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第14話「相席で座る席いつもランダム、故に運」

ご飯は誰と食べるか、それこそが最も重要なことである!

東京の大学に通う学生ならではのブルースに、正面から向き合って行くこの連載。第14話は、ご飯を食べる時くらい人を選ばせて欲しい、というわがままなお話。

高校時代。あなたは一生そばを食べていた。
しかも七味を爆盛りで。でも今思えばクッソうまい。あの時の自分はなにを食べていたのか、よく覚えていない。だが僕は君の好きな食べ物を覚えているようにあなたもまた僕の好きな食べ物を覚えているのだろうか。

中にはそうめんが好きだっていうやつもいた。めんつゆに、くぐらすのが特に好きらしい。正直全くもって共感できないけど、あなたと食べたら美味しいのだろう。でもきっとあいつはいうのだ。
無理して食べなくていい、好きなやつが食べればいいんだと。でも僕はあなたと食べる素麺が好きになりたい。多分味はあんまりかもしれないけど、美味しく感じられる日はそう遠くない気がする。

とにかくだ。俺は友達と食う飯が1番好きだし、世界一美味しい。逆にどんなにうまい飯も1人で食べる時間が世界一嫌いだ。それは作ってくれた人に失礼かも知れないが、別にそういう意味ではない。

明日は誰となんの飯を食おうか。
少しずつではあるが何気ない日々の中に幸せを見つけていきたい。

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