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面白い_そんな本の一節、一文をまとめています。 歴史、数学、純文学…ジャンルはバラバラ…

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面白い_そんな本の一節、一文をまとめています。 歴史、数学、純文学…ジャンルはバラバラです。 たまに、日常の出来事を綴ります。

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戦っていれば、負けない。

年を重ねると、大なり小なりバランス感覚が磨かれていきます。 人間関係も円滑になり、仕事のスピードも加速し、組織を強固にする得難い人材となっていきます。 ただ、ただですよ。 時に、いやよくある事ですが。 その道筋が見えたときに、停滞感を感じるのはナゼでしょう? 停滞感はやがて倦怠感、終には吐き気さえ起こってきます。 『不良少年とキリスト』坂口安吾 著 を読んで、その解決策が少し見えた気がします。 本書は、作家 太宰治の自死を受けて太宰の本性はこうだ。世間はまだ理解し

    • 【与太話】目標を「お宝」と変換すると腹落ちが良い件

      こんにちは。新年の華やかな空気が好きです。気持ちも新鮮。 さて、今年の目標を、となりましたが、目標… 難しいですね。 目標: ある期間の終わりに到達すべきとされるモノ。 文脈の中で、「成長」とセットで語られる事が多い。 ビジネスでは、定量化、見える化で数字必須。 自他で評価が簡単など、さまざま様式が説かれている。 目標管理なる4字述語が、違和感なく受け入れられ、 さらに、目標プロセス、目標(ターゲット)マネジメント、ターゲットストラテジー会議……   どこまでも冗長…

      • ビジネス、日常でも「2」が重要だという事

        こんにちは。ビジネスマンなら数字管理は必須。こういう都市伝説に似た、謎のプレッシャーを受けている方、多いと思います。受け流しましょう。 さて、今回はそんなシャチホコ張った考えから離れたお話です。 とある若手時代、機械部品の購入申請を書いていたところ、想定よりも金額が張ってしまい、書く手が止まってしまった事がありました。 「業者と交渉したのか⁉」とか怒られそうだな〜、でも納期のデッドラインから今日中に社内に回さないとな〜 そんなフリーズ状態の私を不審に思ったのか、背後か

        • ナゼ茶道に惹かれるのか?最近、原点となる本を再発見したヨモヤマ話

          こんにちは。茶道、良いですよね。最近、noteでテーブル茶道というカジュアルな記事を発見して、より深みにハマっております。 単純に味覚への刺激として、抹茶の苦味が良いですし、視覚についてもテーブル茶道インスタの華やかさに心が踊ります。ほかにも、実家で年明けに茶をたてるチョットとした催事を思い出すと、茶筅がたてる音、普段使いしない器の手触り......などなど。 五感が全方位から刺激され、何か少し上のステージに行けそうな気がします。←気のせい さて、茶道にまつわる事にふれ

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        戦っていれば、負けない。

          書き言葉 日本語は、二つの質を持つ。

          こんにちは。noteを書いていると、もっと良い文が書けないものかといつも自問します。本日は、文章作成において光明が見えた本を紹介させて頂きます。 早速ですが、↑の二つの質について、小説家 川端康成氏が教えてくれます。 『新文章讀本』(川端康成 著 タチバナ文芸文庫 2007)に、以下の指摘があります。 現代の口語、現代の文章は、この意味に於て、視覚と音律に対して、余りに無策ではないか。            川端康成 著『新文章讀本』タチバナ文芸文庫 32P 視覚的効

          書き言葉 日本語は、二つの質を持つ。

          「楽しむ」は最強なのか? 『論語』を読む

          先日SNSより、孔子の言葉「努力する者は楽しむ者に勝てず」が回ってきました。なるほど上手い表現だなと思いました。が、時間が経つにつれてどうもしっくり来ません。勝ち負け2元論、「努力」が下に見られている様で違和感があり、原文『論語』を読んでみました。 子曰く、 「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」 先生がいわれた。 「学ぶにおいて、知っているというのは好むには及ばない。学問を好む者は、学問を楽しむ者には及ばない」 齋藤 孝 翻訳 『論語』筑摩

          「楽しむ」は最強なのか? 『論語』を読む

          一生懸命とは?野村克也監督[努力の方向性]改めて指針に。

          こんにちは。仕事で久々に「一生懸命」という言葉に触れて、自身の苦い過去に苦悶したので、思わずキーの入力を開始しました。 一生懸命。仕事での会話で時々聞くこの熟語。 それは営業トークの定型文で、一種のリズム取りだったかもしれません。 由来は一所懸命、武士が命をかけて先祖代々の土地を守った事からきているのですが、自分にとっては余力、柔軟性の無さを白状しているようで、久しく使っていません。また、二つの事がくっきりと思い出されるので、反射的に背中が粟立ちます。 1つ目は、新人時代

          一生懸命とは?野村克也監督[努力の方向性]改めて指針に。

          ファッション漫画と人生観

          東京ビッ○サイトの展示会で、フランス人から「今日は国の偉いさんの葬式?」と問われて以来、この漫画は希望であり指針です。 こんにちは。リモート業務が増え、数回着ただけの春物スーツをクリーニングに出すタイミングで、ふとこの漫画を思い出しました。 「王様の仕立て屋」大河原 遁 著 集英社 連載開始2003年〜現在、全シリーズ単行本60巻。ナポリスーツのスーパー職人が、オーダーメードでお客の人生を上向かせて行く痛快活劇。先日連載終了した進撃の巨人11年半よりも長く、まだまだ続

          ファッション漫画と人生観

          メモの鮮度 と仕事型

          メモが腐る。この本、この一文だけでも読む価値があります。 こんにちは。春のバタバタが落ち着き、新社会人が配属され始めたこの頃。 自身の社会人1年目を思い出します。 当時は先輩からの「メモ取れ、メモ!」と急かされながら、業務フローをノートに走り書きし、翌朝、字の解読に苦労するを繰り返していました。 あぁ〜。今思い出しても、覚えの悪い後輩で少し辛くなります…。 そこから数年後に出た『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』(小西 利行 著 2016年 かんき出版)

          メモの鮮度 と仕事型

          【与太話編】おひとりさまは、獅子なのだよ

          仕事が縁で知り合ったウズベキスタンの人達から、「なぜ日本人は結婚しない人が多いのか」という質問の回数が10を超えた。 パートナーを養えるだけの給与をもらっていながら、結婚しない人が不思議で仕方がないとの事。 実際、彼らは早い人で20代前半で親からの紹介などで家庭を持つ事が多いようだ。 さらに、彼らは言う。「日本人は何故家族と一緒に暮らさないのか」と。 高齢になった両親にかかるお金は現役労働世代の自分達が一生払っていくのが当然だという彼らから見ると、両親、兄弟から離れて

          【与太話編】おひとりさまは、獅子なのだよ

          ラマダンとデーツとオタフクソース

          お好み焼き、焼きそばソースでお馴染み、オタフクソースさんがドライフルーツ[デーツ]を販売されている事に驚きました。ソース=液体、デーツ=個体と勝手にジャンル分けしておりましたw こんにちは。徐々に気温が上がってきた最近ですが、ラマダンの最中ですね。(ムスリムの方が断食される月間、2021年4月13日〜5月12日)。 職場の方も日没まで飲み食べ物を断たれていて、夕方に会うと、試合前のボクサーのように、目が落ちこみ、空腹よりも喉が少しイガイガすると言われています。日没後の食事

          ラマダンとデーツとオタフクソース

          ミニマリストと良寛さんと一鉢

          究極のミニマリストは良寛さんだよと誰かが言っていた。 こんにちは。最近、Youtube上でミニマリスト志向の動画を見ながら、断捨離に励むという謎の流行が自身の身に起こっていますw そんな中、上述のとおり、およそ200年前、江戸時代後期の禅僧 良寛さんの事がふと浮かびました。 良寛:越後(現在の新潟)出身の禅僧。(1758〜1831年) 歌人、書家であり、その質素な暮らしぶりと穏やかな行いが、多くの伝話を残す。 有名な伝え話の一つとして、友人が訪ねた際、足をあらうために

          ミニマリストと良寛さんと一鉢

          青の数学と黄金比と小説描写

          最も美しい数列 1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144...... をご存知でしょうか? こんにちは。面白い数学小説との縁がありましたので、紹介させて頂きます。 『青の数学』王城 夕紀 著  新潮社 2016 先の数列、ご存知の方もいると思いますが、じつは黄金比が隠れています。 黄金比:長方形縦横の辺の比 1 : 1.618...(無理数)。名刺、クレジットカードの縦横比。 上述の数列:フィボナッチ数列 選んだ数字で、その一つ後ろの数字を割る

          青の数学と黄金比と小説描写

          日本後紀とインドと綿

          およそ1200年前に、インドからの漂着者が日本に綿を持ち込んだ事はご存知でしょうか? こんにちは。前記事からの縁で、日本後紀の中にインドを発見したので、以下にまとめます。 日本後紀:日本書紀、続日本紀に続く六国史の一つ。全40巻の内、現存は10巻。 (巻第八 桓武天皇 延暦18年) 本月、小舟に乗り参河(みかわ)国へ漂着した人がいた。布を背に巻きつけ、褌を身に着けて袴を着さず、左肩に袈裟に似た紺色の布を掛けていた。〜(中略)〜  どこの国の出身か判らなかったが、唐人らは

          日本後紀とインドと綿

          ウズベキスタンと唐招提寺

          仕事の縁で、ウズベキスタンに興味を持ちました。 ウズベキスタンの歴史に詳しい人から、唐招提寺との関係を教わり、以下にまとめます。 唐招提寺:https://toshodaiji.jp/ 歴史の授業で一度は見たことがある鑑真和上像、日本人にとって馴染み深い鑑真さん所縁のお寺。 安如宝:幼少期を唐で育ち、鑑真の門をたたく。法名の安から、安国(ウズベキスタンのサマルカンド地方)出身の説有り。鑑真とともに平城京に着いたのは、754年。 日本の正史の一つ、『日本後紀』に如宝の

          ウズベキスタンと唐招提寺