東京ラプソディ

経営の現場から綴る ==木・土更新予定==

東京ラプソディ

経営の現場から綴る ==木・土更新予定==

    マガジン

    最近の記事

    曖昧さを抱きしめる

    デザインアプローチでの事業創造において、「曖昧さを抱きしめる」というコンセプトは最も重要であるのではないかと考えている。 「曖昧さを抱きしめる」とは、現時点で腹落ちしていない、モヤモヤしていることがあっても、立ち止まらずに前にすすむということである。 例えば、デザイン思考に基づく新規事業創出のアプローチは観察→問いたて→アイデアだし→リサーチ→ブラッシュアップという流れで進むのだが、問いのフェーズで「このユーザーのこの課題にフォーカスするのが本当にいいのかどうかいまいちよく

    スキ
    1
    有料
    100
      • 視点を変える

        課題解決において、問いは非常に重要である。 なぜならば、どのような問いを立てるかによって、打ち手が変わってくるからだ。 そのため、「視点を変えて問いをストレッチさせる」という技が経営課題に取り組むにあたり有効になると考えている。 一例をあげよう。 JR東日本は5分以上の列車遅延が発生した際に駅中にて利用できるクーポンを配布する実験を開始する。(20220530日経新聞より) この施策が生まれるにあたり、通常の問いから視点を変え、新しい問いのもと解決方法を考えるというプロセ

        有料
        100
        • 辞書を引く

          仕事でパワーポイントを用い資料作成をする際に、時折辞書を引いて単語の意味を確認するようにしている。 特にリード文は大体40文字程度あるから、言葉を尽くして伝えるということが難しく、少ない文字量の中でなるべく読み手に内容が伝わるように文章を研ぎ澄まさなければならない。そのような時に、ふと自分が使おうとしている単語が本当に伝えたいことを正確に、可能であれば一意に伝えることができるのかが気になり、辞書を引いて確かめるという動きとなる。 日本語は母国語であるから勉強や細かい確認は必

          スキ
          2
          有料
          100
          • トライアルHDのDX事例における雑感

            今週の日経コンピュータにてトライアルの無人化店舗について記事が掲載されており、ふと気になったことより今回のエントリー。 なお、私は小売業界に一切土地勘はなく、クイックなデスクトップリサーチから得られた情報に基づき、往々に誤認があるかもしれないので、もしお詳しい方がお読みになられていたら教えていただきたい。 トライアルに限らず、小売業では「むり、むだ、むら」が課題として存在しているようである。「むだ」の部分に関していうと、食品廃棄を以下に減らすか(売れ残りそうな食材を惣菜にす

            有料
            100

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • I
            東京ラプソディ

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            新規事業の多産多死

            新規事業を検討するにあたり、リサーチは最小限に抑えアイデアを最大限に出すべきであるという話。 「何か新規事業を考えろ」、「なんでもいいから面白いことを考えろ」、新規事業というものはこのようなバックリとした指示を担当者が受け、とりあえずいろいろ調べ出すということが往々にしてある。 主にリサーチの軸は、①マーケット軸②トレンド軸がある。 マーケット軸では自社既存ビジネス周辺のマーケットを調査することから始まり、トレンド軸は今世間を賑やかせているワード(例えばメタバースなど)を

            有料
            100

            デジタルの戦略策定と実行、その前に

            デジタルトランスフォーメーションが当たり前になってきた。 特に大企業はそろそろデジタルトランスフォーメーションに取り掛かっていないと完全に乗り遅れる感すらある。 デジタルトランスフォーメーションが当たり前になってくると、サービスの未来を考える、事業戦略を練る時にデジタルが当然のように絡んでくる。 そしてこぞって5年スパンでデジタル戦略を作ろうとするわけだが、一呼吸置いてみませんか、と問うてみたい。 大学時代(今もだが)、中々目標達成できなかった不出来な私は尊敬する同期にど

            スキ
            1

            システム導入に時間軸を取り入れる

            企業のシステム活用に関して、レガシーシステムの問題がある。 レガシーシステムとは、そのシステムが現行業務を運用する上で必要な機能を備えてはいるもの、より新しい技術を活用した効率的なシステムが存在することで時代遅れとなってしまったシステムのことを言う。 おそらく多くの企業がレガシーシステムを問題視していると思うが、実感として対応が中々進んでいないように思われる。(システム刷新のプロジェクトが走り出した〜ようやく一部の刷新が終わったくらいが多いのではないだろうか。) レガシーシ

            未来予測と向き合う

            BMIという言葉をご存知だろうか。 肥満度を表す方ではなく、Brain Machine Interface(BMI)という用語だ。 これは、脳情報を利用することで脳と機械を直接つなぐ技術のことを指す。 もう少し説明すると(超ざっくりではあるが)、体の中に機械を埋め込み、それを通して例えばアーム補助装置を動かしたり電気を消したいと思えば機材と連動して電気を消せたりが出来るようになるということだ。 この言葉を聞いた時、2つの考えが頭に浮かんだ。 それは、「そんなことがあるのか」

            ITプロジェクトの成功

            企業活動において、今やITは切っても切り離せないものである。 様々な業界・職種にITが密接に関わっている。 例を挙げると、航空業界の座席予約システムや営業が活用する顧客管理システム、全社員が利用する勤怠システムときりがない。 これまで数多のITプロジェクトが実施され、これからも更に多くのITプロジェクトが企画されていくだろう。 ※「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が昨今の重要な経営課題 そのような中で私自身一従事者として働いてきた経験から(今も働いているわけだが

            スキ
            3

            今後の記事について

            「思考を言語化する」をキーワードにその時折考えたことを書いてきたが、半年〜一年単位でアウトプットしたいテーマが出来たので、今後どのようなことに触れていく予定か記しておきたいと思う。 [今後のテーマ] ①実務から得られる気づき 私は普段システムアプローチを中心に経営課題解決の支援をしている。 そのような日々の現場で得た考えについて触れる。 ②テクノロジー(デジタル/IT)に関する所感 折に触れデジタルテクノロジーについて情報収集しているので、その中で感じたことをざっくばらん

            意思決定の論理と哲学

            意思決定というと、ロジカルに考えていくことで最適な答えが導き出せる、というイメージがあるが、実はそれだけでは足らず最終的には自身の哲学が必要になってくる、という話。 意思決定とは、目標を達成するために複数の選択肢の中から一つを選択することを指す。日々の何を食べる、何をするもそうだし、進学や就職、結婚などもそうだ。 このように日々様々な意思決定を行なっているわけだが、今後の人生に大きな影響を与えるような意思決定時には、私は大いに悩む。 「正しい(ベストな)選択肢はどれか」

            スキ
            2

            地方創生のチャンス

            最近ライフスタイルの変化に応じて引越しを検討しているのだが、それに関連し地方創生について感ずることがあったので、書き留めておきたい。 私はもともと地方出身で大学から上京した身である。 上京した当時、地元で個人事業をしている先輩から「もし地元でビジネスをするとしたら、何をするか」というお題を投げかけられ、大学生なりに真剣に考えていたことがあった。 当時の私から見て、地方はビジネスになるような市場がほぼない(自動車が唯一市場規模として可能性があると考えたが、地域密着したディーラ

            スキ
            14

            転職の戦略

            私はこれまで合計2回の転職活動を経験している。 正直に言えば、2回とも第一志望としている会社とご縁がなかった。この経験をもとに、「どうすればさらに良い結果が出ていたか」を振り返ったので、ここに共有したいと思う。 まず、内定が決まる要素として以下3つがあると考えている。 ①経歴(学歴や職歴) ②実力(面接でのコミュニケーション) ③市況 これらの要素を鑑みて先方が求めるレベルを満たしていれば合格となる。(※もう一つ要素として企業とのフィット感があると考えるが、これは

            スキ
            11

            拡販戦略の考え方

            特段事前のリサーチ等はなく、ふと話題に挙がったプロダクトの拡販戦略を持ち合わせた知識を元に30分くらいで話す。そんな時にどのような頭の使い方をすれば相応の議論が出来るかについて言語化することにする。 まず、大枠で意識すべきは以下の4つの流れだ。 Ⅰ.販売数の構成要素を構造化する Ⅱ.フレームワークに基づき現状を把握する Ⅲ.打ち手を考える Ⅳ.インパクトを評価する 多少フェルミ推定の心得があるならⅠについては簡単だが、短時間でアイデアベースでない地に足のついた打ち手を考え

            スキ
            6

            事業戦略を学ぶ

            事業戦略は本職とすることではないが、イチビジネスマンとして非常に興味があり最近関連する書籍にざっと目を通し始めた。 名著と言われる数冊に目を通し私なりに事業戦略を学び活用できるようになるにはと考えた結果、以下の3つの要素が必要だという結論に至った。 1. 理論を学ぶ 2. 頭の使い方を学ぶ 3.WORKスキルを学ぶ まず理論について。 BCGのパートナーが書いた"戦略「脳」を鍛える"によるとマイケルポーターの"競争と戦略"などの戦略論の学習は将棋でいう定石を学ぶことに等し

            スキ
            11

            鋭い切り口はどこにあるのか

            2×2のマトリックスやケース面接などに触れていると「この切り口は鋭いな。よく思いついたな。」と痺れることがある。私が初めて切り口という概念に触れたのは三枝匡さんの名著”戦略プロフェッショナル”であり、それ以来鋭い切り口は地頭の良さに比例するもので到底自分なぞがたどり着ける領域ではないと考えていた。 しかし、IT企業とはいえコンサルタント職という肩書で知的生産の現場に携わっている身としては自身の地頭のなさを手放しで認めるわけにもいかず、頭の片隅にはこの鋭い切り口にどうやってた

            スキ
            3