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一生懸命とは?野村克也監督[努力の方向性]改めて指針に。

こんにちは。仕事で久々に「一生懸命」という言葉に触れて、自身の苦い過去に苦悶したので、思わずキーの入力を開始しました。

一生懸命。仕事での会話で時々聞くこの熟語。
それは営業トークの定型文で、一種のリズム取りだったかもしれません。
由来は一所懸命、武士が命をかけて先祖代々の土地を守った事からきているのですが、自分にとっては余力、柔軟性の無さを白状しているようで、久しく使っていません。また、二つの事がくっきりと思い出されるので、反射的に背中が粟立ちます。


1つ目は、新人時代。上司から「うん。わかるんだけど、結果だけ教えてくれないかな。」と言われた事を思い出します。

当時の自分には、新人ゆえ先輩方に比べて仕事量が少ないにも関わらず、設定目標に届かなく、居心地の悪さを出勤時に感じていました。さらに仕事がわずかずつ積み重なり、とにかく混乱していました。

そこに売上進捗を尋ねる上司に対して、「あー。先方の部長を訪問して商品説明したところ、かなり感触が良いので〜ダラダラ〜、〜ダラダラ~」と話始めたので、↑の言葉がありました。

要するに、結果がいつ出るかも予想して仕事をしていないので、ただプロセスを説明して、「一生懸命」取り組んでいますアピールをしていただけ。

上司としては、(うまく行かないときは、言い訳がましく過程を言いたくなる気持ちは分かるが、仕事の説明になってない)といったところでしょうか。

今思う改善としては、やはりビジネスの共通項、数字で語る。「あー。先方も試作品開発で、月まで必要なので、月中には試作売上円立つでしょうが、競合も訪問しているので、ダメ押しで今月回一緒に訪問していただけますか?」くらい言っておけと、過去の自分にハリセンです。ベシッ!!



2つ目は、初の管理職時代です。当時、営業部に中途入社された海外出身の人がいました。
半年仕事をしていて、訪問先が一度きりのところが多く、売上も上がらないのでオカシイなと思っていましたが、上への報告でこちらもまたまた混乱気味(←基本能力不足過ぎです!)でしたので、放置状態でした。そして、段々と仕事量も減ってきて、ある事件で口論になったときに、言われたセリフがあります。
「こんなに一生懸命やっているのに、客の反応が悪いのは商品に応用が効かないのと、値段が高いからですよ。」


今思えば、野村克也プロ野球監督の言葉【努力の方向性】に基づいて仕事内容を整理すれば良かったと思います。


【努力の方向性】 これは、『なぜか結果を出す人の理由』 野村克也 著 集英社新書(2014年) で登場する言葉です。

野村氏は、正しい努力を重ねる事で結果が生まれると論じます。結果の創出は、才能だけではない事を才能の集まりであるプロ野球世界、自身の選手・監督経験から語られます。実例として、田中将大投手でさえ、努力の方向性を見失い、正しくない努力をして結果が出ない年があり、導くことが出来なかったと自戒されます。

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努力の数式で言えば「才能x努力=結果」ということ以上に「正しい努力x回数=結果」というのが成長の方程式になる

含蓄ある文章です。


正しい努力に基づけば、自分の新人時代は周囲への仕事してますアピールでなく冷静に客観視して目標まで数字をわずかずつでも上げていく、初管理職時代は一回限りの商品説明でなく訪問を重ねられる様に、お客様の何を手助けでできるか一緒に考えるが、必要だったと思います。


以上、「一生懸命」から自戒、そこから野村克也氏 作「努力の方向性」を再認識した話でした。長文お読み頂き感謝です。

それでは!



追記:

野村克也氏の

以下の文章も参考にしています。

「長所を伸ばすためには短所を鍛えろ」と私は考えている。

パ・リーグ最多本塁打王のバッター野村氏の経験から導き出された文章です。是非ご一読下さい。

野村氏の著作は多数ありますが、実例の田中将大選手を知らないなど時代が変わっても、普遍的に知恵と力をくれるはず。

なので、版権まとめて、全集を出版してくれる豪腕編集求む!買いです!





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