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子どもの気持ちを可視化する「きもちのおんどけい」

支援員のともです。

すぐ「カッ」となり、怒りを
爆発させてしまう凸凹ちゃん。

物に当たったり、暴言が止まらない
こともあります。

本当は「どうすればいいか」わかっているのに
コントロールができないもどかしさ
抱えています。

そこで、今の自分の気持ちを視覚化し
感情をコントロールできるようにするために
「きもちのおんどけい」を作りました!

きもちのおんどけいとは?


「きもちのおんどけい」は、感情を温度計の
ように視覚的に表現したものです。

怒りや悲しみ、疲れなどの感情を
色や表情で表現しています。

使い方

怒りが抑えられないときや感情を抑えられないとき
声をかけても反応がないときに
「きもちのおんどけい」を見せて
今の気持ちを指さしてもらいます。
そこで決めておいた対応をとります。

いらいらする

クールダウン。
具体的には、空き教室に用意してある
段ボールハウスや教卓の下などで叫ぶ。
そこに好きなものを置いておき
気持ちが晴れるまでやりきります。

もうやだ

トイレへ行く。
廊下を歩いてリフレッシュする時間を作ります。

つかれた

自由帳、読書など静かにできる活動をします。

わかんない

じっくり話を聞いて、どうするか決めます。

きもちのおんどけいを使って、
凸凹ちゃんの感情を理解し
適切な対応をとることができるようになりました。

例えば、怒りが強いときは
すぐにクールダウンの場所に連れて行くなど
その時々の状況に応じて対応します。

効果とメリット


このツールを使うことによって、本人だけでなく
支援者もどんな状態なのかがわかりやすくなりました。

また、使っていくうちに言葉で
「いやなので、トイレへ行きたいです」
「疲れたので休みたいです」と
少しずつ言えるようになってきました。

ある日のこと、凸凹ちゃんは教室でイライラ
していました。
「きもちのおんどけい」を見せると
「いらいらする」を指さしました。

そこで、空き教室でクールダウンする時間を作ると
気持ちが落ち着き、どうしてイライラしたのかを
話してくれました。
また、授業にもどることもできました。

声をかけても反応がない凸凹ちゃん。
そろそろ集中が切れる時間でした。
そこで「きもちのおんどけい」を見せると
「もうやだ」を指しました。

トイレへ行き、廊下をウロウロして戻ってくると
また落ち着いて授業にもどることができました。

大切なこと

じつは、本人は
「どうすればいいか」わかっています。
でも、衝動が抑えられない子もいます。

感情を否定しない

怒りそのものが悪いわけではありません。
物に当たったり、大声を出すのが良くないのです。
落ち着いたら「そうだったんだね」とじっくり
話を聞きます。

繰り返し話し合う

同じような状況が起きたら、どうするかを話し合いましょう。

すぐに身につくものではありませんが
繰り返していくことがとても大切です。

お願い
よろしければ、ご紹介した「きもちのおんどけい」
の画像はご自由にお使いください。
その際、一言コメントをいただけると
励みになります。

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