視点を変える

課題解決において、問いは非常に重要である。
なぜならば、どのような問いを立てるかによって、打ち手が変わってくるからだ。
そのため、「視点を変えて問いをストレッチさせる」という技が経営課題に取り組むにあたり有効になると考えている。

一例をあげよう。
JR東日本は5分以上の列車遅延が発生した際に駅中にて利用できるクーポンを配布する実験を開始する。(20220530日経新聞より)

この施策が生まれるにあたり、通常の問いから視点を変え、新しい問いのもと解決方法を考えるというプロセスがあったのではないか推察している。
誰しもが列車の遅延に不便さを感じたことがあるだろう。もし、自身がこの課題を解決する担当者になったとしたら、第一に発せられる問いとしては「どうすれば列車の遅延をなくすことができるだろうか?」となると思われる。これは、”列車が遅れること”を問題として捉えている。思うに、この問いからは上述の打ち手は生まれてこない。
おそらく、担当者の中で”ユーザーが不便(イライラ)”なことを問題と捉える瞬間が存在し、「どうすれば列車遅延発生時のユーザーの不快感を軽減することができるだろうか?」という問いが生まれたのではないかと考えている。
このような問いの転換にて、列車遅延をなくすという難解(と思われる)なアプローチではなく、ベネフィットを提供するという実現可能なアプローチにたどり着けたのだと考えている。

視点を変えて問いをストレッチする、この技法は覚えておいても損はないと思われる。

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