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ナゼ茶道に惹かれるのか?最近、原点となる本を再発見したヨモヤマ話

こんにちは。茶道、良いですよね。最近、noteでテーブル茶道というカジュアルな記事を発見して、より深みにハマっております。

単純に味覚への刺激として、抹茶の苦味が良いですし、視覚についてもテーブル茶道インスタの華やかさに心が踊ります。ほかにも、実家で年明けに茶をたてるチョットとした催事を思い出すと、茶筅がたてる音、普段使いしない器の手触り......などなど。

五感が全方位から刺激され、何か少し上のステージに行けそうな気がします。←気のせい


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さて、茶道にまつわる事にふれた際、ときどき思い出しては忘れる本の一節があります。


「これほどの贅沢はござるまい」
と笑った。
「この茶室か」
いや、庭や茶室ならば金さえ持てば造作もない。贅沢とは、天下の大茶人を亭主にして作法もなく茶を喫むということじゃ


↑の一節、小説『梟の城』(司馬 遼太郎 著 新潮文庫)にあります。

主人公の忍者と茶人が茶を嗜むという場面ですが、アポ無し夜訪問を受けるが茶席を設けて冷静に対処しようとする相手、という張り詰めた空気がある中でのセリフです。


高校時代に読んだ小説ですが、この場面が大好きで何度も読み返した覚えがあります。

主人公が↑のセリフを言いながらも、作法を外さないところが、また粋で良いんですよね〜。


主人公の様に、作法は守るが、それに拘泥して心の遊び部分を無くさないようにする。子供時代、自身がカッコ良いと思った大人たちも、そんな態度ではなかったかと改めて思います。


これからも茶道に触れるたびに、この一節を思い出す気がします。


茶道→小説 ヨモヤマ話でした。それでは!


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