事業戦略を学ぶ

事業戦略は本職とすることではないが、イチビジネスマンとして非常に興味があり最近関連する書籍にざっと目を通し始めた。
名著と言われる数冊に目を通し私なりに事業戦略を学び活用できるようになるにはと考えた結果、以下の3つの要素が必要だという結論に至った。

1. 理論を学ぶ
2. 頭の使い方を学ぶ
3.WORKスキルを学ぶ

まず理論について。
BCGのパートナーが書いた"戦略「脳」を鍛える"によるとマイケルポーターの"競争と戦略"などの戦略論の学習は将棋でいう定石を学ぶことに等しい。理論を学ぶことでまずは将棋を指す、つまり事業戦略を考えるという土俵に乗るというのだ。
すなわち、事業戦略の領域に関わりだした者がまずすべきは戦略論の理論を学ぶことであり、それはアカデミックな書籍やBCG戦略コンセプトといったコンサルティングファームがまとめている書籍を参考にすればよいと考えている。
体系だった理論を学んだあとは実際に企業がどんな事業戦略をとってきたかを蓄えていくが重要で、一橋MBAケースブックや大前研一のケース集などでケーススタディを読みこみ定石を増やしていくことになるだろう。
三谷宏冶著の"観想力"では日経新聞の私の履歴書や伝記等を読みまくり経営者たちの優れた発想を頭に入れておくのは当たり前だ、と触れられている。

さて、次に頭の使い方だが、これはかねてより私が興味を示している思考力に関連する部分である。理論だけでなく思考力がなぜ必要かというと、理論を学んだ者同士の決戦で勝敗を決めるのは理論にどんなオリジナルのスパイスを加えられるかであるからだ。従って勝てる事業戦略を作りたい者は、視座・視点・切り口の3点でいち早く優れた洞察をだす必要があること、そしてそのアプローチを知り、それぞれの思考法を学んで実践していく必要があるのだ。

最後にWORKスキルについて。
これは上記2つに比べるとおまけに近しいが、実際の事業戦略を立てるアプローチは分析をしモデリングし検証を繰り返さなければならない。そこにはリサーチ能力や統計学の理解、財務モデルや事業モデルの組み方、もっというならExcelスキルがなければそれぞれのタスクを遂行していくことが出来ない。従って、こういった作業ベースでのスキル習得も必要になるはずなのである。

まとめると、まずは戦略論(むろんマーケティングも)の古典・名著を2~3冊熟読し体系だった理論を得た後、十数のケーススタディに目を通す。そこまで終えてようやく頭の使い方を学び、下手くそでもいいから事業戦略を考えるという実践の時間を継続的に生み出していく。そうすることで脳の事業戦略に関する回路を太くし、ならしていく。その間にも、新しい理論や学ぶべきケースは山のようにあるので継続的に知識をインプットしていく。
そうしているうちに、勝つ事業戦略を考えられる人間になっていくのだと考えている。

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