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【さすらいニッポン】秋田編

 海外ばかりを周っている印象を持たれがちな私ですが、最近では国内あちこちで仕事をいただけるようになったこともあり、日本の地方グルメも発掘中です。私が今まで訪れた中で、すごく好きになった場所のひとつに秋田があります。地元の方々のアテンドもありましたし、自分の出身地から遠すぎるので良くも悪くも前情報も偏見も何もない状態で秋田を楽しめたことも良かったんかもしれません。今回は数年前の秋から冬にかけてに行った旅で見つけた、秋田の食についてまとめてみました。


東京から約3時間50分!夢の新幹線の旅

秋田新幹線

 秋田まで飛行機で行くこともできますが、実は私、けっこう鉄道が好きなんで、ここは新幹線で。秋田新幹線は東京駅から盛岡駅までは新幹線の軌道を、盛岡駅から秋田駅までは在来線の軌道を走ります。在来線乗り入れ、単線区間も走る、秋田県内の秘境を走る、途中で進行方向が変わる…といった普通の新幹線ではできん体験がつめこまれた夢の新幹線なんです。ちなみに秋田新幹線に乗った場合、東京駅からの所要時間は約3時間50分です。秋田駅直前までずっと長閑な風景が続くんで、ちゃんと着くかどうか最初は不安になりますが、大丈夫ですよ、ちゃんと着きます。

秋田駅着!まずはじめに腹ごしらえ?

黄金色に光る親子丼

 秋田駅にはきれいな駅ビルがあって、そこにお土産屋さんも飲食店もありますので、ひとまず腹ごしらえができます。この日は「秋田比内地鶏や」の比内地鶏の親子丼を。もちろん写真で感じるより何倍も美味しいです。これは秋田に行った人だけが味わえる、そんな味です。旅の疲れや達成感などあると、東京で食べるのとはやっぱり違う感じがします。あ、ちなみに宿は「ルートイングランティア秋田」がオススメです。天然温泉もあって、飲み屋街から這ってでも帰れる距離にあります。地元の人たちには“華のゆ”で通じます。
 さて、宿にチェックインしたら荷物を放り投げて探索開始です。ここからは順不同のダイジェストで秋田の文化をお届けします。

冬の秋田を満喫!旬を味わえるグルメシティを歩く

市場で出会える岩牡蠣

 秋田市民の台所といえば、その名も秋田市民市場。私はここの安亀商店さんにお世話になっとるんで訪ねました。今回は岩牡蠣シーズンでしたのでさっそく食べました。この2つは採れた場所が違うんですが、どちらも秋田の海で育ったものです。

野菜や山菜も豊富

 市民市場のあいば商店さんという八百屋さんにもお世話になっています。ここは秋田の伝統野菜、今風の面白い野菜、日常生活に必須の野菜、旬の果物などなどかなり幅広い品揃えです。秋田市民市場をぐるりと一周まわると食材の豊富さに驚きます。秋田に住みたくなります。

きのこもある

 こちらは秋田市民の間で一番人気の金茸です。私は長野で少しきのこを教わりましたが、長野県にあるキシメジとほぼ同じです。ちなみに二番人気が銀茸で、これは長野のシモフリシメジに見た目もかなり似ていて、食感も同じような感じです。

なまはげさん

 秋田一の有名人で、日本人なら誰でも知っているであろう、なまはげさん。県外の人たちは「なまはげ」と呼び捨てにしがちですが、秋田県内ではさんづけで呼ばれています。ただの妖怪ではないので、さん付けにした方がやはり良さげ、ということがなまはげ伝承館へ行けばわかります。

神出鬼没のババヘラ

 妖怪じゃないです。アイス売りのおばちゃんです。秋田県内の名物で通称ババヘラアイスというんだとか。道端に急に現れる露天スタイルの個人商店のようで、出会えたらラッキーかも!?

バラ盛り

 写真のようにきれいに盛ってくれることがありますが、これは“バラ盛り”と言うて、以前は特殊な技術やったようで、バラ盛りができるババ(←ババヘラのババ)はモテたんだそうです。やけど今はあれから時間が経って、ババのスキルが全体的に底上げされてきているので、バラ盛りができるババも珍しくなくなってきとる・・・!とのこと。

どん!

 ポン菓子みたいですが、ぽんじゃなくてどんです。名前の由来はできあがるときにどん!って音がするかららしいです。ちなみに昔はババがババヘラを、ジジがどんを売っていたらしいです。おもしろすぎる。

聖地

 UFOの聖地…といわれている、食堂の看板です。UFOが、よく来るんだそうです。

畑のキャビア

 畑のキャビアといわれる、とんぶり。食感を楽しむ食材として使われることが多く、プチプチとした歯ざわりが絶妙。冷奴と一緒に食べるのが定番の食べ方のひとつとのこと。作るのにとんでもなく手間暇がかかるんで一粒残さず食べるべし。よく無味無臭って紹介されとるとこ見るんですけど、それはさすがに違う気がします…w

たま

 みずのたまでみずたまといわれるものです。みずは分かりますが、玉の部分は知りませんでした。いわゆる野菜のおひたしですね。

 不思議すぎる。味は、普通に美味しいのと食感がよくてこれクセになります。

 子持ちのハタハタは今や高級品。昔はたくさん採れて安かったらしいんですけど、今は数も減り値段がかなり上がって、しょっちゅう食べられるもんじゃなくなったっていう話を聞きました。贅沢品なので、たまごは一粒残さずいただきましょう。今度秋田の人に会ったらハタハタの骨の外し方、聞いてみてください。

秋田といえばきりたんぽ

 私は知りませんでしたが、きりたんぽ鍋って意外に具だくさんなんですよ。しかもきりたんぽ以外にも主役級の食材がいくつもあるんですね。それが、せり、まいたけ、ごぼう、比内地鶏…っていうこと。

 そしてこの左下の丸。だまっこもちっていいます。なんでも、きりたんぽはちょっと高級品の類ということで、一般の家庭ではその代わりに原料は同じのだまっこもちをの方をよく食べるとのこと。きりたんぽは成形して炭火で焼くので家庭では作りづらいそうですが、だまっこもちはそのまま丸めたり好みで炙る程度なので家庭でも簡単に作れるっていうことらしいです!

 ちなみに、このあとも秋田市内の飲み屋街を中心に、寿司、そば、カニ、おでん、ラーメン、とおよそ思いつく限りのグルメを堪能することができました!お酒ももちろん飲みっぱなしですが、日本酒だけじゃなくてこだわった焼酎やワインを飲めるお店もあり、さらには美味しいカクテルが飲めるバーもあったりします。秋田の特徴を一言でまとめるとしたら、変な言い方かもしれませんが、グルメシティ、こんな感じです。

これがまた季節によって、さらにいろいろと旬のものが出てくるわけです。四季より細かい二十四節気(にじゅうしせっき)折々の食材・・・そこはまだ私も全然未開拓。また来年には行きたいと思うてますので、皆さんの秋田情報もシェアしていただければ嬉しいです。

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