第12話「明日の君は、今日の僕の分裂体」
「脳内シミュレーションは、もはやデジャブの域である。」
東京の大学に通う学生ならではのブルースに、正面から向き合って行くこの連載。第12話は、明日のお話。僕は心配性故に、よく明日の支度をする時に、よく脳内でシミュレーションをする。その日、その瞬間、その時に浮かび上がる感情までも考える度に、まるで明日を過ごし切ったかのような感情に見舞われる。そして基本憂鬱になる。なぜならこれと言った楽しみもその予定には含まれてなんていないからだ。当然モチベーションなんて立てられる脳の構造に放