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KUZU5

KUZU5

男と女はすれ違う生き物…

前の職場の上司がそんな言葉を言って皆を驚かせた。

その言葉の意味を私は知ってた。

夫といつの間にか距離が出来ていた。

冷め切って来た愛情に、人生が不安になった。

毎日をつまらなく過ごすようになり、周りが敵に見えてきた。

寝ても真夜中に「はっ」と目が覚めてしまうほど何かに押し潰されかけてた。

このままでは狂ってしまうかもしれない…

報われない事の連続に私は苦

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KUZU4

KUZU4

運命の出逢いは一方的な勘違い…

私は夫を愛していた。

初めて夫からデートに誘われた時。

絶対に無理だと諦めていた恋だった。

でも、そうじゃなかった。 

夫の私への気持ちを知った時…

震えて泣いてしまう程、私は嬉しくて幸せだった。

こんなに人を愛し、愛される事が幸せな事だと初めて知った。

なのに…

結婚というのは、恋愛の延長には無いのだろうか?

女にとって「結婚は幸せの象徴」と夢

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KUZU3

KUZU3

この寂しさに気付かなければ良かったのかもしれない…

私の日常は、夫が起きてくる前にお湯を沸かし、コーヒーを入れる。

トーストを用意する。

クシャクシャの髪で、二階からのっそり降りてくる夫。

「おはよう」

私が声をかける。

しかし、それは独り言になる。

夫の横で、私の声とTVの音だけが響く…

夫は淡々と歯を磨き、服を着て、朝食を食べて出て行く。

私は慌てて後から追うように、重たい気

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KUZU 2

KUZU 2

月を見つけた…

幻想的な一枚の写真だった。

とても神秘的なその月の写真に私は心惹かれた。

この写真を撮った人を「Mr.黒猫」と名付けよう…

そもそもの出会いは…

一通のメールだった。

突然彼が私のブログ宛にメールをくれた。

「こんばんは。仲良くしてくださいね!」

たったそれきりの文だった。

「なんだろう???」

私はSNSでよくあるナンパなのだと思った。

でも、彼のブログにあ

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KUZU

KUZU

あんな奴、死んでしまえ!!

私はこんな台詞を簡単に吐いていた。

数年前は、「こんなクズになりたくない」と思ってた。

でも、今は誰かの為に良い人間を演じてるのなら、クズだと思われても自分の好きな生き方をした方が良いと思った。

例えばこんな事だ。

幸せな人を見て「良かったね!」と笑顔で言える人間を辞めた。

嫌いな人間を好きになろうとか、仲良くしなきゃとか思うのは辞めた。

体調悪くても、笑

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