意思決定の論理と哲学

意思決定というと、ロジカルに考えていくことで最適な答えが導き出せる、というイメージがあるが、実はそれだけでは足らず最終的には自身の哲学が必要になってくる、という話。

意思決定とは、目標を達成するために複数の選択肢の中から一つを選択することを指す。日々の何を食べる、何をするもそうだし、進学や就職、結婚などもそうだ。
このように日々様々な意思決定を行なっているわけだが、今後の人生に大きな影響を与えるような意思決定時には、私は大いに悩む。

「正しい(ベストな)選択肢はどれか」

ということで何日も何日もウンウンと様々な角度で検証し続けるわけだが、最後に必ず出てくる問いがある。
それは、「お前の価値観はなんだ」、である。

意思決定のプロセスは、整理(分析)→決断である。
複数の選択肢をそれぞれのメリット/デメリットやリターン/リスクなどの観点から整理をする。
この時は事実を客観的に捉え、物事を構造化し、論理的に繋げていく力が必要となる。
そして、整理(分析)が完了した後は決断である。

決断のプロセスとは、いったいどのようなものだろうか。
私は、特定の基準を持ち、それと分析した結果を照らし合わせることで複数の選択肢から一つを撰び取るステップを経ると考えている。
つまり、意思決定を下すには分析だけでは足りず、そのための基準が必要となるのだ。
これが、私のいうところの「哲学」である。

失敗せずに安打を打ち続けることを良しとするのか、大成功のためなら失敗や忍耐すら辞さないことを良しとするのか。
夢をおい続け挑戦する人生を良しとするのか、超リアリストに徹して成功を掴むことを良しとするのか。

これは、何が良い悪いではなく、自分が何を是とし生きるかという覚悟の問題であると思っている。

意思決定で悩むということは、本当は目の前の選択肢にではなく、判断の拠り所となる自身の哲学に悩んでいるのだ。
そのため、判断に迷った時には必ず「自分の人生哲学」は何か、に立ち返る必要があると言える。
反対に、力強い意思決定がしたいのであれば、徹底的に自分の人生哲学を組み立てておくことが大切だと考えている。

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