転職の戦略

私はこれまで合計2回の転職活動を経験している。

正直に言えば、2回とも第一志望としている会社とご縁がなかった。この経験をもとに、「どうすればさらに良い結果が出ていたか」を振り返ったので、ここに共有したいと思う。

まず、内定が決まる要素として以下3つがあると考えている。

①経歴(学歴や職歴)

②実力(面接でのコミュニケーション)

③市況

これらの要素を鑑みて先方が求めるレベルを満たしていれば合格となる。(※もう一つ要素として企業とのフィット感があると考えるが、これはフィット感があると思わせるのも実力のうちと捉えているので②に包括する)

さて、第一志望に受かりたいと考えた時、どれが最も重要なドライバーだろうか。

私は市況だと考える。

式にして考えてみよう。ざっとイメージだが、

内定取得=(職歴➕実力)X 市況

ではないだろうか。

この式で何を表したかったかというと、どんなに経歴や実力があっても市況が空いていなければ内定がもらえないという理論だ。(極端な例で言えば、採用していないところにアプライしたところで0は0)

このため、私はどうしても第一志望の会社に行きたい場合はボーナスタイム戦略をとることが最も効果的だと考えている。

ボーナスタイムとは、市況が活発になり採用数が増えたり、自分に有利な求人が出てきたり、とにかく「いつもより入りやすくなっている」状態だと思ってほしい。

ボーナスタイム戦略が効果的だと考える理由は2つある。

一つは絶対的評価を上げるための労力が減ることだ。本当は確率論からも評価したかったが、基準を満たす確率とボーナスタイムが来る確率がどれくらいのものかすぐに算出できなかった。(業界問わず全般的にボーナスタイムが来る確率は5~8年に一度くらいか?)

もう一つはボーナスタイムへの意識を強めることでその他の要素が引き上げられるからだ。

ボーナスタイム戦略の肝は市況が転職を成功させる上で重要だと強い意識を持つことだ。ボーナスタイムは限られているため、この間に成功させなければ/チャンスが来たら飛びつけるようにしていなくては、という危機感が自ずと生まれる。危機感は人が努力するためのエンジンの一つだ。これは経験則だが、危機感があるかどうかが意識を高め行動を高めることに繋がると考えている。この危機感が生まれることによって、実力アップや転職活動へのコミット度が強まる。これにより、限定期間で受かるためにあらゆるツテをたどり自分の書類や面接力(実力も)を磨きあげる行動にうつる可能性が高くなるし、「現職が忙しくて」と言った言い訳はなくなり(限定期間を考えると現職の優先度を下げるのは当然の判断)転職の準備にかける時間も生まれる。

このように、ボーナスタイムが限られたチャンスでなおかつ転職活動を成功させるために重要であるという認識が、その他の要素とも関連し全体的に内定の確度を上げる。

いわゆる、「チャンスの女神の前髪を掴む」ということだ。


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