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支援員の心の声「なぜそこまでがんばるのか?」

なぜ、そこまで頑張るのか?

先日、校長先生と教頭先生との面談がありました。
4月から担当している子どもたちの様子や
先生達と連携しながら支援していることを話しました。

校長先生から「よく見てくれている」
言われたときはとても嬉しかったです。
さらに、「こんなに細かく寄り添ってくれるのかと驚いた」
「求めている以上の仕事をしている」
とお褒めの言葉もいただきました。

でも、特別頑張っているという感覚はありません。


もちろん先生が全部準備してくれ
それを使ってサポートできればとても助かる
と感じることはあります。

しかし先生も多忙のため、必要なものを全部準備するのは
難しいのが現実です。
もしかしたら、先生自身も気づいていないことが
あるかもしれません。

「こんなものあったらいいですね」と提案するこで
新しいアイディアや方法を一緒に見つけ
「自分で作ってみて、どうでしょう?」
と提案する機会が増えました。

実際、提案することで
先生も「じゃあ、私も探してみよう」
「見てみよう」と思ってくれることが多いです。
そんな先生が多いのが救いです。

支援員の仕事とは?

支援員の仕事は、児童の生活支援や介助、安全確保です。
主に支援学級に在籍している子どもたちのサポートを行っています。

一日中、近くで見守り、サポートしています。
国語・算数は支援学級で、それ以外の時間は普通クラスで過ごします。

支援学級でのサポート

支援学級では、複数の学年が一緒に学習するため
先生が1時間ずっと授業を見てくれるわけではありません。

先生が他の子どもを見ているときは、与えられた課題に取り組みます。
一人で取り組むのが難しい子どもには、問題を読み上げるなどの
学習のサポートをしています。

早く学習が終わり、先生がすぐに対応できないときには
「これやらせていいですか?」と確認し
子供にあったスキルトレーニング
簡単で楽しいプリントやゲームなどを
することもあります。

普通クラスでのサポート

普通クラスでは、国語・算数以外の授業をすべて受けています。
特に「生活や道徳、総合」などは、感じたことや思ったこと
考えをまとめる必要があります。

言葉で表現できても書くのが難しい子
何を書いていいかわからない子もいます。
そんな子供達には、質問をして聞き
メモを取り短くまとめて書かせています。

見せれば書けるかというと、そうではない場合もあります。
例えば、用紙が小さすぎて書きにくければ用紙を拡大し、
書きやすい大きさの紙に書かせ、提出するときに縮小するなど
その子どもにあった対応を考えおこなっています。

担当は一人ではありません。
数人の子をサポートしていますが、普通クラスでも
気になる子はいます。静かにしているけれど、手が進まない子。
そんな子にも声をかけ、サポートします。

なぜ、そこまでするのか?

それは、私自身の子育ての経験、特に長男の時に
こんな関わりをしてほしかったという想いがあるからです。

積み上げた経験から「こうしたほうがやりやすいかな」と
思うことは積極的に行っています。
もちろん、先生に了解をもらってからです。

私も何度も同じことを言いたくないので
「もっと簡単にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいか」
と教材研究をしています。

そこまでするのは、一番近くで担当の子どもを見ているからです。
だからこそ、その子の苦手なことや弱いところがわかるからです。

「もっとその子を伸ばしてあげたい」
「できることを増やしてあげたい」からです。

教材の提案と工夫

支援学級でのちょっとした隙間時間に楽しく
取り組めるものなど見つけたときには
先生に「こんなの見つけたのですがどうでしょう?」
と提案することもあります。

未来を見据えたサポート

みんなと楽しく仲良く、クラスでも助けてもらえる人になってほしい。
将来、社会に出たときに
「ありがとう、ごめんなさい、困っています」が
言える子どもになってほしい。
そんな想いで子どもたちに関わり、教材研究をしています。

それだけではなく、支援学級とクラスの先生を繋ぐ連携も欠かしません。
いつも先生同士が話をできるわけではないので
各クラスでの様子を伝えることも支援員として
うまく先生との関係を作るのにも大切だと思っています。

だからこそ毎年、組んだ先生に
「細かいところまで見てくれて助かりました」
と言われるのだと思います。

支援員としての役割

支援員は子どものサポート役であり、先生と子どものかけ橋
通訳のような役割だと私は思っています。

先生が言ったことを、もっとわかりやすく伝える。
子どもが困っていたら「こんなことに困っています」
と先生に伝える。

他の子ども達には「今、○○さんは~な状態だから~してね」と伝える。
トラブルがあったときには

「○○さんは~と思ってこんなこと言ったみたいだよ」と伝える。
「○○さんの先生」ではなく「クラスみんなのお助け先生」
そんな気持ちで日々、子ども達に関わっています。

まとめ

私がここまで頑張る理由は子どもたちの成長が嬉しいから
支援員の仕事が好きだから、どんな子にも自信を持って
楽しく学校生活を送ってほしいからです。

こんな想いで子どもたちに関わっている支援員がいることを
知ってもらえたら嬉しいです。


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