校での月曜の朝の様子についてです。 月曜の朝 荷物が多い月曜の朝は、荷物がたくさんあり いつも以上に片づけるのが大変です。 連絡帳・宿題の提出だけでなく 給食袋や歯磨きセット、赤白帽子 上履き袋、荷物を入れてきたバッグなど たくさんの荷物があります。 片付かない理由 ランドセルを開けたまま 中のものが出し終わる前に 目についたものに気を取られてしまいます。 例えば、友達が気になり 話に夢中になる。 そのため、手元を見

          気が散る子の片付けが楽しくなるマグネット式チェックリスト

          パッと見てわかる!シャツを入れよう!服装カード

          支援員の「とも」です。 いつも「シャツが出ている子」についての エピソードです。 体操服の時は、白い体操服が半ズボンの 上に出ています。 私服の時は、シャツを出すのはいいのですが シャツの下から「下着が見える」 座ると背中がいつも見えてしまう子がいました。 シャツが出ていると「だらしない」 座ったときに背中が見えると 他の人が恥ずかしい気持ちになります。 また体操服の時は、足が短く見えてしまいます。 シャツが出てしまう理由 ・他の人から「どう見えるか」気にしていな

          パッと見てわかる!シャツを入れよう!服装カード

          数えられても書けない子が遊びながら学ぶ

          支援員の「とも先生」です。 好きなことや詳しいことは熱く語るけれど 話が聞けない子 元気いっぱいで、いろんなことが気になり 集中が続かない子 おとなしく聞いているけど じつはよくわかっていない子 などいろんなタイプの子どもに そのときの気持ちに寄り添いながらも 「どこまで、どのくらいならできそうか」を 考えつつ毎日、関わっています。 今回は「数」についてのお話です。 数えられても書けない 算数の「数をかぞえよう」という問題があります。 指をさして順番に数えること

          数えられても書けない子が遊びながら学ぶ

          わからないを解決!ひらがなひょう

          支援員としてさまざまなタイプ・学年の 子どもたちに関わっている「とも先生」です。 今回は、ひらがなを書くのが苦手な子についてです。 「書くこと」が苦手なわけ 例えば、1年生の凸凹ちゃんは 言葉で自分の考えや思ったことを伝えることは できますが「書くこと」が苦手です。 その理由は「ひらがな」を「覚えられていない」か 「覚えきれていない」からです。 どんなときに困る? 生活の授業の「あさがおのたねの観察」で 「絵」を描くことはできます。 でも、文字で「色・形・大きさ

          わからないを解決!ひらがなひょう

          noteをはじめたわけ

          小学校での支援員も14年目。 グレーゾーンの長男の子育てを経験し 発達障害児へのかかわり方は、長男の子育てで学んだことです。 教員でも保護者でもなく「支援員」の立場 だからこそ見えてくること、感じること。 子どもたちとの関わり方について自分の想いを伝えていきます。 長男の子育てから学んだこと 私の長男は学校では、おとなしく ちょっと「のんびりさん」で「理解がゆっくり」で 「勉強が苦手」でおとなしいタイプでした。 私は心配していましたが、先生からは 「大丈夫ですよ」とい

          noteをはじめたわけ