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パッと見てわかる!シャツを入れよう!服装カード

支援員の「とも」です。

いつも「シャツが出ている子」についての
エピソードです。

体操服の時は、白い体操服が半ズボンの
上に出ています。

私服の時は、シャツを出すのはいいのですが
シャツの下から「下着が見える」
座ると背中がいつも見えてしまう子がいました。

シャツが出ていると「だらしない」
座ったときに背中が見えると
他の人が恥ずかしい気持ちになります。
また体操服の時は、足が短く見えてしまいます。

こんな子いるかな

シャツが出てしまう理由

・他の人から「どう見えるか」気にしていない
・トイレに行ってシャツをしまわず戻ってくる
などがあります。


体育のときの声かけ

半そでの体操服は、半ズボンの中
に入れる決まりになっています。

体育のときは毎回
「シャツを半ズボンに入れるよ!」
でも
シャツの前は入れられても後ろはしまえない
なので
「しっぽが生えてるよ」
よく声をかけていました。

私服のときの声かけ

私服のときには
「下着が出てるよ、ズボンに入れるよ!」
と子どもに、気づけば毎日、声をかけていました。

本人が自覚するためには

どうしたら本人がシャツなどが出ていることを
自覚できるかな?
「恥ずかしい」と思うかな?

毎回「出てるよ、入れるよ!」と言うのも
言われる子どももウンザリします。

それなら、他の子どもに
「シャツが出てるよ、下着が出てるよ」
「恥ずかしいよ」と言われたら
「気を付けるかも」と何度か
言わせてみました。

それでもなかなかできるようになりません。

服装カードの作成

「支援員に言われなくてもわかるようにするには」
と考え「服装カード」を作りました。


「こうしてほしい」のカード体操服編(前)

材料

・カメラ
・体操服を着た子ども
(今回のモデルは小学生の時の息子)
・L版の写真用紙
・プリンター
・ラミネート(あると便利)


作り方
①体操服を着た子どもを立たせます。
シャツは半ズボンに入れる

②体操服を着た子どもを「前から見た姿、後ろから見た姿」
両方とも写真を撮ります

こうしてほしいカード体操服編(後)

③撮った写真を写真用紙のL版にプリントします。

④プリントした「②」を張り合わせて1枚にし
ラミネートします。

使い方

体育のときに、私服で下着がでているのに
気づいたときカードを見せます。

①まず「体操服(下着)が出てるよ」
と声をかける。

②どうなっているのか自分のお腹を確認させる。

③「こうしてほしい」とカードを見せる(前後)

見てしまえたら「かっこいいね~」と伝えましょう。

注意

シャツの前は半ズボンにしまえる
けれど、後ろは難しい子もいます。

後ろに手はまわるけれど
見えないからしまえない

⇒そんな子には
・まず前はしまえたことを認める
・「後ろ」に手がまわるなら、そっと手を持って
片手は「シャツ」ともう片方は「半ズボン」と
教えます。

まとめ

気づいたら「今、こんなふうに見えるよ」
さっとカードを見せるとシャツが
しまえるようになります。

自分でも「下着や体操服」が出ていないか
「意識する」ようになります。

「こうしてね」カード私服編

「同じことを何度も言いたくない」ときは
パッと見て「どうすればいいか」がわかる
カード(写真)がお手軽・簡単なので
もしよかったら、作ってみてくださいね。

特性とルールの狭間の想い

支援員としてではなく「個人」としては
「体操服」出ていてもいいのでは?
と思います。

「入れなければいけない」が
学校のルールです。

単に、入れるのを忘れてしまうだけではなく
感覚過敏でお腹のあたりに違和感を感じる
子どももいます。

特性のある子どもに寄り添いたい一方で
「ルールに従わせなければいけない」
というジレンマを日々、感じています。








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